13.熱帯
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それっきり、すっと眠ったアカギの寝顔を見ながら、私はため息をついた。
まったくもってアカギの考えていることが分からない。何も考えていないのかも。
熱が出た時って、何がなんだか、分からなくなったりするから。
それにしても、私がこんなに振り回されるなんて驚きだ。
しとしとと雨の音が小さくなったので、私は窓の外を見た。まだ降り続けているが、明日には止むだろう。
アカギの容態も、早く治ると良いな。弱ったアカギを見ていたい気持ちも、あるにはあるんだけど。
私はアカギの白い髪を撫でてみた。寝てるから、気がつかないよね。
はだけて晒されたアカギの肩には、いつぞやに見た、刀傷が残っている。私は、タオルでそこを拭くようなフリをして、そっと触れた。
いけないことをしているようで、ドキドキする。特に、この傷は私のお気に入りだ。
……今度はどこを触ってやろうか?
普段は簡単にボディタッチをさせてくれないから、今がチャンスだ。でも、寝ているところを襲っているようなものだし、もしバレたらと考えると、大したことはできない。
結局、私はアカギが再び目覚めるまで、静かに横に座っていた。
時折、アカギが小さく呻くので、その度に私はアカギの汗を拭いてやったり、水を用意したりした。額のタオルも度々替えた。
そんなようにして、アカギを触りたくなる衝動と闘いながら、看病を続けていたのだ。
まったくもってアカギの考えていることが分からない。何も考えていないのかも。
熱が出た時って、何がなんだか、分からなくなったりするから。
それにしても、私がこんなに振り回されるなんて驚きだ。
しとしとと雨の音が小さくなったので、私は窓の外を見た。まだ降り続けているが、明日には止むだろう。
アカギの容態も、早く治ると良いな。弱ったアカギを見ていたい気持ちも、あるにはあるんだけど。
私はアカギの白い髪を撫でてみた。寝てるから、気がつかないよね。
はだけて晒されたアカギの肩には、いつぞやに見た、刀傷が残っている。私は、タオルでそこを拭くようなフリをして、そっと触れた。
いけないことをしているようで、ドキドキする。特に、この傷は私のお気に入りだ。
……今度はどこを触ってやろうか?
普段は簡単にボディタッチをさせてくれないから、今がチャンスだ。でも、寝ているところを襲っているようなものだし、もしバレたらと考えると、大したことはできない。
結局、私はアカギが再び目覚めるまで、静かに横に座っていた。
時折、アカギが小さく呻くので、その度に私はアカギの汗を拭いてやったり、水を用意したりした。額のタオルも度々替えた。
そんなようにして、アカギを触りたくなる衝動と闘いながら、看病を続けていたのだ。