13.熱帯
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「やってってのは……、その、私に……? というか、私が、アカギの身体を、拭くっていうこと? で、合ってるのよね?」
しどろもどろになると、アカギは「あんた何焦ってんだ」と言った。
「合ってるけど。できないんならオレがやるだけ。で、あんたはできないの?」
「で、できます……!」
なんだかんだで、私は頷いた。そして、既に胸元が開いているアカギの服を脱がせようとした。
「失礼、します」
はらりと服を布団に落とし、上裸のアカギと向かい合う。できるだけアカギの顔を見ないようにしながら、タオルをアカギの胸に押し当て……
って、無理無理! そんなこと!
私は真っ赤になって、ささっとアカギの背後 に回った。
「じゃ、背中から、拭くね」
「ん」
こっちなら、まだやれる……!
私はアカギの火照った身体をタオルで冷やしながら拭いていった。とりあえず、背中だけ。
たくましい背中。背骨や肩甲骨に劣情を抱きそうになったのは、アカギだけだ。なんていうか、この世の女の好きそうな部分を集めました、って感じがする。
肩の傷は後ろから切られたのだろうか、こちらからの方が良く見える。
なんとか背中を終わらせた。が、いつアカギの正面に戻れば良いか、タイミングが分からない。というか、そんな勇気が出ない。
仕方なくずうっと背中の同じところを拭いていると、
「もう、そこは良いでしょ」
と、先にアカギに言われてしまった。
「そう、ね……」
ほぼ強制的にアカギの正面に戻らされる。
私がそこから動けずにいると、「どうかした?」と覗き込まれるので、慌ててアカギのお腹にタオルを当てた。
その辺りを拭いて、少しずつ上に行き、胸板を感じながらトントンと叩くようにして汗を拭き取っていく。首や鎖骨の辺りも拭いて、肩を撫でるようにしていると、アカギが私をじっと見下ろしていることに気づいた。私ははっとアカギを見上げる。ぱっちり目が合った。
「フフ……」
「な、何がおかしいの?」
笑うアカギに、思わずむっとする。
「いや、なんか、いやらしい光景だなと思ってね」
言いながら、アカギは私の腰をそれっぽく撫でた。
「えっ……、」
私はその動きから逃れるために、アカギの体の方へ身を寄せた。アカギは上半身裸なので、肌が触れ合うのは仕方のないこと。
すると、アカギはそのまま私を胸元に押し付けた。私は何も言えず、目を見開いて固まった。
その包容力に安心してしまいそうだけど、状況が状況だから、どきどきが止まらない。
「なに……?」
おそるおそる尋ねると、アカギはこそりと呟いた。
「あんたの肌、つめたくて気持ちいい……」
しどろもどろになると、アカギは「あんた何焦ってんだ」と言った。
「合ってるけど。できないんならオレがやるだけ。で、あんたはできないの?」
「で、できます……!」
なんだかんだで、私は頷いた。そして、既に胸元が開いているアカギの服を脱がせようとした。
「失礼、します」
はらりと服を布団に落とし、上裸のアカギと向かい合う。できるだけアカギの顔を見ないようにしながら、タオルをアカギの胸に押し当て……
って、無理無理! そんなこと!
私は真っ赤になって、ささっとアカギの
「じゃ、背中から、拭くね」
「ん」
こっちなら、まだやれる……!
私はアカギの火照った身体をタオルで冷やしながら拭いていった。とりあえず、背中だけ。
たくましい背中。背骨や肩甲骨に劣情を抱きそうになったのは、アカギだけだ。なんていうか、この世の女の好きそうな部分を集めました、って感じがする。
肩の傷は後ろから切られたのだろうか、こちらからの方が良く見える。
なんとか背中を終わらせた。が、いつアカギの正面に戻れば良いか、タイミングが分からない。というか、そんな勇気が出ない。
仕方なくずうっと背中の同じところを拭いていると、
「もう、そこは良いでしょ」
と、先にアカギに言われてしまった。
「そう、ね……」
ほぼ強制的にアカギの正面に戻らされる。
私がそこから動けずにいると、「どうかした?」と覗き込まれるので、慌ててアカギのお腹にタオルを当てた。
その辺りを拭いて、少しずつ上に行き、胸板を感じながらトントンと叩くようにして汗を拭き取っていく。首や鎖骨の辺りも拭いて、肩を撫でるようにしていると、アカギが私をじっと見下ろしていることに気づいた。私ははっとアカギを見上げる。ぱっちり目が合った。
「フフ……」
「な、何がおかしいの?」
笑うアカギに、思わずむっとする。
「いや、なんか、いやらしい光景だなと思ってね」
言いながら、アカギは私の腰をそれっぽく撫でた。
「えっ……、」
私はその動きから逃れるために、アカギの体の方へ身を寄せた。アカギは上半身裸なので、肌が触れ合うのは仕方のないこと。
すると、アカギはそのまま私を胸元に押し付けた。私は何も言えず、目を見開いて固まった。
その包容力に安心してしまいそうだけど、状況が状況だから、どきどきが止まらない。
「なに……?」
おそるおそる尋ねると、アカギはこそりと呟いた。
「あんたの肌、つめたくて気持ちいい……」