難攻不落の姫ytym

大貴「山田が副リーダー!?」

涼介「えへへ、すごいでしょ。」

裕翔と別れて帰り道を歩いていると、ふと委員会の話題になった。生活委員の方はどうだったかと話を振ったら、裕翔と一緒に副リーダーになったらしい。得意げに笑う山田の横で開いた口が塞がらない俺。山田といえば幼稚園の頃から引っ込み思案で、自惚れじゃないけど俺がいないと何もできないと思ってたのに。

涼介「中島くんも一緒だから。」

大貴「まさか山田が生活委員の副リーダーになるとはねぇ。」

涼介「知ってるの?」

大貴「うん。兄貴から聞いてる。毎年揉めるんだよ。」

だから涼介が生活委員になったと聞いた時は押し付けられたんじゃないかって心配していた。しかも副リーダーを務めることになるなんて予想外にも程がある。

大貴「生活委員は仕事が多いんだよ。俺と一緒にいる時間なくなるじゃんか。」

涼介「なに、寂しいの?大ちゃんだって部活やるんだから時間が合えば一緒に帰れるじゃん。」

大貴「そうだけど。」

寂しいよ。山田が裕翔に取られそうで寂しいし、俺が山田の一番傍にいられないのが悔しい。俺がいないと何もできなかった山田が成長してるのも寂しい。

涼介「大丈夫!大ちゃんは俺の一番の親友だよ!」

親友か…。

山田は俺が知る限り、幼稚園の頃からめちゃくちゃモテた。だから女子がいない男子校の受験を勧めた。男にもモテ無くはないけど、共学よりいいと思ったから。一緒に受かったことは嬉しかったけど、入学初日に裕翔に目をつけられるのは想定外だったし、山田も満更でもなさそうなのもちょっとだけ気に食わない。でも…

大貴「山田は裕翔のことが好きなの?」

涼介「え、中島くん?さあ、好きとかよく分かんない。」

大貴「そっか。わからないか。」

せっかく山田が成長してるんだ、俺は幼なじみとして見守るだけだよな。

有岡「なんでも相談しろよ!俺は、"一番の親友"なんだからな!」

涼介「わかってるって!」
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