いい審神者と悪い審神者
この物語を振り回す者は……
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「なんだぁ〜?」
でっでけぇ…コイツ何センチあんだよ…
首が痛くなるくらい見上げてるよ私ぃ…
[女に暴力を振るうの格好悪いと思わないのか!?]
「煩ぇな…お前コイツの連れか?」
[今は違うがそんな事関係ないだろ!?]
力でねじ伏せようとして…頭まで筋肉詰まってんの!?
って言った自分に大男の額にビキッと血管が浮き出たのが見えた
「馬鹿にしてんのか女ァ!?」
[言葉で解決できないみたいだからそう言ってるだけ!別に馬鹿だとは言ってない!]
「んだとぉ〜?」
…ほんと自分は人を煽ることは得意だよなぁ
近づいた事で自分の勘が当たったし
刀身から厚の声が聞こえつつも今やぐったりしてる女性を見やりながら脳裏で呟く
「テメェも同じ目に遭いてぇのかぁ!?」
[自分マゾじゃないんでそれは遠慮します、Σわっ!?]
「チッ!!」
盛大な舌打ちしてますがねぇ?
人の話は聞くのが礼儀でっせ?
だーれが殴りかかっていいと言いました?
厚<よく避けたな大将>
[勘ですな!]
厚<戦場で直感は大事だ、流石だぜ>
「おい!何ブツクサ言ってんだ!?」
おぉ?もしや厚の声聞こえてない?
って事はこの人審神者でもないと…?
ま、こんな奴審神者になんてなって欲しくないわ
絶っっっっっっ対刀剣男士達大事にしない人だしね!!
「クッソ、ちょこまかとかわしやがって…!」
[!おい、待て…]
おいおい、コイツ自分を思い切り殴る為放ってた女性に目をつけたんだが…?
とことん最低な奴だな!!
[ソイツに手を出すな!!]
「じゃあお前が代わりに殴られろ女ァ!!」
[そう言うところが教育なってないって言ってんだろうが!!]
おぅ…怒りでつい言葉遣いが荒くなって
でも、そうは言ってられないな・・・
このオッサン腹立つ!!マジ嫌いなタイプの人間だわ!!
「どっちを殴っていいかをお前に選ばせてやるよ?」
厚<汚ぇ…大将、俺を使え>
[そうしたら最後、コイツと同類になっちゃう]
自分はともかく、厚達が見下されるのは許せないんでね…
厚<大将…>
「まぁたブツクサ…もう待ってやらねぇ」
[!]
「最初はコイツからだったんだ…手始めにノすのもこっちからってのが礼儀だよなァ!」
と女性を再び持ち上げる
だから髪掴んで持ち上げて…礼儀のかけらもねぇなこの男!!!
「はっはぁ!!」
なんて高らかに言いながらその女性を思い切り地面へ叩きつけようとしたのを目の当たりにした瞬間!
ドクンッ!!
と自分の中の何かが音を響かせた…
そして・・・
[いい加減にしやがれクソ野郎ォ!!!]
そう叫んだ瞬間自分は大男に迫っていったと思ったら
器用に女性を助けつつも大男を地面へ伏せさせながら関節技を決めていた
「いででで…!!なに、しやがる!?」
[それはこっちのセリフだ。力だけの大馬鹿野郎が…?]
なになに?
このオッサン俺の目を見て驚いてんだけど…?
え、亀甲系の性癖目覚めた?
それなら断固拒否すっぞ?
「そこまでだ」
「[!?]」
そこに制止する声が聞こえてその方を向き、視線の先にいた人物に自分が驚いた!
「ここまでよくやってくれた。お前の行動に感謝する」
[ぇ、あ。はい]
「捕縛しろ」
「了解」
その人物の指示で横からニュッと出てきた人物にも目を見開く
[のっ、則宗!?]
則宗「ああ、さっきは途中で抜け出してすまなかったな」
あの則宗確定じゃーーーーん!!?
何やってんの!?なんで"あの人"の側に!?
「怪我はないか?」
[はい、大丈夫です]
「・・・」
ん〜?この人も自分をジロジロと、何かついてます?
さっきまで食べてた餡子でもついてます?
拭ってきたはずだけどなぁ〜?
なんて思っているとその人はフッと笑みを零し
「なるほど…お前が気に入るだけはあるな、則宗」
則宗「そうだろう?興味が途切れんよ」
[えっと、一体何の「私の元助手、長義が落ちた事も納得できた」へっ!?]
今長義って言った?んで長義を助手って言った?
じゃあ…ぇ?
[自分の初期刀の長義は貴方と共にいたのですか…?]
「ああ、あいつは現時点で顕現されている中で一番腕の立つ長義でな?世と共に動いてくれていた
審神者も本丸にて多々助けられているであろう?」
[・・・・]
長義ーーーーーーー!!!
お前マジかーーーーーーー!!!!
お前、なぜあの"クダ屋"の助手から私んとこ来たんだーーーーーー!!!
こっちの方が優遇だろうがよーーー!!?
クダ屋「そして、この一方的な争いで刃を向かなかった事…向かわせなかった事に感謝する」
[・・刀剣男士にとっての敵は歴史修正主義者、普通の人間ではないので]
クダ屋「そう語ってくれる者で良かった」
そう言ったクダ屋がフッと口元を上げた時だった
「ぅ…」
[!!]
クダ屋「意識が戻ったみたいだな」
気を失っていた女性がうめき声を上げたのを聞いてその人に駆け寄る
クダ屋「…審神者の知り合いか?」
[そうです、しっかりしろ!]
頬をペチペチ叩きながら問いかけるとその人の目が重々しく開いていき自分を視界に移す
[私、わかる!?]
「…こむぎ?」
[そう!]
「・・・Σはぁっ!?なんでここにいんの!?」
[だって審神者だもん⭐︎]
「はああぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
と自分が言った言葉にさっきまで気を失ってたとは思えないほどの声を上げた
流石私のマブダチ、元気が一番だぜ⭐︎
