聖夜の絆は永遠の輝き
side みちる
「メリークリスマス!」
陽もすっかり落ちた夜七時。サンタ帽を被った私とはるか、そしてほたるの三人で食卓を囲む。
「ごめんね、ほたる。せつなも一緒に過ごす予定だったんだけど」
「平気だよ。せつなママはあたしたちのために一生懸命、働いてくれてるんだもの」
「ほたる……」
「だから……へいき……」
その瞳には涙が滲んでいた。横にいるはるかと目が合い頷きあう。私は席を立ってほたるの傍まで行き、震える小さな体をギュッと抱きしめた。
「みちるママ?」
「空を見て」
「そら?」
私が窓の外に広がる星の海を指差すと、ほたるも夜空へ視線を向けた。
「この星空が、私たちを繋いでくれているの」
「星たちが?」
「そう。せつなとも、うさぎたちとも」
「そうなんだね」
「だから離れていても、みんな一緒よ」
「……うん!」
明るさを取り戻したほたるが笑顔を見せてくれる。
「素敵な例えだね」
テーブルへ戻り、美味しそうにチキンを頬張るほたるを見ながらはるかが呟く。
「みんなが思っていることを伝えただけよ」
「君には敵わないな」
「はるかの方がよっぽどロマンチストだと思うけど?」
「それは後のお楽しみだろ」
「はいはい」
結局、似た者同士だから通じ合える。どんな苦境に立たされても、それを絆に変えられるのが私たち家族。だから。
「聖夜をはるかと過ごせて嬉しいわ」
「僕もだよ」
透き通った瞳が近づいてくる。その端整な顔立ちや艶やかな唇を向けられると弱くなってしまう。
「ほたるもママたちと一緒に過ごせて嬉しいよ!」
「あら?」
いつの間にか私たちの傍まで来た愛娘が抱きついてくる。
「やれやれ……おあずけかな?」
「ふふっ、また後でね」
「何がおあずけなの?」
首をかしげるほたるを見てはるかと笑いあう。この場に居れなかったせつなも、きっと笑っていると思う。来年のイヴは四人で過ごしましょうね。
「メリークリスマス!」
陽もすっかり落ちた夜七時。サンタ帽を被った私とはるか、そしてほたるの三人で食卓を囲む。
「ごめんね、ほたる。せつなも一緒に過ごす予定だったんだけど」
「平気だよ。せつなママはあたしたちのために一生懸命、働いてくれてるんだもの」
「ほたる……」
「だから……へいき……」
その瞳には涙が滲んでいた。横にいるはるかと目が合い頷きあう。私は席を立ってほたるの傍まで行き、震える小さな体をギュッと抱きしめた。
「みちるママ?」
「空を見て」
「そら?」
私が窓の外に広がる星の海を指差すと、ほたるも夜空へ視線を向けた。
「この星空が、私たちを繋いでくれているの」
「星たちが?」
「そう。せつなとも、うさぎたちとも」
「そうなんだね」
「だから離れていても、みんな一緒よ」
「……うん!」
明るさを取り戻したほたるが笑顔を見せてくれる。
「素敵な例えだね」
テーブルへ戻り、美味しそうにチキンを頬張るほたるを見ながらはるかが呟く。
「みんなが思っていることを伝えただけよ」
「君には敵わないな」
「はるかの方がよっぽどロマンチストだと思うけど?」
「それは後のお楽しみだろ」
「はいはい」
結局、似た者同士だから通じ合える。どんな苦境に立たされても、それを絆に変えられるのが私たち家族。だから。
「聖夜をはるかと過ごせて嬉しいわ」
「僕もだよ」
透き通った瞳が近づいてくる。その端整な顔立ちや艶やかな唇を向けられると弱くなってしまう。
「ほたるもママたちと一緒に過ごせて嬉しいよ!」
「あら?」
いつの間にか私たちの傍まで来た愛娘が抱きついてくる。
「やれやれ……おあずけかな?」
「ふふっ、また後でね」
「何がおあずけなの?」
首をかしげるほたるを見てはるかと笑いあう。この場に居れなかったせつなも、きっと笑っていると思う。来年のイヴは四人で過ごしましょうね。