13.熱帯
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さて、手当をすると言っても、日用品だけでは無理がある。濡らした布で傷を拭いたけれど、あまり意味があるとは思えないし。
私は布団を引いて、アカギをそこに倒すようにして寝かせた。それから、薬局に行くために、アカギのそばを離れようとした。
「東雲……?」
アカギが薄眼を開ける。
「大丈夫?」
「どこ行くの……」
「買い物に。あなたはそこで休んでて」
「ん……」
アカギは私を見上げた。
「早く帰ってきて」
なんで、今日はこんなこと言うのかな。
私は弱っているアカギにきゅんとしてしまって、
「すぐ帰る。待ってて」
と言い、傘をさして薬局に向かった。