SEAl-シール-
seAl-シール-
「最後のアイが見えるか」
シナリオ:seAl-シール-
推奨人数:1人〜
難易度:初心者向け
形式:クローズド
ロスト:あり
プレイ時間:短め
推奨技能:目星、図書館(どちらもロールプレイで補える)
-------
★シール
1.seAl-シール-
探索者が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋でした。
?「お?起きた?」
探索者の傍には男が1人、ゴマフアザラシを抱いて座っています。
?「こいつがすげー心配してたよ?君はまた起きれてよかったね。この後やることはわかる?わからない?いつもの謎解きってやつ。え?いつもも何も今回が初めて?あはは、大丈夫大丈夫難しくないから」
そう言ってにこにこと笑っています。
見知らぬ部屋のデザインばどうにもアンバランスで、『白い木製の机』と『おしゃれなベッドサイドチェスト』がシンプルに部屋を飾り付けているかと思えば、飾り気のない『鉄製の本棚』が部屋の隅で無愛想に佇んでいるし、カントリー調の部屋の真ん中で居心地悪そうにしている『木製の薬品棚』は、理科室からここに突然連れてこられてしまったのかのように頼りなさげです。
そして、何より異質な『ガラスの棺』。
その上に座った青年が、嫌がるゴマフアザラシをにこにこと抱えて探索者を優しげに見つめています。
部屋には窓がありません。
壁には知育用の『アイウエオ五十音表』。
そして一枚の『木の扉』。
探索者は、なぜかいつも通りの服装で知らないところに佇んでいるという違和感を感じます。
?「わからないことがあったらなんでも聞いて!俺君ってば天才過ぎて参加したら秒で謎が解けちゃうから、探索はできないんだけど、ルールの説明とかならどんどんしちゃうよ!みんなかわいいから出血大サービス!」
全体に目星
→床に不思議な模様が描かれています。円を基調とした魔法陣のような模様です。この模様の異質な存在感により、あなたはここがただの夢ではないということを予感します。
『アイウエオ五十音表』
→うっすら宗教的なマークの透かしが入っていて不気味です。まるでそれが目のようにすら見えて、あなたは自分が監視されているような気持ちになるでしょう。SANc(0/1)どうぞ。
→『アイウエオ五十音表裏』
裏返すと、そこには黄色いシールが7枚くっついています。
『男/青年』
→数値でいうと18くらいだろうかというくらいの美男子です。あどけなさの残るその頬には、少し分厚めな青いシールが貼られています。
『シール』
→シールは長方形の四つの角を削ぎ落としたような形をしていました。
?「そういえば、ほっぺ。なんかくっついてるよ」
男は自らの頬をトントンと叩いてみせます。
男に促されるまま手を伸ばすとあなたの頬には青いシールが貼られていました。
?「探せばまだあるかもね」
持ち物を探ると辞書の1ページが出てくる。
「「seal」
[名]
1.(真正の証あかしとしての)標章, 紋章.
2.(紋章・記号・文字などを彫った)印鑑, 判, 璽じ.
3.(誓いなどの)印、保証
4.決定する,はっきり決める,確定する
5.アザラシ(アシカ・オットセイ・トドを含む)」
(探索者の頬や手に計7枚のシールがある)
『アザラシ』
→もぞもぞと動くアザラシのお腹には、紫色のシールがぺたぺたと7枚貼られています。
『机』
→机の中にはメモが二枚入っていました。
一枚目のメモ
「5381」
一枚目のメモの裏
「せいははんてんし、かがみのようにあなたのゆくエをうつしだす。
しはのろい。ひとをのろわばあなふたつ。
ア、でもかほうのあなをみて。さらにそこがぬけてるみたい。
おおきなあいのあかしを、
おおいなるちせいをもって、
おおきいしんぴのべーるにつつみ、
さいごにちいさなこうふくを。
そしたらほら、しるしがみえてきた。
さいごにアイがみえたら、きみのかち」
二枚目のメモ
「いきのすぐうえどんないろ?
あなたのちのいろどこにある?
こころがうごけばそこにある。
あなたにもあるそこにある。
よろこびをしめすそのなかに。」
『チェスト』
→紙が一枚入っています。
紙
→「すすめとせかすのどんないろ?
あるじのつきのいろどんないろ?
それはあなたがもっている。
いきてるあなたがにぎってる。」
本棚目星
→床に引きずったような跡がある。
『本棚』図書館
→そこには一冊の『日記』と『辞典』、『医学書』がありました。日記と辞典の間にプリントが挟まっているのもわかります。
『日記』
日記
「✖︎月○日
あの子はまだ死んじゃいない。ああ、神様。教祖様。この子を、どうかこの子をお助け下さい。
○月▽日
ありがたや、ありがたや!これであの子だけでも大丈夫!
□月○日
なんということだ。まさかこの子こそが神の器だったなんて…。ありがたいことだ…ありがたいことだ。
|
|
(しばらくとりとめもない新興宗教的な記述が続く)
|
|
○月□日
古文書から、新たな信仰形態が発掘されたらしい。これでよりよく正しい信仰が可能となる。ありがたや。
▲月□日
最近、同志達が行方不明となったり、脱退したりと騒がしい。何か起きているのだろうか。教祖様にお伝えせねば。
▲月✖︎日
この子が夢に出てきたと言った同志がいた。ガラスの棺から出てきたこの子は変わらずの神聖的美しさだったが、全く威圧感はなく、むしろ親しげだったらしい。試練を与えられたがなんとか帰ってこれたというが、もしや最近同志達の間で起きている不可解な事態はこの試練によるものなのだろうか。
●月✖︎日
この子には触れないようにと言われているはずなのに、この子の棺に少しずつ物が増えてきた。熱心な信者の戯れかもしれないが、イレギュラーは時に大きな事故を呼び起こす。厳重に注意しておこう。」
外国語辞典
→「seal」
[名]
1.(真正の証あかしとしての)標章, 紋章.
2.(紋章・記号・文字などを彫った)印鑑, 判, 璽じ.
3.(誓いなどの)印、保証
4.決定する,はっきり決める,確定する
5.アザラシ(アシカ・オットセイ・トドを含む)
紫むらさき/シ
ポジティブイメージ: 神秘、高貴、優雅、感性
※西洋では悪事を企んでいるものの目は、紫色をすると言われている。
(黄き/オウ)
ポジティブイメージ: 幸福
※嘴が黄色い、とまだ未熟な様子を表すこともある。
青あお/セイ
ポジティブイメージ: 信頼、誠実、開放感、知性
※平安時代は「青」の形容詞が緑色も表す言葉であったため、その名残が今も残っている。
赤あか/セキ
ポジティブイメージ: 勇気、愛、勝利、積極的
※人の血は赤いため、攻撃的なイメージも強い。
holy
聖なる
love
愛
You're my holy love.
「あなたは私の神聖な愛です」
意訳「あなたは私の大切な愛する人です」
『医学書』
人体の異名が書いてあるページに折り目が付いていました。
肝臓
沈黙の臓器、生体内の化学工場
怒りの臓器
膵臓
暗黒の臓器
憂いの臓器
小腸
暗黒大陸
不安の臓器
心臓
喜びの臓器
肺臓
悲しみの臓器
胃臓
思いの臓器
腎臓
恐れの臓器
大腸
罪悪感の臓器
プリント
→「ひをとめるいとどんないろ?
こうきなしのいろどこにある?
それはつめたいあのこがにぎってる。
さむさにつよいしーるがにぎる。」
『薬品棚』
→そこにはガラス瓶が所狭しと並んでいました。半透明の粘性の液体の中に、プカプカと数多の花弁が浮いています。目星どうぞ。
液体
→ガムシロップであることがわかります。よってこの瓶の多くに、砂糖漬けのようなものが入っていることがわかります。
『薬品棚目星』
→色とりどりの美しい花弁に交じり、中に何か入っているようです。
あなたが手にとってよく見ると、それは人の"鼻"。他にも目玉や髪など、人体のあらゆる部位が、部位ごとに瓶に詰められ、薬品棚に押し込められています。瓶それぞれには何か宗教じみたマークが描かれたラベルが貼られており、この狂った瓶詰めの数々が、何か宗教的な理由で行われたのだと想像することができます。悍ましいものの片鱗を味わってしまった探索者はSANc(1/1d4)どうぞ。さらに、アイデアもどうぞ。
アイデア
最近巷で話題の猟奇事件を思い出します。
被害者の指や声帯、目玉など、限定的な部位を瓶に詰め、比較的人の多い公共施設などに投棄するという極めて残忍な犯行手口が目の前の状況と酷似しているように感じました。
犯人は暴力団が絡んだ振興宗教の過激派ではないかとの噂も流れており、警察も課を跨ぎ捜査に当たっていることをあなたはニュースで知っています。
さらに知識、アイデア、オカルト等
→被害者を瓶詰めにして展示するその怪奇さに惹かれるファンも多く、一部のカルト的ファンの間で犯人は「パラフィリアアクアリウム」と呼ばれ崇められているのがわかるでしょう。
今にも動き出しそうな心臓が入った瓶の中には、よく見ると赤いシールがぷかぷかと7枚浮いています。また、紙が下に敷かれている。
瓶に触れるのもおぞましいのに、そこからシールを取り出した探索者はSANc(1/1d2)です。
心臓の下の紙
「紫むらさき/シ
ポジティブイメージ: 神秘、高貴、優雅、感性
※西洋では悪事を企んでいるものの目は、紫色をすると言われている。
(黄き/オウ)
ポジティブイメージ: 幸福
※嘴が黄色い、とまだ未熟な様子を表すこともある。
青あお/セイ
ポジティブイメージ: 信頼、誠実、開放感、知性
※平安時代は「青」の形容詞が緑色も表す言葉であったため、その名残が今も残っている。
赤あか/セキ
ポジティブイメージ: 勇気、愛、勝利、積極的
※人の血は赤いため、攻撃的なイメージも強い。」
『棺』
→棺の中には一枚の羊皮紙と、古びた新聞記事がおちています。
羊皮紙
「くのさらにうえどんないろ?
いしのなかにひそむそのいろどこにある?
しろいひとみにせいじゅうじ。
きみをみつめるうらにある。」
新聞記事
→その新聞は11年前のもので、ある男性がデパートの屋上から転落死したことが書かれています。そしてその記事の端に「神の名の下に、裏切り者には死を」という言葉が書かれていました。
『木の扉』
→鍵がかかっているのか、開きそうにありません。また、扉にはこのような『パネル』が取り付けてあります。
また、そこには「開けるチャンスは一度きり」とあることから、何かアクションを起こした後でドアノブを回す場合、それが正解でないとならないことがわかるでしょう。
また、扉には「You're my holy love.」とあります。
★シール
2.seAl-シール-ラスト
正解
探索者がパネルでSEAlの文字を作り、ドアノブをひねると、ズズズズズッと大きな音がして鉄製の本棚がゆっくりと横にずれ、そこに一枚の扉が現れました。
「わー!おめでとう。いや〜〜、すごいすごい」と青年はパチパチと拍手をしています。
「それじゃあ、元気でね」と笑顔で探索者に手を振ります
(仲良くなったら)
「もし…もしも、余裕があったら、助けて…なーんてね!冗談冗談」
探索者が扉を開くと、周りにあった家具も天井も床も全てが消え、あたり一面眩い白となりました。探索者の体は、床という支えを失い、光の中へと落ちていきます。
そんなあなたの手を、誰かの手がするりとつかみ、一気に上へと引き上げます。
気がつくと、そこは自宅の布団の上。
未だ手に残る力強い感触に、あなたは一連の出来事が夢ではないことを悟るでしょう。
まだ夜明けには早いその時間。
恐ろしい怪奇の前兆に、巻き込まれてしまったこともつゆ知らず、あなたはまた、深い眠りにつくのでした。
おめでとうございます!シナリオクリアです!
-------------------
探索者がパネルでSEALの文字を作り、ドアノブをひねると、ガチャリとドアノブは動き、その感触からおそらく扉が開くのであろうことはわかります。
「わー!おめでとう。いや〜〜、すごいすごい」と青年はパチパチと拍手をしています、
(仲良くなったら)
「もし…もしも、余裕があったら、助けて…なーんてね!冗談冗談」
探索者が扉を開けた瞬間、周りにあった家具も天井も床も全てが消え、あたり一面漆黒の闇となりました。探索者の体は、床という支えを失い、深淵へと落ちていきます。
そんなあなたの手を、誰かの冷たい手がするりとつかみ、一気に上へと引き上げます。
「…………また、会えたら、よかったなぁ」
そう言って悲しそうに笑う気配がしました。
気がつくと、そこは自宅の布団の上。
手に残る力強い冷えた感触。
しかしそれがいったいなんなのか。あなたには全くわかりません。
まだ夜明けには早いその時間。
恐ろしい怪奇の前兆に、巻き込まれてしまったこともつゆ知らず、あなたはまた、深い眠りにつくのでした。
おめでとうございます!シナリオクリアです!
-------------------
間違った答え
ガチャリとドアノブは動き、その感触からおそらく扉が開くのであろうことはわかります。
青年はゴマフアザラシを抱いて棺の中に座っています。
「もう行っちゃうのか」
アイデアや聞き耳で嫌な予感がする。
探索者が扉を開けた瞬間、周りにあった家具も天井も床も全てが消え、あたり一面漆黒の闇となりました。探索者の体は、床という支えを失い、深淵へと落ちていきます。
「バイバイ。大丈夫。お前は苦しまずに済むから」
唯一残ったガラスの棺。
その中にいる青年は、切なそうに落ちていく探索者に十字を切ります。
その神々しいまでの表情に息を止めた後、彼
の白い瞳の中の十字を目にしたのを最後に、あなたの意識は暗転します。
お疲れ様です。ロストです。
-------------------
報酬
生還+1d6
シールのことを覚えている1
瓶の中身を食べた+1d4
AF:何かが入った小さな小瓶。
持っているとオカルトに+10補正がつく。何が入っているかは花弁に埋もれていて見えない。知らない。わからない。
-------------------
「最後のアイが見えるか」
シナリオ:seAl-シール-
推奨人数:1人〜
難易度:初心者向け
形式:クローズド
ロスト:あり
プレイ時間:短め
推奨技能:目星、図書館(どちらもロールプレイで補える)
-------
★シール
1.seAl-シール-
探索者が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋でした。
?「お?起きた?」
探索者の傍には男が1人、ゴマフアザラシを抱いて座っています。
?「こいつがすげー心配してたよ?君はまた起きれてよかったね。この後やることはわかる?わからない?いつもの謎解きってやつ。え?いつもも何も今回が初めて?あはは、大丈夫大丈夫難しくないから」
そう言ってにこにこと笑っています。
見知らぬ部屋のデザインばどうにもアンバランスで、『白い木製の机』と『おしゃれなベッドサイドチェスト』がシンプルに部屋を飾り付けているかと思えば、飾り気のない『鉄製の本棚』が部屋の隅で無愛想に佇んでいるし、カントリー調の部屋の真ん中で居心地悪そうにしている『木製の薬品棚』は、理科室からここに突然連れてこられてしまったのかのように頼りなさげです。
そして、何より異質な『ガラスの棺』。
その上に座った青年が、嫌がるゴマフアザラシをにこにこと抱えて探索者を優しげに見つめています。
部屋には窓がありません。
壁には知育用の『アイウエオ五十音表』。
そして一枚の『木の扉』。
探索者は、なぜかいつも通りの服装で知らないところに佇んでいるという違和感を感じます。
?「わからないことがあったらなんでも聞いて!俺君ってば天才過ぎて参加したら秒で謎が解けちゃうから、探索はできないんだけど、ルールの説明とかならどんどんしちゃうよ!みんなかわいいから出血大サービス!」
全体に目星
→床に不思議な模様が描かれています。円を基調とした魔法陣のような模様です。この模様の異質な存在感により、あなたはここがただの夢ではないということを予感します。
『アイウエオ五十音表』
→うっすら宗教的なマークの透かしが入っていて不気味です。まるでそれが目のようにすら見えて、あなたは自分が監視されているような気持ちになるでしょう。SANc(0/1)どうぞ。
→『アイウエオ五十音表裏』
裏返すと、そこには黄色いシールが7枚くっついています。
『男/青年』
→数値でいうと18くらいだろうかというくらいの美男子です。あどけなさの残るその頬には、少し分厚めな青いシールが貼られています。
『シール』
→シールは長方形の四つの角を削ぎ落としたような形をしていました。
?「そういえば、ほっぺ。なんかくっついてるよ」
男は自らの頬をトントンと叩いてみせます。
男に促されるまま手を伸ばすとあなたの頬には青いシールが貼られていました。
?「探せばまだあるかもね」
持ち物を探ると辞書の1ページが出てくる。
「「seal」
[名]
1.(真正の証あかしとしての)標章, 紋章.
2.(紋章・記号・文字などを彫った)印鑑, 判, 璽じ.
3.(誓いなどの)印、保証
4.決定する,はっきり決める,確定する
5.アザラシ(アシカ・オットセイ・トドを含む)」
(探索者の頬や手に計7枚のシールがある)
『アザラシ』
→もぞもぞと動くアザラシのお腹には、紫色のシールがぺたぺたと7枚貼られています。
『机』
→机の中にはメモが二枚入っていました。
一枚目のメモ
「5381」
一枚目のメモの裏
「せいははんてんし、かがみのようにあなたのゆくエをうつしだす。
しはのろい。ひとをのろわばあなふたつ。
ア、でもかほうのあなをみて。さらにそこがぬけてるみたい。
おおきなあいのあかしを、
おおいなるちせいをもって、
おおきいしんぴのべーるにつつみ、
さいごにちいさなこうふくを。
そしたらほら、しるしがみえてきた。
さいごにアイがみえたら、きみのかち」
二枚目のメモ
「いきのすぐうえどんないろ?
あなたのちのいろどこにある?
こころがうごけばそこにある。
あなたにもあるそこにある。
よろこびをしめすそのなかに。」
『チェスト』
→紙が一枚入っています。
紙
→「すすめとせかすのどんないろ?
あるじのつきのいろどんないろ?
それはあなたがもっている。
いきてるあなたがにぎってる。」
本棚目星
→床に引きずったような跡がある。
『本棚』図書館
→そこには一冊の『日記』と『辞典』、『医学書』がありました。日記と辞典の間にプリントが挟まっているのもわかります。
『日記』
日記
「✖︎月○日
あの子はまだ死んじゃいない。ああ、神様。教祖様。この子を、どうかこの子をお助け下さい。
○月▽日
ありがたや、ありがたや!これであの子だけでも大丈夫!
□月○日
なんということだ。まさかこの子こそが神の器だったなんて…。ありがたいことだ…ありがたいことだ。
|
|
(しばらくとりとめもない新興宗教的な記述が続く)
|
|
○月□日
古文書から、新たな信仰形態が発掘されたらしい。これでよりよく正しい信仰が可能となる。ありがたや。
▲月□日
最近、同志達が行方不明となったり、脱退したりと騒がしい。何か起きているのだろうか。教祖様にお伝えせねば。
▲月✖︎日
この子が夢に出てきたと言った同志がいた。ガラスの棺から出てきたこの子は変わらずの神聖的美しさだったが、全く威圧感はなく、むしろ親しげだったらしい。試練を与えられたがなんとか帰ってこれたというが、もしや最近同志達の間で起きている不可解な事態はこの試練によるものなのだろうか。
●月✖︎日
この子には触れないようにと言われているはずなのに、この子の棺に少しずつ物が増えてきた。熱心な信者の戯れかもしれないが、イレギュラーは時に大きな事故を呼び起こす。厳重に注意しておこう。」
外国語辞典
→「seal」
[名]
1.(真正の証あかしとしての)標章, 紋章.
2.(紋章・記号・文字などを彫った)印鑑, 判, 璽じ.
3.(誓いなどの)印、保証
4.決定する,はっきり決める,確定する
5.アザラシ(アシカ・オットセイ・トドを含む)
紫むらさき/シ
ポジティブイメージ: 神秘、高貴、優雅、感性
※西洋では悪事を企んでいるものの目は、紫色をすると言われている。
(黄き/オウ)
ポジティブイメージ: 幸福
※嘴が黄色い、とまだ未熟な様子を表すこともある。
青あお/セイ
ポジティブイメージ: 信頼、誠実、開放感、知性
※平安時代は「青」の形容詞が緑色も表す言葉であったため、その名残が今も残っている。
赤あか/セキ
ポジティブイメージ: 勇気、愛、勝利、積極的
※人の血は赤いため、攻撃的なイメージも強い。
holy
聖なる
love
愛
You're my holy love.
「あなたは私の神聖な愛です」
意訳「あなたは私の大切な愛する人です」
『医学書』
人体の異名が書いてあるページに折り目が付いていました。
肝臓
沈黙の臓器、生体内の化学工場
怒りの臓器
膵臓
暗黒の臓器
憂いの臓器
小腸
暗黒大陸
不安の臓器
心臓
喜びの臓器
肺臓
悲しみの臓器
胃臓
思いの臓器
腎臓
恐れの臓器
大腸
罪悪感の臓器
プリント
→「ひをとめるいとどんないろ?
こうきなしのいろどこにある?
それはつめたいあのこがにぎってる。
さむさにつよいしーるがにぎる。」
『薬品棚』
→そこにはガラス瓶が所狭しと並んでいました。半透明の粘性の液体の中に、プカプカと数多の花弁が浮いています。目星どうぞ。
液体
→ガムシロップであることがわかります。よってこの瓶の多くに、砂糖漬けのようなものが入っていることがわかります。
『薬品棚目星』
→色とりどりの美しい花弁に交じり、中に何か入っているようです。
あなたが手にとってよく見ると、それは人の"鼻"。他にも目玉や髪など、人体のあらゆる部位が、部位ごとに瓶に詰められ、薬品棚に押し込められています。瓶それぞれには何か宗教じみたマークが描かれたラベルが貼られており、この狂った瓶詰めの数々が、何か宗教的な理由で行われたのだと想像することができます。悍ましいものの片鱗を味わってしまった探索者はSANc(1/1d4)どうぞ。さらに、アイデアもどうぞ。
アイデア
最近巷で話題の猟奇事件を思い出します。
被害者の指や声帯、目玉など、限定的な部位を瓶に詰め、比較的人の多い公共施設などに投棄するという極めて残忍な犯行手口が目の前の状況と酷似しているように感じました。
犯人は暴力団が絡んだ振興宗教の過激派ではないかとの噂も流れており、警察も課を跨ぎ捜査に当たっていることをあなたはニュースで知っています。
さらに知識、アイデア、オカルト等
→被害者を瓶詰めにして展示するその怪奇さに惹かれるファンも多く、一部のカルト的ファンの間で犯人は「パラフィリアアクアリウム」と呼ばれ崇められているのがわかるでしょう。
今にも動き出しそうな心臓が入った瓶の中には、よく見ると赤いシールがぷかぷかと7枚浮いています。また、紙が下に敷かれている。
瓶に触れるのもおぞましいのに、そこからシールを取り出した探索者はSANc(1/1d2)です。
心臓の下の紙
「紫むらさき/シ
ポジティブイメージ: 神秘、高貴、優雅、感性
※西洋では悪事を企んでいるものの目は、紫色をすると言われている。
(黄き/オウ)
ポジティブイメージ: 幸福
※嘴が黄色い、とまだ未熟な様子を表すこともある。
青あお/セイ
ポジティブイメージ: 信頼、誠実、開放感、知性
※平安時代は「青」の形容詞が緑色も表す言葉であったため、その名残が今も残っている。
赤あか/セキ
ポジティブイメージ: 勇気、愛、勝利、積極的
※人の血は赤いため、攻撃的なイメージも強い。」
『棺』
→棺の中には一枚の羊皮紙と、古びた新聞記事がおちています。
羊皮紙
「くのさらにうえどんないろ?
いしのなかにひそむそのいろどこにある?
しろいひとみにせいじゅうじ。
きみをみつめるうらにある。」
新聞記事
→その新聞は11年前のもので、ある男性がデパートの屋上から転落死したことが書かれています。そしてその記事の端に「神の名の下に、裏切り者には死を」という言葉が書かれていました。
『木の扉』
→鍵がかかっているのか、開きそうにありません。また、扉にはこのような『パネル』が取り付けてあります。
また、そこには「開けるチャンスは一度きり」とあることから、何かアクションを起こした後でドアノブを回す場合、それが正解でないとならないことがわかるでしょう。
また、扉には「You're my holy love.」とあります。
★シール
2.seAl-シール-ラスト
正解
探索者がパネルでSEAlの文字を作り、ドアノブをひねると、ズズズズズッと大きな音がして鉄製の本棚がゆっくりと横にずれ、そこに一枚の扉が現れました。
「わー!おめでとう。いや〜〜、すごいすごい」と青年はパチパチと拍手をしています。
「それじゃあ、元気でね」と笑顔で探索者に手を振ります
(仲良くなったら)
「もし…もしも、余裕があったら、助けて…なーんてね!冗談冗談」
探索者が扉を開くと、周りにあった家具も天井も床も全てが消え、あたり一面眩い白となりました。探索者の体は、床という支えを失い、光の中へと落ちていきます。
そんなあなたの手を、誰かの手がするりとつかみ、一気に上へと引き上げます。
気がつくと、そこは自宅の布団の上。
未だ手に残る力強い感触に、あなたは一連の出来事が夢ではないことを悟るでしょう。
まだ夜明けには早いその時間。
恐ろしい怪奇の前兆に、巻き込まれてしまったこともつゆ知らず、あなたはまた、深い眠りにつくのでした。
おめでとうございます!シナリオクリアです!
-------------------
探索者がパネルでSEALの文字を作り、ドアノブをひねると、ガチャリとドアノブは動き、その感触からおそらく扉が開くのであろうことはわかります。
「わー!おめでとう。いや〜〜、すごいすごい」と青年はパチパチと拍手をしています、
(仲良くなったら)
「もし…もしも、余裕があったら、助けて…なーんてね!冗談冗談」
探索者が扉を開けた瞬間、周りにあった家具も天井も床も全てが消え、あたり一面漆黒の闇となりました。探索者の体は、床という支えを失い、深淵へと落ちていきます。
そんなあなたの手を、誰かの冷たい手がするりとつかみ、一気に上へと引き上げます。
「…………また、会えたら、よかったなぁ」
そう言って悲しそうに笑う気配がしました。
気がつくと、そこは自宅の布団の上。
手に残る力強い冷えた感触。
しかしそれがいったいなんなのか。あなたには全くわかりません。
まだ夜明けには早いその時間。
恐ろしい怪奇の前兆に、巻き込まれてしまったこともつゆ知らず、あなたはまた、深い眠りにつくのでした。
おめでとうございます!シナリオクリアです!
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間違った答え
ガチャリとドアノブは動き、その感触からおそらく扉が開くのであろうことはわかります。
青年はゴマフアザラシを抱いて棺の中に座っています。
「もう行っちゃうのか」
アイデアや聞き耳で嫌な予感がする。
探索者が扉を開けた瞬間、周りにあった家具も天井も床も全てが消え、あたり一面漆黒の闇となりました。探索者の体は、床という支えを失い、深淵へと落ちていきます。
「バイバイ。大丈夫。お前は苦しまずに済むから」
唯一残ったガラスの棺。
その中にいる青年は、切なそうに落ちていく探索者に十字を切ります。
その神々しいまでの表情に息を止めた後、彼
の白い瞳の中の十字を目にしたのを最後に、あなたの意識は暗転します。
お疲れ様です。ロストです。
-------------------
報酬
生還+1d6
シールのことを覚えている1
瓶の中身を食べた+1d4
AF:何かが入った小さな小瓶。
持っているとオカルトに+10補正がつく。何が入っているかは花弁に埋もれていて見えない。知らない。わからない。
-------------------
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