難攻不落の姫ytym

委員会決めはすんなり決まり、俺は目標の体育委員になることができた。裕翔は俺が体育委員になるように小細工できなかったことが気がかりだったみたいだけど、結果が全てなのであまり気にしなかった。

大貴「裕翔、昼飯一緒に食わねぇ?山田もいるぞ。」

山田とは元々一緒に昼飯を食べる予定だったし、ついでに裕翔を誘ったらウキウキした様子でついてきた。大型犬の尻尾が見えた気がした。

この学校の卒業生でもある兄貴に教えてもらった旧校舎の階段に座って昼飯を広げる。山田と裕翔はお弁当で、俺は焼きそばパンを頬張る。

俺の山田に目をつけた見る目のある男、裕翔は中学時代剣道部で部長と生徒会長を兼任し、うちの高校は首席で入学したと裕翔の同中のやつから聞いた。新入生代表に選ばれたのも納得のミスターパーフェクト。

今までも山田に言い寄るやつはたくさんいた。その中にはいわゆるハイスペな人もいたけど、俺のチェックを全てパスできたやつはいなかった。裕翔ならもしかしたらって思ったりもするけどまだまだ油断はできない。

裕翔「なんかごめんね、2人で食べたかった?」

涼介「え、ううん!多い方が美味しいし。」

山田は人見知りが激しいけど、裕翔とは打ち解けてるようで安心した。何となく、山田も裕翔に興味を向けているように思う。

大貴「そういえば山田どこの委員会入った?」

涼介「ん?生活委員。俺帰宅部だから仕事多いところ割り当てられた。大ちゃんは体育委員になれた?」

大貴「もちろん!」

涼介「中島くんは?」

裕翔「あ、えっと。俺も生活委員になったんだ。今度の委員会よろしくね?」

涼介「そうなの?知ってる人いてよかった〜。よろしくね!」

裕翔「うん!よろしく!」

鼻の下が伸びている裕翔の脇を小突いて残りのパンを平らげた。
5/33ページ
スキ