第一章
夢小説設定
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本来なら着替えるべきなのだが、当然のごとく持ってきていない。捕縛布ぐらいは持ってくるべきだったか、と一人考えつつ。
そういえば、会場は好きに選んでいいと言われていたが特に決まっていなかったので決めてもらおうと思いマイクを探していた。
「マイク」
たかがこの程度の要件で”個性”を使うのは流石に気が引けるのできょろきょろと辺りを見渡していたらようやく目的の人物を発見して声を掛けた。
「ん?おおー!女子リスナー…いや、柳弥か。どした~?」
生徒だと勘違いしたのか、それとも周りの目を気にしていたのかわからないが、自分たち以外居ないとわかるといつもの調子で振り向きながらそう声を上げていた。
「場所、決まってないからどうしようかと思って」
柳弥がそう伝えると成程、といった面持ちで考え始めた。数分後、そうだ!と声をあげるマイク。まるで名案だとでもいう表情に流石の柳弥も嫌な予感を感じていたが、いい意味で裏切られることになる。
「柳弥が話してたリスナーの会場でいいんじゃね~か?」
そう言って会場を教えてもらう…話してたリスナー、というのは緑谷の事を指しているのだと気が付くとマイクにしては名案だ、と口に出してしまっていた。なんだよそれ!という声が聞こえたのは気のせいだという事にしておこう。
「ってか」
びし、と首元に指を示しながらマイクが言った。お前、いつものアレは?という意図だと気付くのに時間はかからなかった。
持ってくればよかった、と話すとちょっと待ってろと言って巻いていたマフラーをとるとどこかに行ってしまった。
待ってろ、と言われても…とは思うが流石に勝手に移動するわけにもいかずにその場で5分ほど。
帰ってきたマイクの手にはマフラーではなく捕縛武器。おかしいな、マフラーは?と考えていた。
「イレイザーから盗ってきた!感謝しろよ~!」
そう言いながら先程までマフラーを巻いていた首に巻いてくれた。確かにありがたいのだが、マイクは大丈夫なのだろうか。主に命的な意味で。
「…ありがとう、でも後ろには気を付けて」
柳弥がそう言って(警告とも言う)試験会場に足を向けるとマイクが後ろでどういうことだ~?と言っていたが、すぐにその意味は分かるだろう。
追いかけてきたイレイザー…相澤が後ろに立っていたからだ。あとで謝っておこう、そう思っていたら声を掛けられた。
「…流石にポイントは少しぐらいとっとけよ、じゃあな」
ただそれだけの言葉だが、柳弥にとっては短い言葉でも嬉しかった。
さて、流石に時間がやばいから、と…ばれない様に走り出したのだった。
そういえば、会場は好きに選んでいいと言われていたが特に決まっていなかったので決めてもらおうと思いマイクを探していた。
「マイク」
たかがこの程度の要件で”個性”を使うのは流石に気が引けるのできょろきょろと辺りを見渡していたらようやく目的の人物を発見して声を掛けた。
「ん?おおー!女子リスナー…いや、柳弥か。どした~?」
生徒だと勘違いしたのか、それとも周りの目を気にしていたのかわからないが、自分たち以外居ないとわかるといつもの調子で振り向きながらそう声を上げていた。
「場所、決まってないからどうしようかと思って」
柳弥がそう伝えると成程、といった面持ちで考え始めた。数分後、そうだ!と声をあげるマイク。まるで名案だとでもいう表情に流石の柳弥も嫌な予感を感じていたが、いい意味で裏切られることになる。
「柳弥が話してたリスナーの会場でいいんじゃね~か?」
そう言って会場を教えてもらう…話してたリスナー、というのは緑谷の事を指しているのだと気が付くとマイクにしては名案だ、と口に出してしまっていた。なんだよそれ!という声が聞こえたのは気のせいだという事にしておこう。
「ってか」
びし、と首元に指を示しながらマイクが言った。お前、いつものアレは?という意図だと気付くのに時間はかからなかった。
持ってくればよかった、と話すとちょっと待ってろと言って巻いていたマフラーをとるとどこかに行ってしまった。
待ってろ、と言われても…とは思うが流石に勝手に移動するわけにもいかずにその場で5分ほど。
帰ってきたマイクの手にはマフラーではなく捕縛武器。おかしいな、マフラーは?と考えていた。
「イレイザーから盗ってきた!感謝しろよ~!」
そう言いながら先程までマフラーを巻いていた首に巻いてくれた。確かにありがたいのだが、マイクは大丈夫なのだろうか。主に命的な意味で。
「…ありがとう、でも後ろには気を付けて」
柳弥がそう言って(警告とも言う)試験会場に足を向けるとマイクが後ろでどういうことだ~?と言っていたが、すぐにその意味は分かるだろう。
追いかけてきたイレイザー…相澤が後ろに立っていたからだ。あとで謝っておこう、そう思っていたら声を掛けられた。
「…流石にポイントは少しぐらいとっとけよ、じゃあな」
ただそれだけの言葉だが、柳弥にとっては短い言葉でも嬉しかった。
さて、流石に時間がやばいから、と…ばれない様に走り出したのだった。