第10章【冥界コロシアム】
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≪ 86 ≫
俺達、見ちゃったんだ。
あのアーロンとハデスが話をしてるのを。
ここにまた来たばかりの時に会ったアーロンは、前と変わらなかった。
いつもの、なんてよく知らないけどあれは間違いなくあの時のアーロン。
でも、いざ大会が始まったら、アーロンはまるで別人で…。
話をしたくて後をつけてきたら、洞窟の陰でヒソヒソ話をしていた。
全部ちゃんと聞こえたわけじゃないから、どんな会話だったのかとかよくわからない。
でも、ハデスがアーロンに凄く煩くまとわりついて、アーロンは眉間に皺を浮かべてた。
そして、俺達は見たんだ。
ハデスがアーロンそっくりの人形を使って、アーロンに無理矢理言うことを聞かせてるところ。
どうしてこんなことになっちゃったのかはわからないけど、きっとアーロンがああなったのは、あの人形と関係があると思うんだ!
すぐにヒーローに報告。
そしたら、ヘラクレスもそういう魔法がある、って言ってた。
やっぱりアーロンはあの人形で操られてたんだ。
なんとか彼を元に戻してあげたいけど、もう大会は始まってるし、俺達の大活躍で英雄のチームは決勝まで上り詰めた!
次はいよいよ決勝だ。
その前にアーロンを元に戻したい。
と思ってたけど、決勝の相手っていうのが、そのアーロンなんだよな。
どうしようかと思っているうちに決勝戦出場者の名がコールされちゃった。
もう行かなきゃ。
「あー、どうしよう、ヘラクレス!」
「任せてくれ、ボクにいい考えがある」
早く行けと急かすハデスに向かって、ヘラクレスは何か進言してくれたらしい。
当然、すぐにノー!、だったけど、急に何かを思い付いたような顔になって、しぶしぶ了解してくれた。
…英雄、時間稼ぎの作戦、考えてくれたことは感謝してるし、アーロンと一人で戦うっていう心意気は凄いけど、その後俺達と勝った方が戦うっていうのは、ちょっとシンドイかも…。
でも、せっかく英雄が体を張って作ってくれた時間、無駄にするわけにはいかない。
一刻も早く元に戻す方法を探さなくちゃ!
そう思って、取り敢えずハデスの部屋まで来たはいいけど、ハデスの部屋ってここでいいんだよな?
この扉どうやって開けるんだ?
前に来た時は扉は開いてたから、何もしなくても入れたんだけど。
鍵穴があれば、このキーブレードですぐに開けられるんだけどな。
何かアイテムが必要なのかな?
それとも魔法?
「合言葉だ!」
ドナルドとグーフィが次々にそれらしい言葉を掛けてみるけど、扉はうんともすんとも言わない。
ようし、こうなったら最後の手段だ。
「ドナルド!」
「よし、任せろ!」
「……おい」
正に今、魔法を放とうとした時だった。
俺達以外、誰もいないと思ってたところに声を掛けられたもんだから凄く驚いた。
ヤバい、見つかった~!
と3人で顔を見合わせてそっと後ろを振り返った。
「あ、お姉さん!」
そこにいたのは、あのお姉さん。
アーロンと同じ世界から来た、アーロンの恋人(だと勝手に思ってる)。
英雄が、闇を纏った女って呼んでた人。
確かに黒い服だし、凄い強いし、怖そうな顔だけど。
…でも今は、どこか、呆れてる?
あの後、アーロンと話はできたのかな?
あの時の、シグバールだっけ?
機関の奴とはどうなったんだろう?
「ここで何をしている? お前達は大会に出場してたんじゃないのか?」
「あっ!」
そうだった、こんなのんびりしてる場合じゃない。
せっかく英雄が時間稼ぎをしてくれてるんだ。
急いで戻らないと。
突然、お姉さんが俺の喉元に剣を向けた。
はっとして、思わず逃げたと言うか体が勝手に動いたと言うか…。
次の瞬間には手にキーブレードを握って身構えた。
…気のせいかな、お姉さんの周りが暗くなったような?
それに、目が、金色に見える!?
あの時、洞窟の中で戦った時はそんなこと感じなかったのに、なんか、異様に怖いって思う。
「どうして…?」
なぜ急に武器を向けてきたのか理由が知りたかった。
でも、お姉さんから出た言葉に、俺達はもっと驚いた。
だって、お姉さん、自分はハデスの手下だって言うんだもん!
俺達3人も声を揃えて驚いちゃったよ!
ハデスに武器を向けてたし、凄い文句? 変態とか言ってたし、絶対違うと思ってた。
むしろ、ⅩⅢ機関に関係あるとばかり。
…え、でも、あれ?
そしたらアーロンのことは?
アーロンと同じ世界から来た、んだよね? んで、アーロンはお姉さんの心を取り戻したくて、でもそのアーロンも心を奪われたから俺達が取り戻そうとしてて…、でもそれをお姉さんが邪魔してきて~。
「ソラ! しっかりして!」
→
11,sep,2015
俺達、見ちゃったんだ。
あのアーロンとハデスが話をしてるのを。
ここにまた来たばかりの時に会ったアーロンは、前と変わらなかった。
いつもの、なんてよく知らないけどあれは間違いなくあの時のアーロン。
でも、いざ大会が始まったら、アーロンはまるで別人で…。
話をしたくて後をつけてきたら、洞窟の陰でヒソヒソ話をしていた。
全部ちゃんと聞こえたわけじゃないから、どんな会話だったのかとかよくわからない。
でも、ハデスがアーロンに凄く煩くまとわりついて、アーロンは眉間に皺を浮かべてた。
そして、俺達は見たんだ。
ハデスがアーロンそっくりの人形を使って、アーロンに無理矢理言うことを聞かせてるところ。
どうしてこんなことになっちゃったのかはわからないけど、きっとアーロンがああなったのは、あの人形と関係があると思うんだ!
すぐにヒーローに報告。
そしたら、ヘラクレスもそういう魔法がある、って言ってた。
やっぱりアーロンはあの人形で操られてたんだ。
なんとか彼を元に戻してあげたいけど、もう大会は始まってるし、俺達の大活躍で英雄のチームは決勝まで上り詰めた!
次はいよいよ決勝だ。
その前にアーロンを元に戻したい。
と思ってたけど、決勝の相手っていうのが、そのアーロンなんだよな。
どうしようかと思っているうちに決勝戦出場者の名がコールされちゃった。
もう行かなきゃ。
「あー、どうしよう、ヘラクレス!」
「任せてくれ、ボクにいい考えがある」
早く行けと急かすハデスに向かって、ヘラクレスは何か進言してくれたらしい。
当然、すぐにノー!、だったけど、急に何かを思い付いたような顔になって、しぶしぶ了解してくれた。
…英雄、時間稼ぎの作戦、考えてくれたことは感謝してるし、アーロンと一人で戦うっていう心意気は凄いけど、その後俺達と勝った方が戦うっていうのは、ちょっとシンドイかも…。
でも、せっかく英雄が体を張って作ってくれた時間、無駄にするわけにはいかない。
一刻も早く元に戻す方法を探さなくちゃ!
そう思って、取り敢えずハデスの部屋まで来たはいいけど、ハデスの部屋ってここでいいんだよな?
この扉どうやって開けるんだ?
前に来た時は扉は開いてたから、何もしなくても入れたんだけど。
鍵穴があれば、このキーブレードですぐに開けられるんだけどな。
何かアイテムが必要なのかな?
それとも魔法?
「合言葉だ!」
ドナルドとグーフィが次々にそれらしい言葉を掛けてみるけど、扉はうんともすんとも言わない。
ようし、こうなったら最後の手段だ。
「ドナルド!」
「よし、任せろ!」
「……おい」
正に今、魔法を放とうとした時だった。
俺達以外、誰もいないと思ってたところに声を掛けられたもんだから凄く驚いた。
ヤバい、見つかった~!
と3人で顔を見合わせてそっと後ろを振り返った。
「あ、お姉さん!」
そこにいたのは、あのお姉さん。
アーロンと同じ世界から来た、アーロンの恋人(だと勝手に思ってる)。
英雄が、闇を纏った女って呼んでた人。
確かに黒い服だし、凄い強いし、怖そうな顔だけど。
…でも今は、どこか、呆れてる?
あの後、アーロンと話はできたのかな?
あの時の、シグバールだっけ?
機関の奴とはどうなったんだろう?
「ここで何をしている? お前達は大会に出場してたんじゃないのか?」
「あっ!」
そうだった、こんなのんびりしてる場合じゃない。
せっかく英雄が時間稼ぎをしてくれてるんだ。
急いで戻らないと。
突然、お姉さんが俺の喉元に剣を向けた。
はっとして、思わず逃げたと言うか体が勝手に動いたと言うか…。
次の瞬間には手にキーブレードを握って身構えた。
…気のせいかな、お姉さんの周りが暗くなったような?
それに、目が、金色に見える!?
あの時、洞窟の中で戦った時はそんなこと感じなかったのに、なんか、異様に怖いって思う。
「どうして…?」
なぜ急に武器を向けてきたのか理由が知りたかった。
でも、お姉さんから出た言葉に、俺達はもっと驚いた。
だって、お姉さん、自分はハデスの手下だって言うんだもん!
俺達3人も声を揃えて驚いちゃったよ!
ハデスに武器を向けてたし、凄い文句? 変態とか言ってたし、絶対違うと思ってた。
むしろ、ⅩⅢ機関に関係あるとばかり。
…え、でも、あれ?
そしたらアーロンのことは?
アーロンと同じ世界から来た、んだよね? んで、アーロンはお姉さんの心を取り戻したくて、でもそのアーロンも心を奪われたから俺達が取り戻そうとしてて…、でもそれをお姉さんが邪魔してきて~。
「ソラ! しっかりして!」
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11,sep,2015