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矢避けの林檎

7(END)1.血を使って印を少女に書く→現実世界でそれを使ってワープ→首輪はめる→完治

コウモリの血を使って印を書く
→見よう見まねで印を描いた瞬間、ふと、力が抜ける。精神力と呼ばれるものだろうか、はたまた魔術的な力だろうか、ともかく、その印の発動のために幾ばくか抜かれた心地がした。

(作戦会議などが済んだら)

スッと意識が遠のいたかと思うと、ずん、とジェットコースターのような重力を感じる。
気がつくと探索者は、阿形刑務所の3番の部屋にいた。
その場にはたまたま刑務官がいたが、あなたたちを見た途端、「?面会の方ですか?ここの部屋は3番です。今は利用予定はありませんので、他の部屋とお間違いではないですか?」と声をかけたことから、もうあなた方が指名手配などされていないことがわかる。

(念じる)
カッと体が熱くなったかと思うと、探索者の体は僅かに浮き、その後柔らかい感触の中に沈む。
青白い顔で病院のベッドに横たわる少女の上に、落下したのだ。
その周りでは、医師や看護師が懸命に処置をしようとしていたのだろう複数人いた。
が、突然の来訪者に目を白黒させ、今は全員固まっている。
ピーーーという電子音が、辺りに響き、医師たちは正気を取り戻す。
「な、なんだね君たちは!」
「何してるの!どきなさい!」
(首輪を取り付ける)

首輪を取り付けた瞬間、締め切った窓のカーテンがぶわりとはためき、花瓶の花が巻き上げられ、少女の枕元へと花弁が落ちた。
ピ、ピ、ピと徐々に電子音はゆっくりと時を刻み出し、医師たちが顔を見合わせる。
「ば、バイタル…安定しています…」
「な、なんだ?と、ともかくこのまま緊急処置室へ!」
乱暴に探索者たちをかきわけ、医師は少女を処置室へと運んだ。
(やりたいことがなければエンディング)

病院関係者に一体彼女に何をしたのかと、いろいろ問い詰められながら数日間病院に通うことになる探索者。
少女はその後、命に別状はないことも、その時に聞けるだろう。
そして、病院に訪れた探索者たちは、車椅子に座る少女に声をかけられる。
彼女は、探索者にボールを投げると、ゴールの少し遠く、3ポイントシュートラインのところまで車椅子を動かすと、「ヘイパス!」と叫んだ。

探索者のパスを華麗にキャッチした彼女は、些かゴールより遠いはずのその場所から、シュートを放つ。
音もなく、板や枠にかすることすらなく、そのボールは弧を描きゴールへと吸い込まれていった。

「私ね、バスケ、好きなんだ。でも、いくら自分がバスケが得意でも、バスケってさ、チームと、みんなと一緒にやるものなんだってこと、ちょっぴり忘れてたよ。…ごめんね、ありがとう」
彼女の顔は晴れ晴れとしていた。

END:S


報酬
SAN回復 1d6
笹世無事生還 1d6
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