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矢避けの林檎

?:(探索者が図書館での探索を望んだ場合)

この地域の図書館といえば、聖マリアンヌ女学院大学の大図書館だ。一般開放されている。

女学院付属高校の少女達も多くここを利用しているようだが、その制服に見覚えがある。
(村上の着ていた服)

内部でアイデア
→制服を着た少女たちは本を持つと皆備え付けのノートに何かを記載してそのまま持ち出しているが、私服を着た人々はカウンターで手続きをしているのがわかる。あのカウンターに本を持っていけば探索者でも借りられるとわかる。

図書館(初期値25)
→世界200メートル論、というタイトルが背表紙に書かれた本だ。スポーツ教本のコーナーにあったこの本は明らかに誰かの戻し間違いだろう。ラベルを確認すると西洋史、社会思想史のジャンルの本だった。

(ノートで村上笹世の名前を探す)
→/世界200メートル論/眠りの大帝/月間バスケ/2014年6月8日の新聞

『世界200メートル論』
→こじつけも甚だしい論理が広がっている。ペラっと読んだ限りだとつまり、「世界は表と裏も、正義も悪も、中も外も、全て200メートルの距離を保って存在している」というものだ。(著:ミーツ・ブラザーズ)
(歴史20)→そんな学者いない。

『眠りの大帝』
西洋史のコーナーにある神話集だ。神々にまつわる物語や主人公たちはいかにしてその神々と出会ったのか、といったような内容だ。

『月間バスケ』
開いた瞬間、ひらりと桃色の花びらが落ちる。
有名なバスケット選手へのインタビューや、オススメの練習方法、バッシュのブランド紹介などが載っている。誰かの外し忘れだろうか、あるバッシュに付箋が貼りっぱなしになっていた。
(花びらに生物学1→夾竹桃の花)

『2014年6月8日の新聞』
折れたページがある。
中学生の女の子が踏切での事故に巻き込まれたことが載っている。
・雨の日
・老人を助けようとした。
・死者は奇跡の0人
・少女は意識不明の重体から奇跡の生還。しかし足に大怪我を負う。

この4冊を見つけた時点でアイデア
→全ての本が腰の位置ほどの高さに収められていた。

(宣言で、地図も見つかる)

人類学かアイデアで、高いところの本を取れない人なのではないかと思う。

心理学をつかうと、後天的に身体的な不自由を負った人は、そのプライドから、他の人の手を借りない、借りづらい傾向にあることを思い出す。

村上のことを生徒に聞く
・気丈だけど痛々しい
・手を貸そうとしても全く手を借りようとしない
・バスケ部は彼女に期待していたけど、大きく落胆しただろう。でも、前は慕われてたチームメイトから腫れ物扱いなんてかわいそう
・助けたおじいさん、もう亡くなってるんだよね。寿命かわかんないけど、本当にいつの間にか。
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