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白雪姫への反乱



次の日の夕方になっても、二人は森の中を彷徨っていました。
今日も野宿を覚悟したその時、従者は遠くに家を発見したのです。

二人が家の前に立ち、扉をノックすると、自分より少し幼い、赤い服の少年が扉を開けてくれました。

「おや?こんな所へ、どうかしたのですか?」
「実は、昨日からこの森で迷っております。
よろしければ、森を出る道を教えていただけないでしょうか?」
「それはご苦労様です。
しかし、今から行くとなると、街に着くときには深夜になってしまいます。
よろしかったら、今夜はこの家で休んでいってください。」

赤い少年の心優しい申し出に甘え、二人は今晩、この家に泊めてもらうことにしました。


家の中に入ると、中には色とりどりの服を着た子供達が居ます。

しかし、王子はその中に居た、一人の少女に釘付けになりました。

王子が少女に話しかけます
「君は、森の中にあった像の少女ではないのですか?」
白雪姫は驚き、目の前の人をまじまじと見て、そうですと、頷いたのでした。

夜が更けるまで話して、
夜が明けると、すっかり仲がよくなった様子の姫と王子でした。

朝になり、ソルが森の出口の方向を案内しようとすると、王子が姫に言いました。
「次に私が来る時は、あなたを迎えに来る時です。
私の妃になっていただけませんか?」

白雪姫はそれに頷いて応えたのでした。

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今日はお婆さんが遊びに来てくれました。

「お婆さん、私、ついに恋を見つけたの。」
「おやおや。姫もついに好きな人が出来ましたか。」

姫は、この間出会った王子の事を話します。
話している姫の顔は、とても輝いていて、いつもより美しく見えました。
お婆さんは、姫のその顔を、とても愛おしそうに見つめます。

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城に戻った女王様は、久しく聞いていなかった質問を鏡にしたのです。

「鏡よ、鏡。
この世で1番美しい女性は誰?」
『それは、あなたの大切な娘、スノーホワイト様に間違いありません。
恋を覚えた彼女は、これからも、より美しく成長することでしょう。』

それを聞いた女王は、
ただ静かに微笑んで、涙を流すのでした。


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