難攻不落の姫ytym

翌日、予定通りにクラス委員に立候補した俺は、無事に有岡くんを体育委員にさせることができた。と言っても、立候補だけで決まってしまったけど。

ちなみに俺は生活委員。生徒会とかも興味はあるけど選挙は秋らしい。生活委員は行事に関わる仕事が多いから、生徒会になる人は入ることが多いらしくて立候補した。

昼休み、カバンの中から弁当を出していると、有岡くんに話しかけられた。有岡くんは周りの様子を伺いながら、耳打ちしてくる。

大貴「裕翔、昼飯一緒に食わねぇ?山田もいるぞ。」

裕翔「え!いいの?」

大貴「体育委員のお礼。」

裕翔「俺何もしてないよ?」

大貴「何、気にしてたの?別にお前に小細工されなくても体育委員になったし。」

そう言ってニカッと笑う有岡くん。山田くんには及ばないのかもしれないけど、俺から見たら彼も十分モテ男である。

大貴「山田!飯食おうぜ。」

涼介「大ちゃん!」

有岡くんの後ろから5組の教室に向かう。窓側の席に座っていた山田くんは、有岡くんを見つけると、目をきらきらさせて来てくれた。

涼介「大ちゃん、そっちの人は?」

大貴「あぁ、うちの委員長の裕翔。入学式ん時、新入生代表挨拶してたやつ。」

涼介「あー!確か、中島くん?」

裕翔「え!?あ、うん。」

きゅるっとした大きな目に見つめられて、名前を呼ばれただけで心臓がドクドクとうるさく鳴った。
3/33ページ
スキ