14.ひとり*
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「それじゃ、また」
夜も深まった頃、お開きにすることになった。
アカギが素っ気なく言うと、南郷さんは手を振った。
「ああ。気をつけろよ、舞美ちゃんも、アカギも」
「それにしても、本当に同じ家に帰るんだなあ……じゃあな」
「うん。安岡さん、南郷さん、またね」
私は言って、アカギと一緒に家路を辿った。
結構色々な話を聞けて、面白かったかも。
私たちは、ぽつりぽつりと帰り道に喋った。
「東雲は、強いオレが好きなんだね」
「……うん、強いあなたを尊敬しているの。ああでも、賭け事が強いのも勿論素晴らしいけれど、特に惹かれたのは、あなたの生き方の強さかな」
「オレはそんなに強く生きてるように見える? 死にたがり、なんて言われたりするけどね」
「うん、そこが良い。未来や安定よりも、今と自分を大事にするところが」
「へぇ、そう思うんだ」
「南郷さんや安岡さんもそう言うと思うけど」
「うん。でも、女は……あんたみたいな女は他にいない」
「え……そう?」
「だから、オレはあんた以外の女を側 に置いてないでしょ」
「……そう言われると、結構嬉しいかもね」
私はニヤついたものの、夜がそれを隠してくれた。
「そうだ」と、アカギはふと言った。
「そう言えば、明日の朝起こしてくれない?」
「え……もちろん、良いわよ。何かあるの?」
「あー、うん。昼の2時から用事があるんだけど。6時頃には帰ると思う」
「へーえ!」
私は、声のトーンを高くしないように気をつけながら、心の中で喜んだ。
とうとう、この日が来た。
アカギの帰ってくる時間が正確に分かる日が。
これはチャンスだ。
これで、溜まった欲をなんとか吐き出せる。
2時から、私は自分自身を愉しませてあげるんだ。ほんと、もう我慢の限界ってもんよ。
正直、アカギに抱きついて襲っちゃいたいくらい、欲が溜まってるんだから、もう大変!
「それじゃあ、何時に起こせば良い?」
「ま……9時で充分でしょ」
「了解よ」
いつもならアカギと一緒に居られるのは嬉しいけれど、その時間だけはもちろん、ひとりになりたい。確実なひとりが、安心なのよ。
こうしてアカギが時間を言うなんて珍しいし、実行するのは明日しかないよね。
決まり。
私は謎にご機嫌で、家に着いた。
とりあえず、明日はアカギを起こすところから始めよう。
夜も深まった頃、お開きにすることになった。
アカギが素っ気なく言うと、南郷さんは手を振った。
「ああ。気をつけろよ、舞美ちゃんも、アカギも」
「それにしても、本当に同じ家に帰るんだなあ……じゃあな」
「うん。安岡さん、南郷さん、またね」
私は言って、アカギと一緒に家路を辿った。
結構色々な話を聞けて、面白かったかも。
私たちは、ぽつりぽつりと帰り道に喋った。
「東雲は、強いオレが好きなんだね」
「……うん、強いあなたを尊敬しているの。ああでも、賭け事が強いのも勿論素晴らしいけれど、特に惹かれたのは、あなたの生き方の強さかな」
「オレはそんなに強く生きてるように見える? 死にたがり、なんて言われたりするけどね」
「うん、そこが良い。未来や安定よりも、今と自分を大事にするところが」
「へぇ、そう思うんだ」
「南郷さんや安岡さんもそう言うと思うけど」
「うん。でも、女は……あんたみたいな女は他にいない」
「え……そう?」
「だから、オレはあんた以外の女を
「……そう言われると、結構嬉しいかもね」
私はニヤついたものの、夜がそれを隠してくれた。
「そうだ」と、アカギはふと言った。
「そう言えば、明日の朝起こしてくれない?」
「え……もちろん、良いわよ。何かあるの?」
「あー、うん。昼の2時から用事があるんだけど。6時頃には帰ると思う」
「へーえ!」
私は、声のトーンを高くしないように気をつけながら、心の中で喜んだ。
とうとう、この日が来た。
アカギの帰ってくる時間が正確に分かる日が。
これはチャンスだ。
これで、溜まった欲をなんとか吐き出せる。
2時から、私は自分自身を愉しませてあげるんだ。ほんと、もう我慢の限界ってもんよ。
正直、アカギに抱きついて襲っちゃいたいくらい、欲が溜まってるんだから、もう大変!
「それじゃあ、何時に起こせば良い?」
「ま……9時で充分でしょ」
「了解よ」
いつもならアカギと一緒に居られるのは嬉しいけれど、その時間だけはもちろん、ひとりになりたい。確実なひとりが、安心なのよ。
こうしてアカギが時間を言うなんて珍しいし、実行するのは明日しかないよね。
決まり。
私は謎にご機嫌で、家に着いた。
とりあえず、明日はアカギを起こすところから始めよう。