難攻不落の姫ytym

消し忘れたら大変ということで、ひとり一個持たされた懐中電灯で教室を照らしながら見回りをする。有岡くんと並んで歩く山田くんの後ろをついて行く。山田くんの項には汗が浮かんでいて、匂い立つような色気にドキドキが止まらない。

涼介「暑いね、コーラ飲んでくればよかった。」

裕翔「先生たちのやりとり見てたら取り損ねたね。」

大貴「俺も。先生たちも卒業生が多いから、距離が近いよな。」

八乙女「薮と俺は1個差で、知念は俺が3年の時の1年なんだよ。」

涼介「へぇ、知り合い多いんですね。」

八乙女「男子校って自由でいいんだよな。私立だから異動もほぼないし。」

大貴「ふーん。あ!」

半分くらい歩いていたら、突然有岡くんが大きな声をあげてびっくりする。

涼介「びっくりしたぁ。なに、大ちゃん。」

大貴「いや、なんでもない。」

八乙女「ここで最後かな。もうやることないし、多目的教室帰ったら解散していいぞ。」

大貴「やったぁ!」

八乙女「有岡うるさい。」











大貴「せんせー、さよーなら!」

八乙女「はーい、また明日。遅刻すんなよ!」

薮先生たちよりも早く解散して、3人で並んで駅までの道のりを歩く。山田くんは結局知念先生からの差し入れのコーラを飲み損ねて、手で持って歩いていた。

涼介「あー、喉乾いた。…わぁ!?」
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