難攻不落の姫ytym

えっ、元気よく返事をしたのは黒い王子様の衣装に身を包んだ中島くん。隣にいる大ちゃんは澄ました顔で腕を組んでいる。なんで、中島くんは大ちゃんのことが好きじゃないの?俺で、いいの?

裕翔「大ちゃん行こ!」

大貴「なんで俺まで!」

裕翔「いいから!」

仲良くステージに登ってきた2人。スポットライトに照らされた中島くんは本当に王子様みたいで、惚れ惚れしてしまう。

裕翔「んんっ、山田くん。これからは涼介って呼んでもいい?」

大貴「お前さっきから呼んでただろ。」

涼介「でも、でも中島くんは大ちゃんのことが…!」

大貴「え?」

裕翔「そうなの?大ちゃん。」

大貴「いや?俺はポニーテール女子が好き!」

2人して鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてようやく自分の勘違いに気づく。

涼介「大ちゃん、俺、中島くんのことが好きでもいいの?」

大貴「好きにしな?裕翔なら山田のこと任せられる。」

我慢していた感情が一気に溢れ出して、涙が止まらない。化粧が崩れるのも気にせず浴衣で拭っていると、裕翔くんが胸ポケットのハンカチを取り出して涙を拭いてくれた。

裕翔「泣かせちゃってごめん。でも、俺は山田くんと一緒に水族館に行きたいし、俺以外と行くなんて許さない。」

涼介「俺も!裕翔くんと行けないなら辞退しようと思ってた!」

裕翔「涼介、大好きだよ。」

涼介「俺も!裕翔くん大好き!」

八乙女「カップル成立ぅ!山田、中島おめでとう!」

薮髙木伊野尾知念「「「「おめでとう!!」」」」

大貴「おめでと。幸せにならないと怒るし、幸せにしないと許さない。」

初めて抱きついた裕翔くんは、大きくてがっしりしててかっこよくて、王子様みたいだった。
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