第一章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
- side 緑谷
女子と喋っちゃった(正確にはしていない)後、ハンカチがない事に気が付いた。お母さんが持たせてくれた物だから、と人目も気にせずポケットを裏返しにしたりリュックのポケットを探したりしたが見つからなかった。
そんな時に不意に後ろから声を掛けられてすごい驚いてしまった。
穴があったら入りたい、なんて思いつつも後ろに振り向いた。
声を掛けてくれたのは…烏の濡れ羽色のようなきれいな黒髪の男の子だった。黒一色かと思えば前髪には白い髪が揺れていた。背がとても高くて…僕は、綺麗な子だなあ、と感じていた。
少しの無言が続いた後、その子はハンカチを僕へ渡そうとしてくれた。ハンカチ…?
僕のハンカチ、拾ってくれたのか!と数秒遅れて理解して慌ててお礼を言おうとするも上手く伝えることができなかった。
僕が焦っているのが移ってしまったのか、渡してくれた男の子もおろおろとしているように見えた。正確にはわからなかったけれど。
ハンカチを受け取って今度は落とさないように、としまっていると黒髪の子が声を掛けてくれた。
「僕は行くけど…君も、来る?」
何処に?と一瞬思ったけれど、よくよく考えたら今日は試験日。そうだよね…!ここにきているってことは同じ学生なんだ…!
誘ってくれた嬉しさと、同い年だという事が嬉しくて言葉にはできなかったけれど、三回ぐらい頷いた。
この子と一緒のクラスになれたらいいなあ、なんて期待を胸に僕達は試験会場へと足を踏み入れた。
___ちなみに、黒髪の子が女の子だって気付いたのはもう少し後の話。
女子と喋っちゃった(正確にはしていない)後、ハンカチがない事に気が付いた。お母さんが持たせてくれた物だから、と人目も気にせずポケットを裏返しにしたりリュックのポケットを探したりしたが見つからなかった。
そんな時に不意に後ろから声を掛けられてすごい驚いてしまった。
穴があったら入りたい、なんて思いつつも後ろに振り向いた。
声を掛けてくれたのは…烏の濡れ羽色のようなきれいな黒髪の男の子だった。黒一色かと思えば前髪には白い髪が揺れていた。背がとても高くて…僕は、綺麗な子だなあ、と感じていた。
少しの無言が続いた後、その子はハンカチを僕へ渡そうとしてくれた。ハンカチ…?
僕のハンカチ、拾ってくれたのか!と数秒遅れて理解して慌ててお礼を言おうとするも上手く伝えることができなかった。
僕が焦っているのが移ってしまったのか、渡してくれた男の子もおろおろとしているように見えた。正確にはわからなかったけれど。
ハンカチを受け取って今度は落とさないように、としまっていると黒髪の子が声を掛けてくれた。
「僕は行くけど…君も、来る?」
何処に?と一瞬思ったけれど、よくよく考えたら今日は試験日。そうだよね…!ここにきているってことは同じ学生なんだ…!
誘ってくれた嬉しさと、同い年だという事が嬉しくて言葉にはできなかったけれど、三回ぐらい頷いた。
この子と一緒のクラスになれたらいいなあ、なんて期待を胸に僕達は試験会場へと足を踏み入れた。
___ちなみに、黒髪の子が女の子だって気付いたのはもう少し後の話。