【eitr】短編まとめ
キスしている時の彼の表情を見てみたい。
付き合い始めてからそれなりに時間が経ち、初めはタジタジだったスキンシップにも慣れてきたおかげでそんなことを考える余裕が出てきたらしい。好奇心に負けてそっと目を開けてみると、何故か生行と目が合い、驚きで思わず身を引いた。
「何」
「こっちのセリフなんだけど……?」
まるで目が合ったのをなかったことにするかのような振る舞いに、困惑しながらも反論した。
「恥ずかしいから目閉じてよ……」
「開けてないけど」
「いやいやいや」
白々しく嘘をつく生行に眉を顰める。このままシラを切るつもりだ。
「もしかして、いつもーー……っ、」
生行に詰め寄ると、その瞬間後頭部に手が回り、ぐいっと引き寄せられる。かと思えば口を塞がれてしまった。
あんな会話の後だからか自分が今どんな顔をしているのかが気になってしまい、妙に恥ずかしい。暫くの間どうにかして離れようと抵抗するが男性の力に勝てるわけもなく、だからといって再び目を開ける勇気もない。
そのまま生行に流された結果、解放された時にはそんな事は忘れてしまう程に私の頭の中は生行でいっぱいになっていたのだった。
一度閉じた瞼を薄く開け、目の前にある彼女の顔を盗み見る。
ーー言うわけないだろ。
実はキスしてる時の彼女の顔が好きでたまに見てしまうだなんて。
顔を真っ赤にして息を乱している彼女を見下ろす。上手く流されてくれた様子に小さく息をついて、再び顔を近づけた。
付き合い始めてからそれなりに時間が経ち、初めはタジタジだったスキンシップにも慣れてきたおかげでそんなことを考える余裕が出てきたらしい。好奇心に負けてそっと目を開けてみると、何故か生行と目が合い、驚きで思わず身を引いた。
「何」
「こっちのセリフなんだけど……?」
まるで目が合ったのをなかったことにするかのような振る舞いに、困惑しながらも反論した。
「恥ずかしいから目閉じてよ……」
「開けてないけど」
「いやいやいや」
白々しく嘘をつく生行に眉を顰める。このままシラを切るつもりだ。
「もしかして、いつもーー……っ、」
生行に詰め寄ると、その瞬間後頭部に手が回り、ぐいっと引き寄せられる。かと思えば口を塞がれてしまった。
あんな会話の後だからか自分が今どんな顔をしているのかが気になってしまい、妙に恥ずかしい。暫くの間どうにかして離れようと抵抗するが男性の力に勝てるわけもなく、だからといって再び目を開ける勇気もない。
そのまま生行に流された結果、解放された時にはそんな事は忘れてしまう程に私の頭の中は生行でいっぱいになっていたのだった。
一度閉じた瞼を薄く開け、目の前にある彼女の顔を盗み見る。
ーー言うわけないだろ。
実はキスしてる時の彼女の顔が好きでたまに見てしまうだなんて。
顔を真っ赤にして息を乱している彼女を見下ろす。上手く流されてくれた様子に小さく息をついて、再び顔を近づけた。
7/10ページ
