難攻不落の姫ytym

明日に迫った文化祭。準備も大詰めで、俺たちは体育館に飾る看板を3年の先輩たちと顧問の光先生、薮先生とで運ぶ。

髙木「そっち持ってー。」

裕翔「はい!」

涼介「よいしょ。」

伊野尾「がんばれぇ。」

薮「伊野尾も持て。」

伊野尾「俺カバンより重いの持てなぁい。」

八乙女「ギャルか。」

美術部と書道部に依頼した看板は、青を基調にした爽やかな印象で、初夏の陽の光に照らされてキラキラしていたけど、俺は山田くんの頬に伝う汗にときめきを覚えていた。

知念「おつかれ、手伝えることある?」

大貴「山田〜!裕翔〜!おーい!ジュース持ってきたぞー!」

実行委員室に戻る途中、両手に大きな袋を持った大ちゃんと体育の知念先生が来てくれた。有岡くんによると、知念先生もこの学校の卒業生でお兄さんの元担任らしい。

薮「今見回りしようと思ってたところ!」

知念「なんだ、もう終盤じゃん。来なくてよかった?」

髙木「そんなことないっスよ!ジュースいただきます!」

知念「はぁい、召し上がれ。」

八乙女「やった!コーラ貰いまーす。」

知念「教師は1本200円ね。」

薮「金とんのかよ。」

知念「当たり前でしょ。2人とも僕より歳上なんだから。」

伊野尾「わーい、ドクペもーらい!」

知念「あ、それ僕のだからダメ。」

生活委員もとい、文化祭実行委員の拠点になっている多目的教室で、知念先生と有岡くんが持ってきてくれたジュースを飲んだ。

薮「じゃあ光と1年は4階から頼む。違反項目は渡した紙見ておいて。違反項目があったらチェックつけて、教室の黒板に貼ること。」

大貴「なんか、ワクワクするな!」

知念「有岡真面目にやれよ。」

大貴「はーい。」
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