最愛の娘へ
あたしたちは、クラウンの司令室でミーティングをしていた。
「最近、妖魔の出現が多いな……」
アルテミスが、モニターを見ながら言う。
「そうだね……何だか、無限学園のあった場所の近くが多いね」
あたしが指を差すと、ルナたちは気まずそうに顔を合わせる。
「気づいちゃった? うさぎちゃん」
「どうしたの、ルナ?」
「実はね……妖魔の出現位置を円で囲うと、ちょうど中心部にある場所が浮かび上がるの」
「中心部の場所って?」
「土萠研究所のあった場所よ……」
「えっ……」
みんなが一斉にほたるちゃんの方を見る。
「あたしの家?」
「えぇ。本当はほたるちゃんには黙ってるつもりだったんだけど……」
「だが、研究所は戦いの時に無くなったハズだ」
はるかさんが険しい表情で言う。きっとこの話を続けると、ほたるちゃんが悲しむことを知っているから。
「地下よ」
「ほたるちゃん?」
「研究所には地下室があったの……きっとそこに妖魔出現のカギがある」
「そう思ってうさぎちゃんたちにコッソリ行ってもらおうと思ってたんだけどね」
「ごめんね、あたしがヘンなタイミングで気づいちゃったから」
「気にしないで、うさぎお姉ちゃん。土萠家のことなら、あたしがしっかり決着をつけるから」
ほたるちゃんは、真剣な眼差しで言った。きっとあの時のことを思い出すだけで、心が張り裂けるハズなのに。
「ほたる。無理しないでいいのよ? わたしたちが解決するから、今回は……」
「あたしがこうなったら頑固なの知ってるでしょ? みちるママ」
「ほたる……」
みちるさんは目を瞑って頷くと、優しくほたるちゃんの名前を呼んだ。
「本当にいいのね?」
「うん。それに地下への入り口は、あたししか分からないしね」
「じゃあ案内を頼むね?」
「うん、わかった」
そうしてあたしたちは土萠研究所の跡地へ向かった。
「最近、妖魔の出現が多いな……」
アルテミスが、モニターを見ながら言う。
「そうだね……何だか、無限学園のあった場所の近くが多いね」
あたしが指を差すと、ルナたちは気まずそうに顔を合わせる。
「気づいちゃった? うさぎちゃん」
「どうしたの、ルナ?」
「実はね……妖魔の出現位置を円で囲うと、ちょうど中心部にある場所が浮かび上がるの」
「中心部の場所って?」
「土萠研究所のあった場所よ……」
「えっ……」
みんなが一斉にほたるちゃんの方を見る。
「あたしの家?」
「えぇ。本当はほたるちゃんには黙ってるつもりだったんだけど……」
「だが、研究所は戦いの時に無くなったハズだ」
はるかさんが険しい表情で言う。きっとこの話を続けると、ほたるちゃんが悲しむことを知っているから。
「地下よ」
「ほたるちゃん?」
「研究所には地下室があったの……きっとそこに妖魔出現のカギがある」
「そう思ってうさぎちゃんたちにコッソリ行ってもらおうと思ってたんだけどね」
「ごめんね、あたしがヘンなタイミングで気づいちゃったから」
「気にしないで、うさぎお姉ちゃん。土萠家のことなら、あたしがしっかり決着をつけるから」
ほたるちゃんは、真剣な眼差しで言った。きっとあの時のことを思い出すだけで、心が張り裂けるハズなのに。
「ほたる。無理しないでいいのよ? わたしたちが解決するから、今回は……」
「あたしがこうなったら頑固なの知ってるでしょ? みちるママ」
「ほたる……」
みちるさんは目を瞑って頷くと、優しくほたるちゃんの名前を呼んだ。
「本当にいいのね?」
「うん。それに地下への入り口は、あたししか分からないしね」
「じゃあ案内を頼むね?」
「うん、わかった」
そうしてあたしたちは土萠研究所の跡地へ向かった。
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