隣席の亥清くんと友達になりました
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凍える程の冷たい風が吹きつけ、肩を揺らした。
寒風の出所はつい先程換気の為に開けた窓からで、静かに手を掛けてそっと締め切る。時折雪がチラついているせいで余計に寒いのだろう。
「蒼! お願い、今年も作ってほしいの!」
授業の合間の休憩時間。特に誰と話すこともなくボーッと外を眺めていると、いつの間にやってきたのか正面にしゃがみ込んた友人が両手を合わせているのに気付いて我に返った。他事を考えていて友人の話が耳に入っておらず首を傾げると、「聞いてる?」と彼女も同じ仕草をした。
「何を?」
「お菓子だよ! 去年のクリスマスに作ってくれたの覚えてる?」
少し考えた後、あぁ、と膝を打った。
去年の冬休みはアルバイト以外に何の予定もなく暇を持て余していた為、お菓子を作ったのだ。結果後先考えずひとりでは食べ切れない量が出来上がってしまい友人に消費を手伝ってもらったのだが、ちょっとした遊び心でクリスマス仕様のデコレーションを施したのだったか。
最近、いろんな所でクリスマスの話題を聞くようになったと思ったら、もうそんな季節なのか。そろそろアルバイト先の店内にもクリスマスツリーが置かれる頃合いだろう。
「今年も特に予定はないし、いいよ」
「本当!?」
「前回と同じように簡単なものしか作れないけど」
「アレってそんなに簡単に作れるものだったっけ……?」
テンションの振れ幅がいつもより大きい友人に苦笑してしまう。しかも、所々の語尾にハートマークが見える。
友人にあげたお菓子は初めて作ったから出来栄えはあまりよくなかったと記憶しているが、こんなに喜んでくれていたのなら今回も俄然やる気が出てくるものである。
暫く話していると、友人はクラスメイトに呼ばれて席を離れていった。
時間を確認すると、休憩時間が終わるまであと数分ある。手持ち無沙汰を感じて頬杖をつきながら目を瞑ると、隣の席の椅子を引く音が聞こえて目を開けた。
「お菓子作れるんだ」
休憩時間に合わせて教室に入ってきたのだろうか。さっきまでいなかった悠くんが席に座っていた。
「簡単な物しか作れないけど」
私達の声が大きかったからか話が聞こえていたらしい。気恥ずかしさを感じながらもそう返した。
「そういえば、ずっと聞こうと思ってたことがあるんだけど」
「何、急に改まって」
話に区切りがついたところで、次に悠くんに会った時に聞こうと思っていたことを切り出すことにした。
「なにか欲しい物ある?」
「――え?」
寒風の出所はつい先程換気の為に開けた窓からで、静かに手を掛けてそっと締め切る。時折雪がチラついているせいで余計に寒いのだろう。
「蒼! お願い、今年も作ってほしいの!」
授業の合間の休憩時間。特に誰と話すこともなくボーッと外を眺めていると、いつの間にやってきたのか正面にしゃがみ込んた友人が両手を合わせているのに気付いて我に返った。他事を考えていて友人の話が耳に入っておらず首を傾げると、「聞いてる?」と彼女も同じ仕草をした。
「何を?」
「お菓子だよ! 去年のクリスマスに作ってくれたの覚えてる?」
少し考えた後、あぁ、と膝を打った。
去年の冬休みはアルバイト以外に何の予定もなく暇を持て余していた為、お菓子を作ったのだ。結果後先考えずひとりでは食べ切れない量が出来上がってしまい友人に消費を手伝ってもらったのだが、ちょっとした遊び心でクリスマス仕様のデコレーションを施したのだったか。
最近、いろんな所でクリスマスの話題を聞くようになったと思ったら、もうそんな季節なのか。そろそろアルバイト先の店内にもクリスマスツリーが置かれる頃合いだろう。
「今年も特に予定はないし、いいよ」
「本当!?」
「前回と同じように簡単なものしか作れないけど」
「アレってそんなに簡単に作れるものだったっけ……?」
テンションの振れ幅がいつもより大きい友人に苦笑してしまう。しかも、所々の語尾にハートマークが見える。
友人にあげたお菓子は初めて作ったから出来栄えはあまりよくなかったと記憶しているが、こんなに喜んでくれていたのなら今回も俄然やる気が出てくるものである。
暫く話していると、友人はクラスメイトに呼ばれて席を離れていった。
時間を確認すると、休憩時間が終わるまであと数分ある。手持ち無沙汰を感じて頬杖をつきながら目を瞑ると、隣の席の椅子を引く音が聞こえて目を開けた。
「お菓子作れるんだ」
休憩時間に合わせて教室に入ってきたのだろうか。さっきまでいなかった悠くんが席に座っていた。
「簡単な物しか作れないけど」
私達の声が大きかったからか話が聞こえていたらしい。気恥ずかしさを感じながらもそう返した。
「そういえば、ずっと聞こうと思ってたことがあるんだけど」
「何、急に改まって」
話に区切りがついたところで、次に悠くんに会った時に聞こうと思っていたことを切り出すことにした。
「なにか欲しい物ある?」
「――え?」
