第4章【再会、だけど…】
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『32』~変態主との会話~
私の取った行動に意外そうな目を向けた後、変態野郎は自分の無駄に不気味ででかい椅子にどかりと腰を下ろした。
この犬?みたいな猫野郎も、変態野郎の仲間なのか何やら会話を交わしているが、私は全く興味が無い。
「最近は変な奴が増えたな まったく」
「奴らと付き合うとロクなことないぞ」
変態野郎の呟きに、忠告とも取れる言葉を猫野郎がかける。
私からしてみれば、お前達のほうがよっぽど変だ。
「それより、—————はどうするつもりなんだ?」
「んん~…、ラフテル~、いつになったらあいつを倒すんだ。 遊ぶのもいいが、早いとこやっちゃってよ」
「…私の勝手だ。 私の名を呼ぶな。気色悪い」
猫野郎の問い掛けに変態野郎はこっちにお鉢を回してきた。
この世界に連れてこられてから、あいつと戦うのは私の楽しみの一つなのだ。
変態野郎が多くの魔物をどこからか出してきて、あいつと戦わせようとしているようだが、所詮は図体がでかいだけの雑魚。
あいつにも、この私にも敵うわけがない。
「あんたが選んだ刺客は誰もあいつを倒せやしない。 おかげで冥界の淵は亡者どもでいっぱいだ。
…ったく——— 冥界に戦士を増やしたってどうしようもないだろうに」
…あの魔物達は刺客、だったというのか?
あんな雑魚が?
あれで刺客が務まるわけがないだろうに。
「それに、おかしな噂が広まってるぞ。 冥界に亡者を増やしているのは—————だけじゃない。 そいつは—————の仕業だ、と」
「ん~ふふふん」
「………」
変態野郎が意味ありげな薄い笑みを浮かべたまま、私を見つめる。
その視線に気付いたのか、猫野郎も私のほうを振り返った。
「……まさか、…お前が、—————…なのか?」
猫野郎は何も答えない私と不気味な笑みを浮かべている変態野郎の顔を交互に見つめる。
その顔に驚きと呆れを浮かべて。
「人間、じゃないのか。 …じゃあ、なんで刺客達を倒しちまうんだ。 相手が違うだろうが。 —————だけでなく、あんたにもやられたせいで亡者が増える。
このままじゃ溢れちまうぞ! お前は—————なんだろ!」
「…戦士が増えて結構じゃないか。 増えて困るんなら、呼び出さなければいい」
変態野郎の顔がぐにゃりと歪む。
口をへの字に下げて、それでも眉間には皺を寄せている。
「ラフテル~」
「呼ぶな!」
「お前がさっさと—————を倒してくれりゃ、戦士も………」
「?」
「なるほど……、 冥界の戦士、…使えるな」
歪めた顔のまま、ふいに何かを思いついたのか、変態野郎は顎に指をかけた気持ち悪いポーズのまま今度はニヤリと口の端を持ち上げた。
どうやらまた禄でもないことを考え付いたらしい。
私は全く興味も沸かず、私への厭味もこれで終いだろうと、奴らに背を向けた。
「ラフテル~」
「…何度も言わすな」
「何かいい考えでもあるのか?」
猫野郎は興味津々のようで、変態野郎に食いかかる。
こんなところ、さっさと出るべきだと思い、私は足を1歩前へ踏み出す。
「おもしろいものを見せてやる。 へ~へっへっへっへ」
「…興味ない」
「おい、何やるんだ?」
変態野郎は猫野郎を無視して私に話し続ける。
私はもうこの2人と一緒にいるのが億劫になっていた。
早く自分に与えられた部屋に逃げ帰りたかった。
「まあまあ、まず見るだけ見てかな~い? きっと、ラフテルも喜ぶから」
「………」
「命令にしてもいいんだが」
「…わかった」
「ははん、随分躾がされてるじゃないか。 それなのに味方を倒すってのは…」
「黙れ」
「ひっ!」
猫野郎を黙らせたのは、変態野郎の冷たい視線と言葉だった。
それまで仲良さ気に話をしていたというのに、こいつらはどんな関係だというのだ。
それにしても、そこまでして私に見せたいもの、なのか?
こいつが思いついたこととは、一体何だ?
少々興味が沸いてきた。
→
4,jul,2015
私の取った行動に意外そうな目を向けた後、変態野郎は自分の無駄に不気味ででかい椅子にどかりと腰を下ろした。
この犬?みたいな猫野郎も、変態野郎の仲間なのか何やら会話を交わしているが、私は全く興味が無い。
「最近は変な奴が増えたな まったく」
「奴らと付き合うとロクなことないぞ」
変態野郎の呟きに、忠告とも取れる言葉を猫野郎がかける。
私からしてみれば、お前達のほうがよっぽど変だ。
「それより、—————はどうするつもりなんだ?」
「んん~…、ラフテル~、いつになったらあいつを倒すんだ。 遊ぶのもいいが、早いとこやっちゃってよ」
「…私の勝手だ。 私の名を呼ぶな。気色悪い」
猫野郎の問い掛けに変態野郎はこっちにお鉢を回してきた。
この世界に連れてこられてから、あいつと戦うのは私の楽しみの一つなのだ。
変態野郎が多くの魔物をどこからか出してきて、あいつと戦わせようとしているようだが、所詮は図体がでかいだけの雑魚。
あいつにも、この私にも敵うわけがない。
「あんたが選んだ刺客は誰もあいつを倒せやしない。 おかげで冥界の淵は亡者どもでいっぱいだ。
…ったく——— 冥界に戦士を増やしたってどうしようもないだろうに」
…あの魔物達は刺客、だったというのか?
あんな雑魚が?
あれで刺客が務まるわけがないだろうに。
「それに、おかしな噂が広まってるぞ。 冥界に亡者を増やしているのは—————だけじゃない。 そいつは—————の仕業だ、と」
「ん~ふふふん」
「………」
変態野郎が意味ありげな薄い笑みを浮かべたまま、私を見つめる。
その視線に気付いたのか、猫野郎も私のほうを振り返った。
「……まさか、…お前が、—————…なのか?」
猫野郎は何も答えない私と不気味な笑みを浮かべている変態野郎の顔を交互に見つめる。
その顔に驚きと呆れを浮かべて。
「人間、じゃないのか。 …じゃあ、なんで刺客達を倒しちまうんだ。 相手が違うだろうが。 —————だけでなく、あんたにもやられたせいで亡者が増える。
このままじゃ溢れちまうぞ! お前は—————なんだろ!」
「…戦士が増えて結構じゃないか。 増えて困るんなら、呼び出さなければいい」
変態野郎の顔がぐにゃりと歪む。
口をへの字に下げて、それでも眉間には皺を寄せている。
「ラフテル~」
「呼ぶな!」
「お前がさっさと—————を倒してくれりゃ、戦士も………」
「?」
「なるほど……、 冥界の戦士、…使えるな」
歪めた顔のまま、ふいに何かを思いついたのか、変態野郎は顎に指をかけた気持ち悪いポーズのまま今度はニヤリと口の端を持ち上げた。
どうやらまた禄でもないことを考え付いたらしい。
私は全く興味も沸かず、私への厭味もこれで終いだろうと、奴らに背を向けた。
「ラフテル~」
「…何度も言わすな」
「何かいい考えでもあるのか?」
猫野郎は興味津々のようで、変態野郎に食いかかる。
こんなところ、さっさと出るべきだと思い、私は足を1歩前へ踏み出す。
「おもしろいものを見せてやる。 へ~へっへっへっへ」
「…興味ない」
「おい、何やるんだ?」
変態野郎は猫野郎を無視して私に話し続ける。
私はもうこの2人と一緒にいるのが億劫になっていた。
早く自分に与えられた部屋に逃げ帰りたかった。
「まあまあ、まず見るだけ見てかな~い? きっと、ラフテルも喜ぶから」
「………」
「命令にしてもいいんだが」
「…わかった」
「ははん、随分躾がされてるじゃないか。 それなのに味方を倒すってのは…」
「黙れ」
「ひっ!」
猫野郎を黙らせたのは、変態野郎の冷たい視線と言葉だった。
それまで仲良さ気に話をしていたというのに、こいつらはどんな関係だというのだ。
それにしても、そこまでして私に見せたいもの、なのか?
こいつが思いついたこととは、一体何だ?
少々興味が沸いてきた。
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4,jul,2015