解放 最終章
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私の発した言葉と私の様子の意味を理解し、ファイの身体に少し力が入ったのを感じる。
ふぅ。
そして力を抜くようにため息を漏らす。
ファイの手が前で交差する私の手に重なる。
「あれ。オレ、断られた気がする」
深くて穏やかな声だ。
「ごめん」
「それも2回もね」
「…ごめんなさい」
「怖かったよね」
「!」
ファイはわかっている。
私の気持ちとか、危険性とか、覚悟とか全てわかっていて、それでもオレがって言ってくれた彼の気持ちを反故にしたのは私。
それは単に私が怖かったから。
彼に背負わせたくないとか言って、なんでもないふうを装っても。
「…怖かったよ。失敗すれば死ぬ。成功しても苦しむ。自分が耐えられるかわかんないし」
声が震えてる。腕も。
ぐっと腕の力を強めて、額をもっと押し付ける。
「なら少しずつ減っていく魔力の中で、せめてそれが尽きるまで生きる?それもやだ。戦いに身を置くこともある私たちの旅で、魔力がなくなることは足でまといを意味する」
そんな私の腕の中で、ファイが身動いだ。彼の手が後ろに回り私の頭を撫で付ける。
「じゃあどっちも嫌だから旅から外れる…なんて、そんなの、もっとやだって、思って…。……だって…」
緩んだ私の腕によって、ファイがこちらを向く。その顔は切なくて物憂げ。でも、漂うのは悲壮じゃない。
スカイブルーはじっと私の目を見てた。
「あなたと離れることが嫌…!想像するだけでこんなにも苦しい…!私の…っ!!」
言い切る前に強引に引き寄せられた。
バスローブをぐちゃぐちゃにするほど、回された腕は私を強くかき抱く。しなやかな硬さの胸に押しつけられた。
その手は私の存在を確かめるかのように這い回る。腰、背中、肩、首筋を通って頬を捉えた。
促されて見上げた先には透き通ったスカイブルー。もう何センチもないほどの距離にくらくらする。その綺麗な瞳は空より煌めき、海より鮮やかな青。
見惚れていたらそれが優しく細められそのまま唇を奪われた。触れるだけの優しいキス。
「離すわけない。君を。離したりしない」
至近距離で見つめられながら。
「怖がる君も。言い訳する君も。全て愛おしい」
口角が上がるのを見た。
「何度でも言ってあげる。…オレが君を呪いから解き放つから」
そして手を取られるとその甲に口づけ。
「Je t’aimerai pour toujours.」
ふぅ。
そして力を抜くようにため息を漏らす。
ファイの手が前で交差する私の手に重なる。
「あれ。オレ、断られた気がする」
深くて穏やかな声だ。
「ごめん」
「それも2回もね」
「…ごめんなさい」
「怖かったよね」
「!」
ファイはわかっている。
私の気持ちとか、危険性とか、覚悟とか全てわかっていて、それでもオレがって言ってくれた彼の気持ちを反故にしたのは私。
それは単に私が怖かったから。
彼に背負わせたくないとか言って、なんでもないふうを装っても。
「…怖かったよ。失敗すれば死ぬ。成功しても苦しむ。自分が耐えられるかわかんないし」
声が震えてる。腕も。
ぐっと腕の力を強めて、額をもっと押し付ける。
「なら少しずつ減っていく魔力の中で、せめてそれが尽きるまで生きる?それもやだ。戦いに身を置くこともある私たちの旅で、魔力がなくなることは足でまといを意味する」
そんな私の腕の中で、ファイが身動いだ。彼の手が後ろに回り私の頭を撫で付ける。
「じゃあどっちも嫌だから旅から外れる…なんて、そんなの、もっとやだって、思って…。……だって…」
緩んだ私の腕によって、ファイがこちらを向く。その顔は切なくて物憂げ。でも、漂うのは悲壮じゃない。
スカイブルーはじっと私の目を見てた。
「あなたと離れることが嫌…!想像するだけでこんなにも苦しい…!私の…っ!!」
言い切る前に強引に引き寄せられた。
バスローブをぐちゃぐちゃにするほど、回された腕は私を強くかき抱く。しなやかな硬さの胸に押しつけられた。
その手は私の存在を確かめるかのように這い回る。腰、背中、肩、首筋を通って頬を捉えた。
促されて見上げた先には透き通ったスカイブルー。もう何センチもないほどの距離にくらくらする。その綺麗な瞳は空より煌めき、海より鮮やかな青。
見惚れていたらそれが優しく細められそのまま唇を奪われた。触れるだけの優しいキス。
「離すわけない。君を。離したりしない」
至近距離で見つめられながら。
「怖がる君も。言い訳する君も。全て愛おしい」
口角が上がるのを見た。
「何度でも言ってあげる。…オレが君を呪いから解き放つから」
そして手を取られるとその甲に口づけ。
「Je t’aimerai pour toujours.」