難攻不落の姫ytym

昼休み、自分のクラスの生活委員を呼び出して仕事を振ろうとしたら案の定渋られた。2人とも部活があるし、髙木に至っては来週末に大会がある。早く終われば部活に参加できるけど終わりの時間が読めないし、2人はなんで自分たちが委員会の仕事をしなくちゃいけないんだと言いたげな顔だ。

伊野尾「えー、それ俺たちでやるんすか?」

薮「頼むよ。」

髙木「今日も部活だし1年とかに任せちゃダメ?」

さて、どう説得しようかと考えていると1年の中島が職員室に入ってきた。

裕翔「失礼しまーす。あ、薮先生!これうちのクラスの文化祭の出し物の希望表です。」

薮「お、早いねぇ。ありがと。」

伊野尾「もしかして君、生活委員?」

裕翔「え、はい。そうですけど。」

伊野尾が俺の方を向いて、いいことを思いついたようにニヤリと笑って嫌な予感がする。

伊野尾「こいつに任せたらいいじゃないっすか。えーと、名前はなんだっけ。」

裕翔「えっと、中島です。え、何の話ですか?」

薮「いや、生徒総会のパンフレットを綴じる仕事を2人に任せようと思ったんだけど。」

伊野尾「はーい、部活あるんでやりたくないでぇす。」

髙木「同じく!大会近いんでぇやりたくないでぇす。」

気だるげに、宣誓する上級生2人を見て「はぁ…?」と固まってる中島くん。髙木はたまたま入ってきた光に身を乗り出して聞く。

髙木「ねぇ、光くん!1年ってまだ部活やってないんでしょ?」

八乙女「おい髙木、先生をつけろ!1年はまだ仮入部の期間だけど、それがどうした?」

薮「それがさ…」
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