ハート・オブ・シスター
side ほたる
今日は選択授業の日。ちびうさちゃんとは別のグループになっちゃったけど、新鮮な気分でもあった。
『しゅーじ?』
『筆と墨を使って、文字を書く勉強のようですね』
『何で? ボールペン使えばいーじゃない』
『これは、文化というものですよ』
『ぶんか?』
『その土地に根付いた、風習というか』
『ふ~ん』
興味津々に日本のことを語る二人の掛け合いが何だか微笑ましくて、聞いているうちに筆が乱れていく。
『あっ、今ミスった!』
「ちょっと黙ってて」
『は~い』
ダメよ、集中しなきゃ。あたしが一点集中して、筆を再び走らせようとしたとき。
ドクンッ!
「えっ……」
視界が、揺らぐ。
ドクンッ!
「っ!?」
目の前が暗くなっていく。この感じ、確か前にも。
ガタン!
「土萠さん!?」
みんなが騒ぐ声が聞こえる。でも、視界が。
「先生! 土萠さんが!?」
「きゅ、救急車を!」
「せつな先生も呼ばなきゃ!?」
そこで、あたしの意識は途切れた。
今日は選択授業の日。ちびうさちゃんとは別のグループになっちゃったけど、新鮮な気分でもあった。
『しゅーじ?』
『筆と墨を使って、文字を書く勉強のようですね』
『何で? ボールペン使えばいーじゃない』
『これは、文化というものですよ』
『ぶんか?』
『その土地に根付いた、風習というか』
『ふ~ん』
興味津々に日本のことを語る二人の掛け合いが何だか微笑ましくて、聞いているうちに筆が乱れていく。
『あっ、今ミスった!』
「ちょっと黙ってて」
『は~い』
ダメよ、集中しなきゃ。あたしが一点集中して、筆を再び走らせようとしたとき。
ドクンッ!
「えっ……」
視界が、揺らぐ。
ドクンッ!
「っ!?」
目の前が暗くなっていく。この感じ、確か前にも。
ガタン!
「土萠さん!?」
みんなが騒ぐ声が聞こえる。でも、視界が。
「先生! 土萠さんが!?」
「きゅ、救急車を!」
「せつな先生も呼ばなきゃ!?」
そこで、あたしの意識は途切れた。