第9章【覚悟を決めよう】
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≪ 81 ≫
「いる?」
「いないみたい。ノーバディ、ハートレスの気配は、とりあえず、ナシ!」
他のいくつかの世界を回って、俺達はまたオリンポスにやってきた。
降り立ったコロシアムは、まだあの時めちゃくちゃにされたままだ。
直してはいるみたいだけど、全然進んでないみたい。
とりあえず、英雄 に会って話を聞かなくちゃ。
…でも、控え室にもいないし、どこにいるんだろう?
冥界の入り口で、そうっと中の様子を覗いてみた。
「なんだろう?」
普段は暗闇に包まれてるそこは、不気味な光が射し込んでた。
冥界の海の上に浮かぶ、あれは一体何だろう?
「冥界コロシアム」
独り言のつもりだったのに、俺の呟きに答えが返ってきた。
「かつて、冥界の魔物を交えた激しい戦いが繰り広げられていたという。
しかし、その激しさゆえに神々の王ゼウスが封印してしまったそうだ」
はっとして声のしたほうを振り返った。
そこにいたのは、俺達と同じように他の世界から来た、アーロン。
水の上に浮かぶアレのことをよく知ってるみたいだ。
「じゃあ、封印が解けた!?」
「どこかの愚か者がやったらしいな」
「余計なことするよなぁ」
アレを封印したのは、神々の王ゼウス。
つまり、そんな偉い人が封印するほど、アレはヤバイものだってことだ。
冥界の魔物を戦わせて喜ぶのなんて、あいつくらいなものだ。
「ふっ」
「なんだよ、アーロン。せっかく会ったのに、もう行くのかよ!」
小さな息一つ残して、アーロンは歩き出した。
“ヒマなら友達の手助けでもしてやれ”とだけ言葉を残して。
「あ、アーロン!!」
そのまま、アーロンは洞窟の奥のほうへ消えてしまった。
「やあ」
掛けられた声に振り返ると、そこにいたのは我らが英雄だ。
でも、肩を落として力なさげに立つ姿は、英雄には見えない。
「まだ力が戻らないのか?」
小さく頷くヘラクレスに、何と声をかけていいかわからない。
支えるように隣に立つメグは、心の問題だって言ってたけど、俺にはよくわからない。
「せっかく復活した冥界コロシアム、あんたが出てくれないと盛り上がらない」
「「「!!!」」」
突然、ボフンなんて音を立ててあいつが現れた。
ハデスだ!
→
6,sep,2015
「いる?」
「いないみたい。ノーバディ、ハートレスの気配は、とりあえず、ナシ!」
他のいくつかの世界を回って、俺達はまたオリンポスにやってきた。
降り立ったコロシアムは、まだあの時めちゃくちゃにされたままだ。
直してはいるみたいだけど、全然進んでないみたい。
とりあえず、
…でも、控え室にもいないし、どこにいるんだろう?
冥界の入り口で、そうっと中の様子を覗いてみた。
「なんだろう?」
普段は暗闇に包まれてるそこは、不気味な光が射し込んでた。
冥界の海の上に浮かぶ、あれは一体何だろう?
「冥界コロシアム」
独り言のつもりだったのに、俺の呟きに答えが返ってきた。
「かつて、冥界の魔物を交えた激しい戦いが繰り広げられていたという。
しかし、その激しさゆえに神々の王ゼウスが封印してしまったそうだ」
はっとして声のしたほうを振り返った。
そこにいたのは、俺達と同じように他の世界から来た、アーロン。
水の上に浮かぶアレのことをよく知ってるみたいだ。
「じゃあ、封印が解けた!?」
「どこかの愚か者がやったらしいな」
「余計なことするよなぁ」
アレを封印したのは、神々の王ゼウス。
つまり、そんな偉い人が封印するほど、アレはヤバイものだってことだ。
冥界の魔物を戦わせて喜ぶのなんて、あいつくらいなものだ。
「ふっ」
「なんだよ、アーロン。せっかく会ったのに、もう行くのかよ!」
小さな息一つ残して、アーロンは歩き出した。
“ヒマなら友達の手助けでもしてやれ”とだけ言葉を残して。
「あ、アーロン!!」
そのまま、アーロンは洞窟の奥のほうへ消えてしまった。
「やあ」
掛けられた声に振り返ると、そこにいたのは我らが英雄だ。
でも、肩を落として力なさげに立つ姿は、英雄には見えない。
「まだ力が戻らないのか?」
小さく頷くヘラクレスに、何と声をかけていいかわからない。
支えるように隣に立つメグは、心の問題だって言ってたけど、俺にはよくわからない。
「せっかく復活した冥界コロシアム、あんたが出てくれないと盛り上がらない」
「「「!!!」」」
突然、ボフンなんて音を立ててあいつが現れた。
ハデスだ!
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6,sep,2015