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矢避けの林檎

7(END)3.何もしない→村上家の葬儀の立て看板

スッと意識が遠のいたかと思うと、ずん、とジェットコースターのような重力を感じる。
気がつくと探索者は、阿形刑務所の3番の部屋にいた。
その場にはたまたま刑務官がいたが、あなたたちを見た途端、「?面会の方ですか?ここの部屋は3番です。今は利用予定はありませんので、他の部屋とお間違いではないですか?」と声をかけたことから、もうあなた方が指名手配などされていないことがわかる。

(特に宣言がなければ)
探索者たちはそれぞれの日常へと戻っていく。
そう、あなたの周りは全て元どおりだ。
緑の消えた道を、通勤途中にふと眺めたあなた。
『村上家の葬儀 このまま直進↑』
黒い筆字で書かれた白い立て看板。
あなたは日常に溶け込むその風景に、何の違和感も持たなかった。
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