あなたに愛されたい ytym
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冷たい風の中に春の匂いが混ざり、体がそわそわと落ち着きをなくす今日この頃。ここはオーケストラ部強豪校の練習場所、第一音楽室。
涼介「おい、オーボエ。お前半音ズレてる。チューナーぶっ壊れてんのか。」
「すっ、すみません!!」
裕翔「焦んなくて大丈夫だよ。みんなももう1回自分の楽器の音確認しよ!」
涼介「チッ、おい今チューニング始めたやつら。それでもオケ部か。チューニングは部活が始まる前に終わらせておくもんだろ。」
裕翔「まぁまぁ。今日は新曲の初めての合奏だし、緊張するよ。そう言う涼介も緊張してるでしょ?」
涼介「ふんっ、こんな簡単な曲で緊張するわけないだろ。」
裕翔「はいはい。そろそろみんないいかな?始めよう!」
静まり返った音楽室にオーボエの音が響く。生命が宿るようにそれぞれの楽器の音色が重なり放課後の校舎を飾った。
その中でも圧倒的な存在感を放つヴァイオリ二ストの彼は山田涼介。ヴァイオリニストの母と、世界的指揮者で有名な父を両親に持ち、幼い頃からあらゆる賞の最年少記録を塗り替えてきた天才。中学生の頃はウィーンに音楽留学をし、高校入学のタイミングで帰国。そして無事にここオーケストラ部強豪校に音楽の推薦入試で入学した。
裕翔「みんな初めてとは思えないくらいいい合奏だったね!これから5時までパート練に移るよ、5時からまた全体合奏だからパーリーは時間見て動いてね。じゃあ解散っ!」
俺は中島裕翔、担当楽器はピアノ。これでも来年度の生徒会長兼オーケストラ部部長。母がジャズピアニストで、父がドラマーの音楽一家。両親の影響で俺も2歳からピアノを弾いていたけど、これっぽちの才能ではオーケストラ部強豪校の音楽推薦は取れなくて、一般入試から入学した。幸運なことに1年の時から楽器を任され、勉強と人脈の構築に心血を注ぎ、この地位を確立して彼との今がある。
裕翔「ねぇ、涼ちゃん。さっきの14小節目からテンションを上げたいんだけどどう思う?」
楽譜から視線を逸らさずに、多分その辺にいるであろう涼介に話しかけると、予想通り不機嫌そうな涼介から返答が返ってきた。
冷たい風の中に春の匂いが混ざり、体がそわそわと落ち着きをなくす今日この頃。ここはオーケストラ部強豪校の練習場所、第一音楽室。
涼介「おい、オーボエ。お前半音ズレてる。チューナーぶっ壊れてんのか。」
「すっ、すみません!!」
裕翔「焦んなくて大丈夫だよ。みんなももう1回自分の楽器の音確認しよ!」
涼介「チッ、おい今チューニング始めたやつら。それでもオケ部か。チューニングは部活が始まる前に終わらせておくもんだろ。」
裕翔「まぁまぁ。今日は新曲の初めての合奏だし、緊張するよ。そう言う涼介も緊張してるでしょ?」
涼介「ふんっ、こんな簡単な曲で緊張するわけないだろ。」
裕翔「はいはい。そろそろみんないいかな?始めよう!」
静まり返った音楽室にオーボエの音が響く。生命が宿るようにそれぞれの楽器の音色が重なり放課後の校舎を飾った。
その中でも圧倒的な存在感を放つヴァイオリ二ストの彼は山田涼介。ヴァイオリニストの母と、世界的指揮者で有名な父を両親に持ち、幼い頃からあらゆる賞の最年少記録を塗り替えてきた天才。中学生の頃はウィーンに音楽留学をし、高校入学のタイミングで帰国。そして無事にここオーケストラ部強豪校に音楽の推薦入試で入学した。
裕翔「みんな初めてとは思えないくらいいい合奏だったね!これから5時までパート練に移るよ、5時からまた全体合奏だからパーリーは時間見て動いてね。じゃあ解散っ!」
俺は中島裕翔、担当楽器はピアノ。これでも来年度の生徒会長兼オーケストラ部部長。母がジャズピアニストで、父がドラマーの音楽一家。両親の影響で俺も2歳からピアノを弾いていたけど、これっぽちの才能ではオーケストラ部強豪校の音楽推薦は取れなくて、一般入試から入学した。幸運なことに1年の時から楽器を任され、勉強と人脈の構築に心血を注ぎ、この地位を確立して彼との今がある。
裕翔「ねぇ、涼ちゃん。さっきの14小節目からテンションを上げたいんだけどどう思う?」
楽譜から視線を逸らさずに、多分その辺にいるであろう涼介に話しかけると、予想通り不機嫌そうな涼介から返答が返ってきた。
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