到着と転入
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ふぁ~あ……。リボーンのやつ…何で起こしてくれなかったんだよ~!」
玄関で急いで足に靴をはめて、オレは「いってきまーす!」という言葉と共に玄関を勢いよく出た。初めまして、オレは沢田綱吉! 並盛中学2年生、運動もダメ、勉強もダメ……そんな自分についたあだ名は“ダメツナ”。そんなオレでも、毎日学校に行ってるのは……学校のアイドル、京子ちゃんに会えるからなんだ!今じゃ友達だけど、京子ちゃんに会う為だけじゃない。友達にも会いたいからだ。あ……、そう言えば、リボーンって誰なのか話してないよね……。リボーンって言うのは、ある日突然オレの家庭教師としてイタリアからやってきたヒットマンなんだ。赤ん坊の癖にメチャクチャ強くて、いきなり「マフィアのボスにしてやる」なんて言い出してさ……。そんな出会いがあってから、オレは様々な事件に振り回された。黒曜中・六道骸率いる脱獄囚の来襲、ハーフボンゴレリングをかけての後継者争い、未来に飛ばされて未来での戦い……。でも、その中で今のオレには友達がたくさんできたと思う。……自分で言うのもアレだけど。今はボンゴレの継承式で起こったシモンファミリーの復讐事件も、初代ボンゴレ霧の守護者・D ・スペードによる策略だとわかって倒し、シモンファミリーの皆とも分かち合えたし……一安心。
「10代目ー!おはようございますっ!」
「わっ!獄寺君、おはよう」
綺麗な銀髪が朝の日差しにキラキラと光るのは、ボンゴレファミリー嵐の守護者の獄寺隼人君。彼もイタリアから来た殺し屋の一人で、“人間爆弾機 ”って呼ばれてるんだって!その異名通り、どこにしまってあるかも分からないけどダイナマイトっていう爆弾を取り出して戦うんだ。最初はオレに敵対視してたけど……いや、今でもちょっとだけ怖いけど、いい人なんだ。見た目は強面だけど、すごく成績がいいんだよね……うらやましいな。あ、学年はオレと同じ2年で同じクラスだよ!
「あれ?山本は?」
「アイツは今日、部活だと思いますけど。とりあえず行かないと遅刻しますよ!」
「あー!そうだった!急ごう、獄寺君!」
獄寺君と会ったオレは走って学校へと向かう。山本っていうのは、山本武。同じ並盛中学の2年で、野球部に入っているんだよね。唯一の1年レギュラー生だったし、雨の守護者でもあるよ。リボーンが言うには、“生まれながらの殺し屋”らしい……。武器はお父さんから譲り受けた“時雨蒼燕流”っていう流派を使うんだ。刀の名前は“時雨金時”って言うんだって。運動神経抜群だから、飲み込みも早いんだよね!でも天然で、最初ボンゴレの事を会社って言ってたっけ……。他にも、ボクシング一筋で京子ちゃんのお兄さんの笹川了平さんは晴の守護者。5歳児でまだまだ子供だけど、リボーンを狙うヒットマンのランボ。雷の守護者だよ。黒曜の来襲によってオレと戦った六道骸も、今は復讐者 の牢獄に入っていて出られないから……クローム髑髏って子の体を借りて実体化するんだ。霧の守護者なんだよね……お父さんが選んだんだ。あとは……オレたちが通う並盛中学の風紀委員会の委員長であり、群れるのを嫌う雲雀恭弥さんとかかなぁ……。あ、雲の守護者だよ!あ……説明してるうちに学校についちゃったな。オレ達は教室へと足を踏み込んだ。それと同時にチャイムが教室いっぱいに響く。教室のドアがガラガラと開いて、先生が入ってきた。
「ほら、席つけー。HR始めるぞ。今日は、皆に急なお知らせがある。」
先生の一言で、クラス内は一気にざわめく。オレは、隣の席にいた古里炎真君に肩を叩かれた。エンマはシモンファミリーの10代目ボスで、ボンゴレファミリーとは同盟ファミリーにあたるファミリーなんだって。
「ツナ君、急なお知らせってなんだろう……?」
「えっと……なんだろう。クラスは全員居るから転校ってわけじゃ……。」
クルリと後ろを向くと、今までなかったはずの席が増えている。転入生かな……。
「ぜひ我が校に転入したいという転入生がいてな。朝に転入手続きを済ませ終わったところだ。さ、入ってきてくれ。」
先生がドアに声をかけると、ドアは静かにカラカラと開いた。
「「「わぁ……」」」
教室の空気が一気に変わった。入ってきたのは、女子。それも綺麗な緋色の髪を持った女の子だ。身長も高いし、スタイルもいい。緋色の髪は腰まで長くて動くたびにサラサラと揺れる。瞳も真紅の赤のような、緋色のような。顔は小顔で、どこかのお人形さんみたいだ。
「今日からこのクラスに入ることになった坎河原美波くんだ。自己紹介を頼む。」
『初めまして、坎河原美波です。今日は無理言って急遽転入する事にしました。イタリアから来たばかりで、わからないことが多いので……教えてください。これからよろしくおねがいします。』
坎河原さんは凛とした声で自己紹介を終えると、スッと体制を前に倒してお辞儀をした。今度は先生が坎河原さんに席を教えると、オレの方に向かって歩いてきた。そして、急にスッと体制をかがめてヒソッと聞こえるか、聞こえないかくらいの声で呟いた。
『よろしくね、沢田君に古里君。』
「「!」」
バッと後ろを向いたけど、彼女は何もなかったかのようにカタンッと席に座るから大人しく前を向いた。オレの席は窓側なんだけど、彼女が気になってチラリと後ろを向く。坎河原さんは先生の話を聞いているのか……窓の外をじっと眺めていた。……オレたちは、お昼の時間に召集されるとは思ってもいなかった。
To be continued..
玄関で急いで足に靴をはめて、オレは「いってきまーす!」という言葉と共に玄関を勢いよく出た。初めまして、オレは沢田綱吉! 並盛中学2年生、運動もダメ、勉強もダメ……そんな自分についたあだ名は“ダメツナ”。そんなオレでも、毎日学校に行ってるのは……学校のアイドル、京子ちゃんに会えるからなんだ!今じゃ友達だけど、京子ちゃんに会う為だけじゃない。友達にも会いたいからだ。あ……、そう言えば、リボーンって誰なのか話してないよね……。リボーンって言うのは、ある日突然オレの家庭教師としてイタリアからやってきたヒットマンなんだ。赤ん坊の癖にメチャクチャ強くて、いきなり「マフィアのボスにしてやる」なんて言い出してさ……。そんな出会いがあってから、オレは様々な事件に振り回された。黒曜中・六道骸率いる脱獄囚の来襲、ハーフボンゴレリングをかけての後継者争い、未来に飛ばされて未来での戦い……。でも、その中で今のオレには友達がたくさんできたと思う。……自分で言うのもアレだけど。今はボンゴレの継承式で起こったシモンファミリーの復讐事件も、初代ボンゴレ霧の守護者・
「10代目ー!おはようございますっ!」
「わっ!獄寺君、おはよう」
綺麗な銀髪が朝の日差しにキラキラと光るのは、ボンゴレファミリー嵐の守護者の獄寺隼人君。彼もイタリアから来た殺し屋の一人で、“
「あれ?山本は?」
「アイツは今日、部活だと思いますけど。とりあえず行かないと遅刻しますよ!」
「あー!そうだった!急ごう、獄寺君!」
獄寺君と会ったオレは走って学校へと向かう。山本っていうのは、山本武。同じ並盛中学の2年で、野球部に入っているんだよね。唯一の1年レギュラー生だったし、雨の守護者でもあるよ。リボーンが言うには、“生まれながらの殺し屋”らしい……。武器はお父さんから譲り受けた“時雨蒼燕流”っていう流派を使うんだ。刀の名前は“時雨金時”って言うんだって。運動神経抜群だから、飲み込みも早いんだよね!でも天然で、最初ボンゴレの事を会社って言ってたっけ……。他にも、ボクシング一筋で京子ちゃんのお兄さんの笹川了平さんは晴の守護者。5歳児でまだまだ子供だけど、リボーンを狙うヒットマンのランボ。雷の守護者だよ。黒曜の来襲によってオレと戦った六道骸も、今は
「ほら、席つけー。HR始めるぞ。今日は、皆に急なお知らせがある。」
先生の一言で、クラス内は一気にざわめく。オレは、隣の席にいた古里炎真君に肩を叩かれた。エンマはシモンファミリーの10代目ボスで、ボンゴレファミリーとは同盟ファミリーにあたるファミリーなんだって。
「ツナ君、急なお知らせってなんだろう……?」
「えっと……なんだろう。クラスは全員居るから転校ってわけじゃ……。」
クルリと後ろを向くと、今までなかったはずの席が増えている。転入生かな……。
「ぜひ我が校に転入したいという転入生がいてな。朝に転入手続きを済ませ終わったところだ。さ、入ってきてくれ。」
先生がドアに声をかけると、ドアは静かにカラカラと開いた。
「「「わぁ……」」」
教室の空気が一気に変わった。入ってきたのは、女子。それも綺麗な緋色の髪を持った女の子だ。身長も高いし、スタイルもいい。緋色の髪は腰まで長くて動くたびにサラサラと揺れる。瞳も真紅の赤のような、緋色のような。顔は小顔で、どこかのお人形さんみたいだ。
「今日からこのクラスに入ることになった坎河原美波くんだ。自己紹介を頼む。」
『初めまして、坎河原美波です。今日は無理言って急遽転入する事にしました。イタリアから来たばかりで、わからないことが多いので……教えてください。これからよろしくおねがいします。』
坎河原さんは凛とした声で自己紹介を終えると、スッと体制を前に倒してお辞儀をした。今度は先生が坎河原さんに席を教えると、オレの方に向かって歩いてきた。そして、急にスッと体制をかがめてヒソッと聞こえるか、聞こえないかくらいの声で呟いた。
『よろしくね、沢田君に古里君。』
「「!」」
バッと後ろを向いたけど、彼女は何もなかったかのようにカタンッと席に座るから大人しく前を向いた。オレの席は窓側なんだけど、彼女が気になってチラリと後ろを向く。坎河原さんは先生の話を聞いているのか……窓の外をじっと眺めていた。……オレたちは、お昼の時間に召集されるとは思ってもいなかった。
To be continued..