いっそ耳を疑いたい
この物語を振り回す者は……
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長義「…偽物くん」
[・・・・]
長義「機嫌を直してくれないか?」
あれから購入した衣装を転送してもらい、掘り出し物的なのがないか街中を歩く自分の数歩後ろを謝りながら続く長義
もうね!あの後なかなか止まってくれなくて
やめさせるのに必死でさ!?
ようやく落ち着いたってなっても試着室から出ていくのめっちゃ気まずかったよ!
しかも自分の予想通り色んな場所にキスマ付けられたから今着てるまんば布にマジ感謝だわ
[…さっき本歌が買ってくれたアイス一つで許すと思ってるの?]
長義「アイス好きだろう?」
[・・・嫌いじゃないけど]
…うん、甘いアイス食べてたらどうでも良くなってきた
自分も自分で長義に甘いなぁw
[…もういいよ]
長義「許してくれるのか?」
[第一、こういう風なやりとりが出来るのも長義が迎えにきてくれたお蔭だしね?]
長義「!?」
[その恩は決して忘れるつもりはないよ?]
ありがとね?長義♪
と自分が食べていたアイスを差し出しながらいうと…
長義「俺も、君を迎えに行ったのが俺で良かったと何度も思い返す」
[本当?]
長義「もちろん。そして君に初期刀として選ばれたお蔭で君と過ごす日々1日1日がとても大事で幸せだ」
ありがとう、こむぎ
本来真名を知られちゃいけないからか、自分にしか聞こえないような声で言って差し出していたアイスを一口頬張る
長義「!これ、思ってたよりも美味しいな」
[買ってくれたのは長義だけどねw]
長義「俺の見定めが良かったということか」
[流石♪]
仲直りして横に並んで歩いているとある物が目に入って足が止まる
それに気づいた長義も立ち止まり自分へ振り向く
長義「どうかしたかな?」
[値段が高いけど、欲しいなぁと思って]
視線を追ってその方向へ向いた長義が自分が見ていたものに気付く
長義「ピアノが弾けたのか?」
[婆ちゃんに教えて貰った曲と音を探して覚えた曲しか弾けないけどね?w]
長義「少し意外だったけど買えばいいんじゃないかな?」
俺はお前が奏でる音を聴いてみたい
なんて言ってくれる長義の表情はとても柔らかくて優しい
[…本歌の耳や心を癒せることができれば良いのだが]
長義「心配はいらないよ?さ、買うために店内へ入ろうか」
[ああ…]
そして無事に買い物を済ませ本丸へ戻ってみると何やら玄関が騒がしい
何かあったんじゃないかと思って駆け足で向かった自分達は目を見開いた
なぜならそこにいたのは・・・
[鶴丸…?]
鶴丸「おお、おひいさん!買い物に出てたのか?」
[ず、随分と早く帰ってきたね?]
鶴丸「その君の驚く顔が見たかったからな♪」
サプライズが成功して良かったぜ♪
と自分の質問に答える鶴丸はとても嬉しそう
つか花丸映画見ても思ったけど、やっぱり極鶴丸の戦闘服は腕が動かしにくそうだなぁw
長義「早く帰ってくるのは構わないが、ちゃんと強くなって帰ってきたのかな?」
鶴丸「勿論だ、その為の修行だからな♪」
[そっか。じゃあ…]
パサ、と被っていた布のフード部分を解いて真っ直ぐ鶴丸を見上げる
そんな私に答えるように鶴丸も表情から笑みを消し、真剣な表情になる
[修行を終え、得た力をこの本丸の為、歴史のために振るってくれる事を願うよ?]
鶴丸「任せてくれ、君の願いとあらばこの力で何なりと叶えてみせるさ」
[期待してるよ?鶴丸国永♪]
鶴丸「ああ…」
拝命したぜ、俺の主…
そう呟き、自分の手を取りながら跪くと鶴丸はその手の甲にそっと口付けた…
前田「修行からのお迎えも終わった事ですし主君、一つ宜しいでしょうか?」
[大丈夫だよ、どうしたの?]
前田「先程、誰も使っていない部屋に突如として不思議な箱が現れたのですがあれは一体なんですか?」
[楽器だよ?さっき長義と買ってきたんだ♪
見ていたら弾きたくなってね?]
薬研「って事は楽器が弾けるのか?」
すげぇな大将、万能じゃねぇか!
[そこまで弾ける曲のレパートリーは多くないよ?w]
乱「ボク主さんが奏でるの見たいなぁ?」
前田「僕も見たいです!」
[そうだね、じゃあ早速弾いてみようか?案内してくれる?]
前田「はい!ご案内します」
と歩き始めた前田を見ながら不意に鶴丸の手を取る
握られると思ってなかったらしくビクンと反応した鶴丸だけど…
[無事に帰ってきてくれて嬉しいという気持ちを込めて弾くから鶴丸も聴いてくれる?]
鶴丸「!こりゃ嬉しいお誘いだなぁ」
勿論聴かせてもらおう♪
といい笑顔を浮かべて答えてくれた鶴丸に笑い返し、前田の後を追った
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