12.孤月*
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「……っ、はぁ」
私は息を吐き出し、ずるり、とアカギの上から降りた。随分と乱れてしまった。
私の中に収まり切らなかった液体がごぽっと溢れた。
ぞわりと鳥肌が立つ。
中に出されたのは初めて。
子ども、できたらどうしよう。
なんだか怖くて、膣内に指を入れ、それを掻き出していく。
ぐちゅ、と音がするので、また官能的な気分にならないように注意しながら。
「それはそれで、そそる」
声のした方を見れば、既に服装を整えたアカギが煙草を吸っていた。
「……もう、だめだからね」
私は宿にあるはずの服を探して、アカギに背を向けた。
「そんなに心配?」
「何が?」
「孕むのが、怖いんだろ」
私は振り向いた。赤くなりながら。
「そりゃ……。だって、こんなの、初めてだから」
アカギは煙を吐いて言った。
「オレも中に出したのは初めてだ」
私は見つけた宿の服で身体を隠してから、アカギに向き直った。アカギは飄々とした顔をしている。
「なんで……?」
尋ねると、アカギは顎に手を当てた。
「なんでだろうね。あんたはどう思う?」
「わ、私に聞かれても」
「クク、そうだな。その通りだ」
アカギはまた私を見た。
「でも、あんたは身籠もらないよ。オレとあんたなんだから」
アカギはこういうことでさえギャンブルと同じように考える。が、確かに、言われてみれば、これで子どもができるとは考えにくい。なにせ、相手は確率さえ超越した存在、赤木しげるなんだから。
「に、しても」
アカギは続けた。
「あんたの身体、くせになりそうだ」
私は膣内から液体がとろりと垂れるのを感じ、ぴくりと反応した。
アカギはそれを見逃さなかった。
「一々反応がいやらしいな」
「や、やだ」
「まあ、今日のところは勘弁しておいてあげるけど」
アカギには、このあとも私を犯し続ける体力が、まだまだ残っているの? ……本当は一度抱いたくらいでは足りないのかもしれない。
私は、続きをおねだりしたいところだったけれど、これ以上アカギの言いなりになるものかと思ってしまい、結局その夜にそれ以上のことは起こらなかった。
しかし、兎にも角にも、私たちはとうとう、身体を交わしてしまったのだ。
私は訳も分からず、襲ってきた睡魔と煙草の匂いの中で、目を閉じ、眠りについた。
私は息を吐き出し、ずるり、とアカギの上から降りた。随分と乱れてしまった。
私の中に収まり切らなかった液体がごぽっと溢れた。
ぞわりと鳥肌が立つ。
中に出されたのは初めて。
子ども、できたらどうしよう。
なんだか怖くて、膣内に指を入れ、それを掻き出していく。
ぐちゅ、と音がするので、また官能的な気分にならないように注意しながら。
「それはそれで、そそる」
声のした方を見れば、既に服装を整えたアカギが煙草を吸っていた。
「……もう、だめだからね」
私は宿にあるはずの服を探して、アカギに背を向けた。
「そんなに心配?」
「何が?」
「孕むのが、怖いんだろ」
私は振り向いた。赤くなりながら。
「そりゃ……。だって、こんなの、初めてだから」
アカギは煙を吐いて言った。
「オレも中に出したのは初めてだ」
私は見つけた宿の服で身体を隠してから、アカギに向き直った。アカギは飄々とした顔をしている。
「なんで……?」
尋ねると、アカギは顎に手を当てた。
「なんでだろうね。あんたはどう思う?」
「わ、私に聞かれても」
「クク、そうだな。その通りだ」
アカギはまた私を見た。
「でも、あんたは身籠もらないよ。オレとあんたなんだから」
アカギはこういうことでさえギャンブルと同じように考える。が、確かに、言われてみれば、これで子どもができるとは考えにくい。なにせ、相手は確率さえ超越した存在、赤木しげるなんだから。
「に、しても」
アカギは続けた。
「あんたの身体、くせになりそうだ」
私は膣内から液体がとろりと垂れるのを感じ、ぴくりと反応した。
アカギはそれを見逃さなかった。
「一々反応がいやらしいな」
「や、やだ」
「まあ、今日のところは勘弁しておいてあげるけど」
アカギには、このあとも私を犯し続ける体力が、まだまだ残っているの? ……本当は一度抱いたくらいでは足りないのかもしれない。
私は、続きをおねだりしたいところだったけれど、これ以上アカギの言いなりになるものかと思ってしまい、結局その夜にそれ以上のことは起こらなかった。
しかし、兎にも角にも、私たちはとうとう、身体を交わしてしまったのだ。
私は訳も分からず、襲ってきた睡魔と煙草の匂いの中で、目を閉じ、眠りについた。