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変わっていく君と変わらない想い

after ちびうさ



 そして次の日。元の体に戻ったほたるちゃんが、あたしの部屋に遊びに来てくれた。

「もう体は平気なの?」
「うん! サターンも問題ないって言ってたよ」
「よかった……」
「心配かけちゃったね……」
「何だかほたるちゃんって、心配になっちゃうんだよね」
「昔は体が弱かったからね」
「うん」

 昨日貰ったお菓子の残りを食べながら、目の前のほたるちゃんを見る。思えば本当に不思議な子だなぁと改めて思う。初めて出逢ったときは年上だったのに(正確にはあたしの方が年上だけど)、その後赤ちゃんになって、あたしと同い年になって、今回は4歳に戻って。そしてまた同い年になって、あたしと会話している。

「どうしたの?」
「ううん、ほたるちゃんと居ると退屈しないなぁって」
「どーゆー意味?」
「ふふっ……何でもないよ」

 変化の激しい友だちだけど、変わらないものもある。それが昨日分かって、本当によかった。

「いつもありがとね? ほたるちゃん」
「こっちこそ、ありがとね……ちびうさお姉ちゃん」
「えっ?」
「あっ……」

 思わず口から出た言葉に、顔を赤らめるほたるちゃん。

「あはは……まだ昨日の感覚が抜けきってないみたい」
「……ぷっ」
「あ、笑ったな!」
「あははっ、ごめんごめん」

 遥か未来。あたしたちが大人になっても、こうやって笑いあえてたらいいな。そのときにどっちが年上でも、きっと他愛のない会話で笑顔になれる。

 どんな運命でも、変わらない友情があるから。



 END
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