第二章
夢小説設定
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「わーたーしーがー!!」
ドアの外からオールマイトの声が聞こえてくる。そういえば、基礎学はオールマイト担当だったな、と柳弥は思い出していた。
「来っ」
緑谷が来た、という言葉に合わせて言おうとしたのだろうがオールマイトとはタイミングが合わなかったようだ。
「普通にドアから来た!!!」
確かに普通だな、と思いながら柳弥はオールマイトに騒ぐ皆とは対照に真顔で見ていた。
銀時代 のコスチュームだ、と騒いでいるのを聞いて見ただけでよくわかるな、と感心していた。
というかそんなにコスチュームがあるのか、オールマイトは。
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う科目だ!!単位数も最も多いぞっ」
謎のポーズをしながらオールマイトがそう言って一枚のカードを取り出す。そこにはBATTLEと書かれていた。
「早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
その言葉にざわつく一部の生徒。柳弥は相変わらず真顔でその様子を見つめていた。
「そしてそいつに伴って…こちら!!
オールマイトの言葉に合わせて壁の一部がせりあがってくる。
「入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた…戦闘服 !!!」
そこにはオールマイトの言った通り、それぞれのコスチュームが入っているトランクケースがあった。柳弥のコスチュームも一応入っている。
「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
その言葉で思い思いに皆が行動を始める。
柳弥はある程度人がいなくなった辺りで自身のトランクケースを取りに行った。
そしてその後すぐ着替えに更衣室へと足を運んで着替え、合理的じゃないな、なんて思いながらもグラウンドへと向かっていた。
その途中で飯田と出会い、一緒に行くことになった。
「そのコスチュームかっこいいね」
ちらり、と飯田の衣装を眺めると柳弥はよく考えられている、飯田らしいコスチュームだと感じていた。
「ありがとう!…柳弥くんは、相澤先生と同じコスチュームなのか?一瞬間違えそうになるな!」
髪の毛の長さや身長は違うとはいえ衣装が全く同じ(色は多少違う)コスチュームじゃ見分けるのも難しいのかもしれない、と柳弥は感じた。まあ、それはそれで構わないのだが。
「…イレイザーヘッドが好きでね、本人には許可とってるよ」
そう言うとそれなら安心だな!と飯田は納得してくれた。
そしてグラウンド・βへと足を進めていると他にも何人か合流して一緒に足を踏み入れた。
「恰好から入るってのも大切なことだぜ、少年少女!」
先に待ち構えていたオールマイトが言葉を続ける。
「自覚するのだ!!今日から自分は…ヒーローなんだと!」
そして人数が大方揃えば、オールマイトはさらに言葉を発した。
「さあ!!始めようか有精卵共!!」
その言葉と同時ぐらいだろうか、一人遅れて走ってきてこれでようやく全員揃ったようだ。
ちらりと後ろを振り返ると、どうやら遅れてきたのは緑谷だったようで。麗日と話をしていた。
オールマイトを意識しているのだろうウサギ耳(?)が目立っていた。
「戦闘訓練のお時間だ!!」
オールマイトが僕らを見渡すと、どこか嬉しそうな声色で。
「良いじゃないか皆!カッコイイぜ!!!」
そして緑谷に気が付いたのか顔を横に逸らしていた。まあ、本人からしたらそうなるよな。
「先生!」
飯田が手を挙げる。彼は入試の時から質問をしていたな、と柳弥は思い返していた。
「ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」
「いいや!もう一歩先に踏み込む!」
飯田の問いに答えるようにオールマイトは言葉を紡ぐ。
「屋内での対人戦闘訓練さ!!」
そう言ってオールマイトは説明を始める。要するに。
敵 は基本的に屋外での出現が多い。だが統計的に見たら屋内のほうが巨悪な敵 が多いといった話だ。
監禁、軟禁、裏商売。ヒーロー飽和社会と呼ばれている現在において、賢い敵 は屋内 に潜んでいる。
最近のヒーローは屋外の方が活かせる個性が多いように思える。屋内だと建物被害が増えたりするケースが多い。
柳弥の個性はそう言った面では”屋内”向きとも言える。
「君らにはこれから「敵 組」と「ヒーロー組」に分かれて2体2の屋内戦を行ってもらう!!」
オールマイトが言葉を発すると、蛙のような風貌の少女が首を傾げていた。
「基礎訓練もナシに?」
「その基礎を知る為の実践さ!」
確かに習うより慣れろ、という言葉はある。が、初手から対人戦をするとは……非常に合理的、良い事だ。だが少し疑問点があるのか柳弥も何か言おうとしていた。
「ただし今度はブッ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ!」
柳弥が手を挙げる前に他の生徒からの質問が多発し、オールマイトが聖徳太子ィと呟いていた。
そして懐からメモ用紙を取り出してそれを見ながらオールマイトが今回の設定を説明してくれた。
アジトの核兵器を処理すればいいという簡単なルールだが、アメリカンな設定なのはオールマイトが昔海外にいたからだろうか?
「コンビ及び対戦相手は、くじだ!」
飯田が不服そうに声を上げるが、緑谷によって解決していた。
「オールマイト、一人余るんですが」
やっと発言できる、と柳弥が手を挙げて声を発するとオールマイトが笑顔を浮かべていた。嫌な予感がするな、と柳弥は対照的に顔を歪めていた。
「それは後で説明しよう!」
そうしてくじ引きが始まった。案の定自分だけ余り、しかも何故かオールマイトの顔が描いてある。
皆が結果にワイワイやっている隙にオールマイトに近づいて耳打ちをする。
「これ僕が一人になるようにしてありますよね?」
「だって柳弥少女、プロヒーローだし…」
えへ、という効果音が付きそうなオールマイトに呆れたのかスッと立ち上がる。
「最初に私と一対一で戦ってもらう相手は柳弥少女か!」
要するに手本になれ、という意図もあるらしい。オールマイトの言葉を聞いた柳弥はオールマイトにボールを投げつける。
「……ハンデは?」
「ナシ…いや、手と足に私の体重の半分ある枷をする!」
ナシ、と言いかけたところに柳弥が睨んだのが聞いたのか若干目を逸らしながらオールマイトが言い終わる。
「お、オールマイトと一対一…!?!?柳弥くんだ、っだ…」
何故か本人より緑谷が慌てているので傍に行って落ち着いて、と声を掛ける。
「僕なら大丈夫、まあなるようになれってことで…」
「頑張ってくださいまし、柳弥さん!」
八百万が傍にきて柳弥に微笑みを向けていた。うん、と柳弥が頷くと満足そうに八百万はしていた。
そして飯田も何故か傍に来て頑張ってくれ、と応援を貰ってしまって柳弥は内心どうしようか、と思っていたが今まででこんな経験は数える程度しかないので若干照れくさいのか目を逸らしていた。
「ヒーローか敵 は自由に選んでいいんですよね?」
「勿論だとも!さあ、どっちがいい?」
少し考えた後、柳弥はヒーローで、と言葉を交わす。オーケー!とオールマイトが返事をする。
「さて、皆はモニターで観戦するぞ!」
そういってビルの地下にあるモニタールームに皆を連れて入っていった。一応後ろからついていってその様子を眺める。
「よし、行こうか柳弥少女!」
オールマイトから声がかかれば柳弥は振り向いて頷いた。
そして、戦闘訓練が始まった!
ドアの外からオールマイトの声が聞こえてくる。そういえば、基礎学はオールマイト担当だったな、と柳弥は思い出していた。
「来っ」
緑谷が来た、という言葉に合わせて言おうとしたのだろうがオールマイトとはタイミングが合わなかったようだ。
「普通にドアから来た!!!」
確かに普通だな、と思いながら柳弥はオールマイトに騒ぐ皆とは対照に真顔で見ていた。
というかそんなにコスチュームがあるのか、オールマイトは。
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う科目だ!!単位数も最も多いぞっ」
謎のポーズをしながらオールマイトがそう言って一枚のカードを取り出す。そこにはBATTLEと書かれていた。
「早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
その言葉にざわつく一部の生徒。柳弥は相変わらず真顔でその様子を見つめていた。
「そしてそいつに伴って…こちら!!
オールマイトの言葉に合わせて壁の一部がせりあがってくる。
「入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた…
そこにはオールマイトの言った通り、それぞれのコスチュームが入っているトランクケースがあった。柳弥のコスチュームも一応入っている。
「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」
その言葉で思い思いに皆が行動を始める。
柳弥はある程度人がいなくなった辺りで自身のトランクケースを取りに行った。
そしてその後すぐ着替えに更衣室へと足を運んで着替え、合理的じゃないな、なんて思いながらもグラウンドへと向かっていた。
その途中で飯田と出会い、一緒に行くことになった。
「そのコスチュームかっこいいね」
ちらり、と飯田の衣装を眺めると柳弥はよく考えられている、飯田らしいコスチュームだと感じていた。
「ありがとう!…柳弥くんは、相澤先生と同じコスチュームなのか?一瞬間違えそうになるな!」
髪の毛の長さや身長は違うとはいえ衣装が全く同じ(色は多少違う)コスチュームじゃ見分けるのも難しいのかもしれない、と柳弥は感じた。まあ、それはそれで構わないのだが。
「…イレイザーヘッドが好きでね、本人には許可とってるよ」
そう言うとそれなら安心だな!と飯田は納得してくれた。
そしてグラウンド・βへと足を進めていると他にも何人か合流して一緒に足を踏み入れた。
「恰好から入るってのも大切なことだぜ、少年少女!」
先に待ち構えていたオールマイトが言葉を続ける。
「自覚するのだ!!今日から自分は…ヒーローなんだと!」
そして人数が大方揃えば、オールマイトはさらに言葉を発した。
「さあ!!始めようか有精卵共!!」
その言葉と同時ぐらいだろうか、一人遅れて走ってきてこれでようやく全員揃ったようだ。
ちらりと後ろを振り返ると、どうやら遅れてきたのは緑谷だったようで。麗日と話をしていた。
オールマイトを意識しているのだろうウサギ耳(?)が目立っていた。
「戦闘訓練のお時間だ!!」
オールマイトが僕らを見渡すと、どこか嬉しそうな声色で。
「良いじゃないか皆!カッコイイぜ!!!」
そして緑谷に気が付いたのか顔を横に逸らしていた。まあ、本人からしたらそうなるよな。
「先生!」
飯田が手を挙げる。彼は入試の時から質問をしていたな、と柳弥は思い返していた。
「ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」
「いいや!もう一歩先に踏み込む!」
飯田の問いに答えるようにオールマイトは言葉を紡ぐ。
「屋内での対人戦闘訓練さ!!」
そう言ってオールマイトは説明を始める。要するに。
監禁、軟禁、裏商売。ヒーロー飽和社会と呼ばれている現在において、賢い
最近のヒーローは屋外の方が活かせる個性が多いように思える。屋内だと建物被害が増えたりするケースが多い。
柳弥の個性はそう言った面では”屋内”向きとも言える。
「君らにはこれから「
オールマイトが言葉を発すると、蛙のような風貌の少女が首を傾げていた。
「基礎訓練もナシに?」
「その基礎を知る為の実践さ!」
確かに習うより慣れろ、という言葉はある。が、初手から対人戦をするとは……非常に合理的、良い事だ。だが少し疑問点があるのか柳弥も何か言おうとしていた。
「ただし今度はブッ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ!」
柳弥が手を挙げる前に他の生徒からの質問が多発し、オールマイトが聖徳太子ィと呟いていた。
そして懐からメモ用紙を取り出してそれを見ながらオールマイトが今回の設定を説明してくれた。
アジトの核兵器を処理すればいいという簡単なルールだが、アメリカンな設定なのはオールマイトが昔海外にいたからだろうか?
「コンビ及び対戦相手は、くじだ!」
飯田が不服そうに声を上げるが、緑谷によって解決していた。
「オールマイト、一人余るんですが」
やっと発言できる、と柳弥が手を挙げて声を発するとオールマイトが笑顔を浮かべていた。嫌な予感がするな、と柳弥は対照的に顔を歪めていた。
「それは後で説明しよう!」
そうしてくじ引きが始まった。案の定自分だけ余り、しかも何故かオールマイトの顔が描いてある。
皆が結果にワイワイやっている隙にオールマイトに近づいて耳打ちをする。
「これ僕が一人になるようにしてありますよね?」
「だって柳弥少女、プロヒーローだし…」
えへ、という効果音が付きそうなオールマイトに呆れたのかスッと立ち上がる。
「最初に私と一対一で戦ってもらう相手は柳弥少女か!」
要するに手本になれ、という意図もあるらしい。オールマイトの言葉を聞いた柳弥はオールマイトにボールを投げつける。
「……ハンデは?」
「ナシ…いや、手と足に私の体重の半分ある枷をする!」
ナシ、と言いかけたところに柳弥が睨んだのが聞いたのか若干目を逸らしながらオールマイトが言い終わる。
「お、オールマイトと一対一…!?!?柳弥くんだ、っだ…」
何故か本人より緑谷が慌てているので傍に行って落ち着いて、と声を掛ける。
「僕なら大丈夫、まあなるようになれってことで…」
「頑張ってくださいまし、柳弥さん!」
八百万が傍にきて柳弥に微笑みを向けていた。うん、と柳弥が頷くと満足そうに八百万はしていた。
そして飯田も何故か傍に来て頑張ってくれ、と応援を貰ってしまって柳弥は内心どうしようか、と思っていたが今まででこんな経験は数える程度しかないので若干照れくさいのか目を逸らしていた。
「ヒーローか
「勿論だとも!さあ、どっちがいい?」
少し考えた後、柳弥はヒーローで、と言葉を交わす。オーケー!とオールマイトが返事をする。
「さて、皆はモニターで観戦するぞ!」
そういってビルの地下にあるモニタールームに皆を連れて入っていった。一応後ろからついていってその様子を眺める。
「よし、行こうか柳弥少女!」
オールマイトから声がかかれば柳弥は振り向いて頷いた。
そして、戦闘訓練が始まった!