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世界の終わりに



瑞貴と話していた昼休みが終わって、五限目は数学だった。

高校生らしく勉強をする気分にはならなかったので、机に突っ伏して寝る事にした。


目を閉じて、どうでもいい事を考える。


連立方程式が出来たって、日常生活で急に使えるほど器用な頭じゃ無いとか、
弁当の卵焼きを明日は塩味にしようとか、
サイン・コサイン・タンジェントは絶対に二度と使わないとか、
そういえば、次の授業の宿題をやってないとか。



突然携帯が震え出した。
こっそり確かめてみると、瑞貴からだった。


『朔へ。
今日の放課後、屋上で待ってるよ。
「世界の終わり」について、真剣に考えたくなりました。
世界の終わりに何をしたいかとか、考えておいてね。』



………。

瑞貴の中でスイッチが入ったみたいだ。


…メンド。



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