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矢避けの林檎

3.蛇人の家

それは住宅街にあるいたって普通のマンションに見えた。うながされ中に入ると、これまた割と普通のワンルームで、カーペットに奇怪な丸と幾何学模様が書いてある以外は、本棚に机に家電と特に変わった様子はない。

「わたくしが、ヒトガタに仮初めております時は、ここを住処にしているのです。えぇっと、何かしらおそらく多分きっと手がかりは掴めるのではないかなぁと。お好きに調べ物をしていただいて構いませんが、なかなか危ないものも多いのでお気をつけて。ではわたくし、ちょいと用がありますので」
そう言って蛇はどこかに姿を消す。

<特定のキーワードがないと、ハズレ>
<その代わり何度もできる>
本棚に図書館(初期値25)
(図書館:ひなげし)(ギリシャ語初期値1)
→ヒプノスという神に関する記述が見つかる。「『ヒプノス』悠久に若く、美しい若者がヒナゲシの冠を被っている姿をしているといわれている。別名〈眠りの大帝〉。現実世界とドリームランドの間にあるという眠りという境界に関係する存在。夢見る人が夢のなかで、気に入られるか嫌われるかしてヒプノスに目をつけられてしまったら、ヒプノスの思う通りの姿に変えられてしまう。そうなった者は基本的にはもう二度と元の世界に帰ることができなくなり、夢のなかでヒプノスと永久に暮すことになるといわれている」

(図書館:アイビー)(日本語)
→「その強い生命力と繁殖力から、アイビーは、人と人の強い絆を示唆するシンボルのように、長い歴史の中で扱われてきた。また、ローマ神話に出てくる、不死の神の”バッカス”がかぶっている冠は 月桂樹とアイビーでできている」

(図書館:蛇)
→蛇人間についての記述が見つかる。(ラテン語初期値1)
「イグという蛇のような頭を持つ蛇神を信仰する種族。仲間に害を及ぼすようなものならば、躊躇なく殺してしまうような残忍さを持つが、受けた仇と同じように、受けた恩も忘れない。魔術や科学力に優れ、その支配血清には今や多種多様な種類が存在する」

(図書館:呪文/魔法)
何もタイトルが書かれていない本が見つかる。が、何故か開けない。
表紙の絵
→魚が箸のような棒を持ち、火にかけられた鍋をかき回している。林檎のような果実や、手のような形をした葉っぱ、カエルのようなもの、そしてこの本と同じ模様の描かれた本が鍋へと投げ込まれており、上から水が注がれている。

裏表紙の文字
→表に描かれたもの、全て入れよ。煮よ。さすれば開かれん。

「対象を呪う」
対象の身体を石のように重くしてしまう呪いだ。この本が近くにありさえすれば、呪文を唱えるのみでかけてしまえるが、その簡単さゆえに魔術師などの高度な魔力を持つものを対象にできない。

「呪いの強奪」
呪いと名のつくものを、それをかけられたものから自分へと移す。この術には対象の許可が必要だが、術を使うこと自体への許可である必要はない。

「呪いの克服」
自身を蝕む呪いに一度だけ耐える術。魔力の付与された粉が必要となる。呪われた後にも使用できるが、呪われる前に事前にかけるのが望ましい。

「血液に魔力を付与する」
心中で唱えるタイプの呪文である。血液は抽出済みで、術者の手に触れていないことが前提となる。自身の魔力を極限まで血に注ぎ込む為、使用後の急なふらつきに注意。

「物体の位置に移動する」
印を刻んだ物体があるところへ、任意のタイミングで移動する。印は満月の夜にコウモリの生き血を使い描くこと。

「粉に魔力を付与する」
心中で唱えるタイプの呪文である。使うものは粉末状であればなんでも良いが、使用用途によっては、口に入れても問題ない砂糖などが望ましい。魔力の付与後、粉は無味の物質へと変化し、ほのかに果実の香りを放つ。粉には他人の魔力が込められていないものを使用すること。

「魔力を与えて記憶を書き換える」
自身の魔力を付与したものを対象に摂取させることで、その記憶を書き換える。魔力は継続的に与えなければならず、怠ると記憶の書き換えは徐々に薄れ、効果が消えてしまう。

「契約内容を確認する」
魔術的、呪術的契約の瞬間を再生する呪文。契約者の血液と魔力と映るものがあればできる。


→引き出しに鍵がついている。

(鍵開け初期値1)
『イグ-蛇神-の招来と退散』と書かれた本と蛇の装飾が彫られた手鏡が置いてある。(ラテン語初期値1)
中には、忌まわしい呪文と魔法陣、生贄を用いて蛇神を呼び出しお告げを賜ったり、任意の相手を呪い殺したりするための方法が書かれているらしいと、目次でわかる。

カーペットの下をめくる
→カーペットの下には、骨を抜かれ、皮だけになった干からびた謎の生き物が敷かれていた。あまりの気味の悪さにSANc0/1

(あ、そういうインテリアです)

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そうこうしていると、翡翠色の蛇が人数分のティーカップを持って現れる。

ティーカップに嗅ぎ取り
→フルーツフレーバーティーだろうか、ラズベリーの香りがする。

(血清のことを聞く)
→「端的に言って仕舞えば、我々の魔術と科学の結晶でありまして、例えば摂取した任意の誰かを操ったり、かと思えば魔力を付与したりと、色々な使い方ができるものでございますよ。皆々様のイメージに合わせまして言うなれば、魔法の杖のようなもの。それを媒介に呪術を使うと、幾分か過程が飛ばせて楽になるのでございます」

(紅茶に入れてるよね)
「ええまぁ入れておりますが、何か問題ありましたでございましょうか?この一杯は、これから皆々様の身に降りかかる呪術を一度跳ね返すものでございます。昨夜と同じく」

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(イグを呼ぼう)
「さて、皆々様、何か情報をこの部屋から得ることは叶いましたでしょうか?」

(ヒプノスという単語)
「ん?んー?やや、これは…いや、そうか…そうだとするならば…。いや確かにその可能性はありました。しかし、だとするならば、わたくしの提供できる情報で皆様をお救いするは至難の技…いかがでしょう。決してノーリスクとは言えませんが、我らが父なる蛇神様に、助言を賜ってみるのは」

(蛇神様呼ぼう)
「えぇ、と、生贄…生贄…あ、一度カーペットからお降り頂いても?よいしょっと。床に長らく敷いておりまして程よく柔らかくもなっているでしょうし、これにしましょう」(得体の知れない皮ばかりの何かの死体SANc0/1)
「では皆々様、ちょいと失礼を致します。そうですねぇ、1人当たり1ずつ頂きましょう」そう言って全員の手のひらに触れていく。
魔法陣の上に生贄と呼ばれた死体を置き、何事かをぶつぶつと呟いたところで、部屋の窓ガラスの奥が闇色に染まる。ビリビリとした空気と生臭い風とともに、部屋の隙間という隙間から蛇がうねり、這い出し、探索者の足元を埋め尽くしていく。
締め切られたにもかかわらずはためいたカーテンの奥、窓の外、いや、窓に映っているのは、三つ目の蛇の頭を持った化け物だ。おぞましいその姿と足元を這う蛇に身震いした探索者はSANc0/1d6

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(蛇神とのお話)
爬虫類の王と呼ぶのが相応しいだろうその威厳に満ちた怪物は窓ガラスに写った像として現れた。それはうっそりと目を細めると
「此度は我らが子なる眷属が世話になったようだな。感謝しよう。さて、その働きに応じた見返りを与えてやろう。君らはどうしたい」

(異変について)
「ほう、君らのいるその世界は、明確にいうと、君らがいつもいた世界とは少々異なる。君らがいつも外にいるとするならばそこは内側の世界だ。しかし、あまりにも多くのものが中に引き込まれたせいでそこが最早外になりつつある。中と外が反転しているのだ、だから君らの中の何かも反転しているのだろう。放っておくと戻れなくなるぞ」

(黒幕について)
「この異変を起こした神のことを言っても仕方がない。その神をたぶらかした女狐めの姿を見せてやろう」
そう言うと、窓ガラスの蛇神の像はぐにゃりと曲がり、1人の少女を映し出す。
それは、病院で出会った少女だ。
「この小娘が願ったがためにこの世界は生まれた……………。ん??…いや、まあいいか」

(含みについて言及)
「いや、たわいもない、些細なことだ。この小娘、すでにだいぶ深くまでこの神に根付かれているようだ。魂がだいぶ神域に引き寄せられておる。この世界が終われば自然とこの娘の命も尽きるだろう。改めて殺す手間が省けて丁度良いと思ったのだ」

(異変を起こした神について)
「どのような契約を交わし、どのような変化をもたらそうとしたのか、我の預かり知るところではない。しかし、それを知る術はある。契約は大抵血によって行われる。血が契約を覚えている。この少女の血さえあれば、我々の呪術によって契約の全貌を暴くことができよう。そうだな、そこの眷属が鏡を持っているはずだ。その鏡にちょいとその血を付ければ良い」

(少女を助けたいと言う)
「物好きめ。それは真意か?小娘のせいで貴様らは今こんな目にあっている。それでもか?この世の理を歪めた女を生かしたい?殺す覚悟がないのならこの世界に順応して暮らすがよいこの偽りの内なる世界でな」

(少女も世界も手放したくない)
「……旧き神の契約など、いくら魔術の発展した我々の種族でも専門外だ。だが、それに関する事柄を専門とし調べていた人間を知っている。何を隠そう、其奴も昨日、我らの子を助けたことで君らと同じく、この小娘の世界の理から少し外れることになったのだ。…何か知っているかもしれぬし、知らぬかもしれぬ。だが、悪足掻きをしたいと言うのなら、頼るのも良いだろう(ここで突如とてつもない勢いで窓ガラスが割れ、外から長くうねる蔦とそれに絡まるひなげしが部屋の中へと入り込んでくる)(dex判定に負けると絡め取られてあられもない姿に)

「皆々様!こちらへ!!!」
蔓を引きちぎり、探索者を玄関の外まで追い立てた翡翠の蛇は、薄く開いた扉越しに袋に入ったクッキーと一枚の紙、そして手鏡を探索者に握らせた。
「その紙に、蛇神様のおっしゃった方がいます。何を隠そう、その方が同胞たちを追い、この地に降り立ったわたくしを昨日助けてくださった方なのです。このクッキーをその方に今回の分のお礼ですと、お渡しいただければ…幸いです。………あぁ、もう一度お会いしてお礼申しあげられれば、よかった…の………ですが」
バツン、と何かが切れるような音がして、勢いよく玄関の扉が閉まる。暫く何かがのたうち暴れるような音がしたが、今はもう聞こえず、あたりは静まり返っている。

(扉を開ける)
→先程見た部屋とは似ても似つかない、普通の部屋が広がっている。家具などはなく、誰かが引っ越した後のように綺麗な部屋だ。しかし、そんな部屋の真ん中に、胴を引きちぎられるようにして真っ二つになった蛇の頭と尻尾が転がっていて、その傍にビリビリに破れた本のページが散らばっている。SANc0/1

本のページ
「呪いの強奪」
呪いと名のつくものを、それをかけられたものから自分へと移す。この術には対象の許可が必要だが、術を使うこと自体への許可である必要はない。

「呪いの克服」
自身を蝕む呪いに一度だけ耐える術。魔力の付与された粉が必要となる。呪われた後にも使用できるが、呪われる前に事前にかけるのが望ましい。

「血液に魔力を付与する」
心中で唱えるタイプの呪文である。血液は抽出済みで、術者の手に触れていないことが前提となる。自身の魔力を極限まで血に注ぎ込む為、使用後の急なふらつきに注意。
また、魔力のこもった血液を垂らすことで物体に魔力を付与することができる。

「物体の位置に移動する」
印を刻んだ物体があるところへ、任意のタイミングで移動する。印は満月の夜にコウモリの生き血を使い描くこと。

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紙に書かれた文字
「阿形刑務所 5364」
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