白雪姫への反乱
白雪姫はカーペットの上で正座をしていました。
「で、君は誰なの?」
赤い服を着た子が、姫に尋ねます。
「私はスノーホワイト。」
「スノーホワイトって、今朝、行方不明だって騒がれてた!」
緑の子が叫びます。
「実は、家出をしてきたの。」
白雪姫は事情を話しました。
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「そうだったのね…。」
姫の事情に同情したレモン色の子と、青い子が姫に話しかけます。
「じゃあ、しばらく家で暮らさない?」
「いいよね、皆。」
ほぼ有無を言わさない口調でしたが、二人の提案に反対する人はいませんでした。
「皆、ありがとう!
…あの、あなた達のお名前は?」
「僕は長男のソル!」
オレンジ色の服の男の子が言いました。
「私は長女のルナ。」
レモン色の服の女の子です。
「俺は次男のフレイム!」
赤い服の男の子。
「私は次女のアクアよ。」
青い服の女の子。
「僕は三男のウッドといいます!」
緑の服の男の子。
「四男のゴールドっていうんだ。」
黄色の服の男の子。
「私ねー、アースっていうのー。」
一番小さい茶色の服の女の子。
それぞれが自己紹介をしました。
その日の夜、白雪姫はアースのベッドで一緒に寝ることになりました。
部屋にはベッドが七つしか無いからです。
姫は居間のソファで大丈夫と断りましたが、今日は姫はお客様だからと、ソルとルナに言われ、アースにせがまれ、押し切られたのです。
ベッドの中で、白雪姫は考えます。
(今日は、こんなに素敵な子たちに会えて、ラッキーな一日だわ。
しばらくここでお世話になるけど、私に出来ることは何があるかしら?)
明日からの生活を想像しながら、姫は眠りに就くのでした。
七人の朝は早いです。
日が昇るのと同じくらいに起きて、分担された家の仕事を行います。
そんな中、白雪姫には、家の掃除の分担が割り当てられました。
仮にも捜索中のお姫様だということなので、あまり外に出てはいけないと判断されたからです。
その後、他の皆は食材を集めに行き、(今日はアクアと家で留守番をし、料理を習いました。)夕方、日が沈む頃に皆が帰って来て、洗濯物をしまったら食事です。
そして、お風呂に入り、
皆でおやすみなさい。
一週間くらい経ち、白雪姫も、そんな生活に大分に慣れてきていました。
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