何度でもその手を
休日の商店街。ほたるちゃんが新しいランプを買いたいと言っていたから思いきってショッピングに誘ってみた。最初は戸惑っていたけれど、あたしと一緒ならと快諾してくれた。
「あ、そこの雑貨屋さん寄ってみようよ」
「うん」
いかにもランプが売っていそうなお店を見つけて指を差す。あたしが嬉しそうにほたるちゃんの手を引くと、少し照れた表情を見せながらついて来てくれた。いけない、体が丈夫な方じゃないからムリさせないようにしないと。
「わぁ、素敵なランプ」
「本当だね」
瞳を輝かせながらランプを手に取る姿は普段のミステリアスな雰囲気と違って、歳相応な女の子に見えて可愛らしいなと思った。
「買うの?」
「どうしようかな……」
「あれ、ちびうさとほたるちゃん?」
「二人で買い物か?」
「まもちゃん、うさぎ」
声を掛けられて振り向くと、そこには仲良くデートをしていたらしい二人が立っていた。
「うん、ほたるちゃんのランプを見に来たの」
「こ、こんにちは」
「こんにちは、ほたるちゃん。良さそうなランプはあった?」
「はい。このランプが素敵だなと思って……」
ほたるちゃんが持っていたのはシンプルな造形ながら、取っ手がアラビア風でオシャレな感じのランプだった。
「うさぎたちはデート?」
「うん。アクセサリーねだっちゃおうと思って」
「あんまり高いのは勘弁してくれよ?」
「わかってるってば」
「あ、あの……」
「どうしたの? ほたるちゃん」
伏し目がちに声を上げるほたるちゃん。見ると手を震わせながら胸のあたりを押さえていた。
「あたし、邪魔ですよね……もう帰るので三人でお買い物、楽しんでください」
「何言ってるの!? そんなことないよ!」
「そうよ? どうせならこのまま四人で遊ぼうよ。ね、まもちゃん」
「あぁ、いいぞ」
「でも……やっぱり帰ります!」
「あっ」
ほたるちゃんは居ても立っても居られなかったのか、走ってお店を出て行ってしまった。
「ほたるちゃん……」
「ちびうさ」
「あたし、また傷つけちゃったのかな」
「ううん。ほたるちゃんは少しずつだけど、ちびうさに心を開いてくれてるよ?」
「けど……」
「ちびうさ。あの子のこと好きか?」
「まもちゃん……うん、友だちになりたい!」
「なら思いっきりぶつかっていけ。誰かとわかり合いたいなら、自分の素直な気持ちを伝えるんだ。そうすればきっと仲良くなれるさ」
「ありがとう、二人とも」
「いつかまた、四人でショッピングしようね」
「……うん!」
「あ、そこの雑貨屋さん寄ってみようよ」
「うん」
いかにもランプが売っていそうなお店を見つけて指を差す。あたしが嬉しそうにほたるちゃんの手を引くと、少し照れた表情を見せながらついて来てくれた。いけない、体が丈夫な方じゃないからムリさせないようにしないと。
「わぁ、素敵なランプ」
「本当だね」
瞳を輝かせながらランプを手に取る姿は普段のミステリアスな雰囲気と違って、歳相応な女の子に見えて可愛らしいなと思った。
「買うの?」
「どうしようかな……」
「あれ、ちびうさとほたるちゃん?」
「二人で買い物か?」
「まもちゃん、うさぎ」
声を掛けられて振り向くと、そこには仲良くデートをしていたらしい二人が立っていた。
「うん、ほたるちゃんのランプを見に来たの」
「こ、こんにちは」
「こんにちは、ほたるちゃん。良さそうなランプはあった?」
「はい。このランプが素敵だなと思って……」
ほたるちゃんが持っていたのはシンプルな造形ながら、取っ手がアラビア風でオシャレな感じのランプだった。
「うさぎたちはデート?」
「うん。アクセサリーねだっちゃおうと思って」
「あんまり高いのは勘弁してくれよ?」
「わかってるってば」
「あ、あの……」
「どうしたの? ほたるちゃん」
伏し目がちに声を上げるほたるちゃん。見ると手を震わせながら胸のあたりを押さえていた。
「あたし、邪魔ですよね……もう帰るので三人でお買い物、楽しんでください」
「何言ってるの!? そんなことないよ!」
「そうよ? どうせならこのまま四人で遊ぼうよ。ね、まもちゃん」
「あぁ、いいぞ」
「でも……やっぱり帰ります!」
「あっ」
ほたるちゃんは居ても立っても居られなかったのか、走ってお店を出て行ってしまった。
「ほたるちゃん……」
「ちびうさ」
「あたし、また傷つけちゃったのかな」
「ううん。ほたるちゃんは少しずつだけど、ちびうさに心を開いてくれてるよ?」
「けど……」
「ちびうさ。あの子のこと好きか?」
「まもちゃん……うん、友だちになりたい!」
「なら思いっきりぶつかっていけ。誰かとわかり合いたいなら、自分の素直な気持ちを伝えるんだ。そうすればきっと仲良くなれるさ」
「ありがとう、二人とも」
「いつかまた、四人でショッピングしようね」
「……うん!」
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