14.ひとり*
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「おはよう。アカギ、起きて」
私がアカギの寝顔を見ながら、とんとんと肩を叩いた。クークーと静かな寝息を立てていたアカギは、片目をパチリと開け、「ん、あぁ」と呟いて、体を起こした。
「おはよう、アカギ」
もう一度言うと、アカギは「おはよう」と言ってから、起こしたことに礼を言った。
「朝ごはん、食べてくよね?」
「ん……いつも、悪いね」
アカギは髪をくしゃりと触ってから、満足げな顔をした。まだ眠気があるようで、まぶたが重そうだ。そんな表情も、かなり良い。
……おっと、危ない。
アカギに覆い被さって襲いたいとか、そんなこと考えちゃダメ、どうせ無理なんだから。
「2時から……だったよね?」
「うん」
アカギは身支度を早めに済ませ、すぐに玄関へ行った。私がその見送りに駆けて行くと、アカギは、自分の着ている服の匂いに鼻をつけ、スン、と鳴らしてから、首を傾げた。
「……東雲、この服、あんたの匂いがする」
「え⁈」
そう言えば、洗濯を畳むときに、アカギの服を抱いたまま眠ってしまったっけ。
「あ、それは、ごめん……なさい」
下を向いてしょぼくれると、アカギは笑った。
「なんでそれで謝るんだよ」
「だって……くさいかなあって」
「いいや」
アカギはドアを開けて、言った。
「あんたは、いい匂いだ」
「え?」
看病をしていた時にも同じようなことを言われた。ってことは、アカギが弱っていた時に発した甘い言葉って、実は本音だったり——
「じゃ」
背を向けて、彼はそのまま行ってしまった。
「い、行ってらっしゃい——」
慌ててその背中に呼びかける。
私は彼の言葉に一喜一憂するほど、アカギに本気なんだ。
今朝、アカギにもう一度尋ねてみたが、アカギは2時から大事な用事があるらしい。
つまり、その間、私はひとりで、安心してコトに及べるってわけ!
素晴らしいわ、ようやくなのね。
ようやく、アカギへ対して溜まりに溜まった欲を吐き出せるの。
今朝も危なかったし。
もう限界。って、どれだけ焦らされたと思ってるの?
私はわくわく……いや、どきどき? しながら、2時になるまで時間を潰した。
そして、時計の針がその時刻を指した頃、私はいそいそと服を大胆に脱ぎ捨てた。
私がアカギの寝顔を見ながら、とんとんと肩を叩いた。クークーと静かな寝息を立てていたアカギは、片目をパチリと開け、「ん、あぁ」と呟いて、体を起こした。
「おはよう、アカギ」
もう一度言うと、アカギは「おはよう」と言ってから、起こしたことに礼を言った。
「朝ごはん、食べてくよね?」
「ん……いつも、悪いね」
アカギは髪をくしゃりと触ってから、満足げな顔をした。まだ眠気があるようで、まぶたが重そうだ。そんな表情も、かなり良い。
……おっと、危ない。
アカギに覆い被さって襲いたいとか、そんなこと考えちゃダメ、どうせ無理なんだから。
「2時から……だったよね?」
「うん」
アカギは身支度を早めに済ませ、すぐに玄関へ行った。私がその見送りに駆けて行くと、アカギは、自分の着ている服の匂いに鼻をつけ、スン、と鳴らしてから、首を傾げた。
「……東雲、この服、あんたの匂いがする」
「え⁈」
そう言えば、洗濯を畳むときに、アカギの服を抱いたまま眠ってしまったっけ。
「あ、それは、ごめん……なさい」
下を向いてしょぼくれると、アカギは笑った。
「なんでそれで謝るんだよ」
「だって……くさいかなあって」
「いいや」
アカギはドアを開けて、言った。
「あんたは、いい匂いだ」
「え?」
看病をしていた時にも同じようなことを言われた。ってことは、アカギが弱っていた時に発した甘い言葉って、実は本音だったり——
「じゃ」
背を向けて、彼はそのまま行ってしまった。
「い、行ってらっしゃい——」
慌ててその背中に呼びかける。
私は彼の言葉に一喜一憂するほど、アカギに本気なんだ。
今朝、アカギにもう一度尋ねてみたが、アカギは2時から大事な用事があるらしい。
つまり、その間、私はひとりで、安心してコトに及べるってわけ!
素晴らしいわ、ようやくなのね。
ようやく、アカギへ対して溜まりに溜まった欲を吐き出せるの。
今朝も危なかったし。
もう限界。って、どれだけ焦らされたと思ってるの?
私はわくわく……いや、どきどき? しながら、2時になるまで時間を潰した。
そして、時計の針がその時刻を指した頃、私はいそいそと服を大胆に脱ぎ捨てた。