鬼滅短編
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この先で鬼と戦っている隊士がいるから救援を、そうカラスに言われて駆けつけた先では、一人の少年が市松模様の羽織を翻し戦っていた。切り離した腕を自在に操るらしいその鬼は、切り離してはまた再生させて切り離すという吐きたくなるような方法で戦力を増やしている。たくさんの腕に手こずる少年を一息に飛び越すと、大元である鬼の本体の頸を狙う。急に現れた新手に対応できなかったのか、鬼は抵抗もなく斬ることができた。
「大丈夫?」
振り返りながら問いかけると、少年はぽかんとした顔をして、それからみるみるうちに頬を染めて、叫んだ。
「俺と夫婦になってくれ!!!!」
「……はぁ!?」
刀を納めながら大股で距離を詰めてきた少年は、私の左手を握るとうっとりと目を細めて頬ずりする。
「結納はいつにしようか、戦いの途中だからこそ早い方がいいな。鬼舞辻無惨を倒して全て終えたら俺の家に入ってくれ。子供は何人欲しい?俺は弟妹が多かったからな、できればたくさん欲しい!」
「まってまって、何の話してるの!?」
「俺と、君の話だが?」
きょとりと目を瞬かせたのは少年らしい表情だったが、すぐにまたうっとりと微笑む。いつの間にか私の腰を抱き寄せ、頬ずりしていた手にちゅっと口付けた。ぞわ、と鳥肌が立って反射的に捉えられていない方の腕を振りかざす。
「離せ変態ーーーーー!!!!」
バキャッ!とシャレにならない音をさせて殴り飛ばしたのに、ケロリとした様子の少年は、拳を抑えて呻く私を抱き上げて蝶屋敷へと走った。怒鳴っても暴れても、離しても降ろしてもくれないし、蝶屋敷へ着いてみれば、私の手はともかく少年は怪我もなければ血鬼術を受けた様子もないとのこと。胡蝶様や蝶屋敷の面々に対しては礼儀正しくしっかりとした対応をしているのに。せめて血鬼術の影響であってほしかった。
「子供の名前を考えようか!」
「産む予定もあなたと結婚する予定もないので考えません」
「弟妹の世話で慣れているから、子供の世話は俺に任せてくれ」
「聞いてます??」
「聞いている、俺もナオを愛しているぞ!」
「だめだ話が通じない」
これが、私と竈門炭治郎との出会いである。
「大丈夫?」
振り返りながら問いかけると、少年はぽかんとした顔をして、それからみるみるうちに頬を染めて、叫んだ。
「俺と夫婦になってくれ!!!!」
「……はぁ!?」
刀を納めながら大股で距離を詰めてきた少年は、私の左手を握るとうっとりと目を細めて頬ずりする。
「結納はいつにしようか、戦いの途中だからこそ早い方がいいな。鬼舞辻無惨を倒して全て終えたら俺の家に入ってくれ。子供は何人欲しい?俺は弟妹が多かったからな、できればたくさん欲しい!」
「まってまって、何の話してるの!?」
「俺と、君の話だが?」
きょとりと目を瞬かせたのは少年らしい表情だったが、すぐにまたうっとりと微笑む。いつの間にか私の腰を抱き寄せ、頬ずりしていた手にちゅっと口付けた。ぞわ、と鳥肌が立って反射的に捉えられていない方の腕を振りかざす。
「離せ変態ーーーーー!!!!」
バキャッ!とシャレにならない音をさせて殴り飛ばしたのに、ケロリとした様子の少年は、拳を抑えて呻く私を抱き上げて蝶屋敷へと走った。怒鳴っても暴れても、離しても降ろしてもくれないし、蝶屋敷へ着いてみれば、私の手はともかく少年は怪我もなければ血鬼術を受けた様子もないとのこと。胡蝶様や蝶屋敷の面々に対しては礼儀正しくしっかりとした対応をしているのに。せめて血鬼術の影響であってほしかった。
「子供の名前を考えようか!」
「産む予定もあなたと結婚する予定もないので考えません」
「弟妹の世話で慣れているから、子供の世話は俺に任せてくれ」
「聞いてます??」
「聞いている、俺もナオを愛しているぞ!」
「だめだ話が通じない」
これが、私と竈門炭治郎との出会いである。
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