聖夜の絆は永遠の輝き
after みちる
「寝ちゃった?」
「起きてるよ」
間接照明が私たちを優しく照らす。今夜は来客用の寝室にあるキングサイズのベッドでみんな眠ることにした。
「せつなとほたるはぐっすりだけどね」
窓際のせつなと、私たちの間にいるほたるは夢の世界へ旅立っているようだった。
「よほど疲れたのね。私たちもそろそろ……」
「みちる」
はるかが不意に私の肩を抱き寄せる。
「この状況で?」
「さっきの続き、しようぜ?」
「はるか……」
窓から見える星空をバックにはるかが微笑む。そんな顔されたらズルいわ。もう止められないじゃない。
「んっ……」
唇から伝わる温もりが冷えた全身を包み込む。目を開けると深く透き通った瞳が私を射抜く。無音の空間だけれど、視線が交わる時間と比例するように体温と鼓動が高くなっていくように感じた。
「相変わらず綺麗な瞳ね」
「君には及ばないさ」
自然体で私を褒めてくれるいつもの言葉。髪をかき上げる仕草も、ほんのり感じる風の匂いも、その全てが好き。
「ありがとう。はるか」
「こちらこそ」
ありがとう。せつな。
ありがとう。ほたる。
この聖なる星空が私たちを繋いでくれるように。
私も小さな光となって、四人の絆を紡いでいきたい。
だから大好きな家族へもう一度この言葉を。
『Merry Christmas』
END
「寝ちゃった?」
「起きてるよ」
間接照明が私たちを優しく照らす。今夜は来客用の寝室にあるキングサイズのベッドでみんな眠ることにした。
「せつなとほたるはぐっすりだけどね」
窓際のせつなと、私たちの間にいるほたるは夢の世界へ旅立っているようだった。
「よほど疲れたのね。私たちもそろそろ……」
「みちる」
はるかが不意に私の肩を抱き寄せる。
「この状況で?」
「さっきの続き、しようぜ?」
「はるか……」
窓から見える星空をバックにはるかが微笑む。そんな顔されたらズルいわ。もう止められないじゃない。
「んっ……」
唇から伝わる温もりが冷えた全身を包み込む。目を開けると深く透き通った瞳が私を射抜く。無音の空間だけれど、視線が交わる時間と比例するように体温と鼓動が高くなっていくように感じた。
「相変わらず綺麗な瞳ね」
「君には及ばないさ」
自然体で私を褒めてくれるいつもの言葉。髪をかき上げる仕草も、ほんのり感じる風の匂いも、その全てが好き。
「ありがとう。はるか」
「こちらこそ」
ありがとう。せつな。
ありがとう。ほたる。
この聖なる星空が私たちを繋いでくれるように。
私も小さな光となって、四人の絆を紡いでいきたい。
だから大好きな家族へもう一度この言葉を。
『Merry Christmas』
END
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