皆の優しさ
この物語を振り回す者は……
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[ある〜日、森の中。遡行軍、見つけ〜たよ
なぜこん〜な所にいる〜、合戦場にい〜な〜よ〜♪]
うん!マジでなんでここにいんの??
仮にも審神者である私の霊力で覆われてる空間なんだが!?
しかも打刀!割と素早い方のやつなんじゃけど!!?
帰ったらちょっと霊力注ぎ直しじゃー!
[っと、それよりもこの状況何とかしない Σとぉっ!?]
あっぶねー!!!
関係なしに刀振りかざしてきたよ!よく避けたわ自分!
[刀なしでどう対応すればいいか…]
と考えても丸腰である以上、思いつく案はただ一つ…そう!
[逃げろや逃げろ!!]
懐かしの歌仙との鬼ごっこ並みに逃げてますがやはり敵さん速い…あっという間に追いつかれてきた!
[待て待て待て!!!速いって!!]
敵がすぐ近くまで迫ってきてようやく気付く
あの時の自分は歌仙に手加減されていたのだと…
それを知ってありがたさと優しさに気付く…が
同時に自分の身の危機に恐怖を感じずにはいられない…
[・・Σあっ!?]
おいおい!アニメじゃないんだぞ!?
こんな所で転ぶな自分!
擦りむいた〜!痛い〜夢じゃない〜!!
[!しまった…]
振り向けば敵が自分を見下ろしている…
すんごく禍々しい雰囲気からの牙が立派に生えてて…いかにも敵ですっていう雰囲気出してる…
皆、こんなのと戦ってんだよな…ホントすげぇよ…
なんて気楽に言ってるように見えるけど、自分約束したもんね!!
薬研と約束したもんね!!自分の命投げ捨てないって!
[諦めて……たまるもんですかあぁぁあぁぁぁ!!]
と叫ぶようにいったその時だった!
「よく言った!それでこそ俺達の大将だ」
[ほぇ?]
どこからか聞こえてきた声、そしてピタリと動かなくなるや自分のすぐ横へズズゥン!と倒れた敵
そして・・・
薬研「よぉ大将、怪我はねぇか?」
敵の上に立ちながら活撃のセリフを言って見せたのは極の姿になって帰ってきた薬研だった!
[や、薬研!修行から帰ってきたの!?]
薬研「ついさっきな、本丸へ帰ってきた途端虫の知らせともいう奴を感じたもんでそのままここへ来た」
シュウゥ…と消えていく遡行軍から流れるように降り立ながら「間に合ってよかったぜ」と頭をポンと置かれた自分は…
[ほへぁ…]
薬研「Σおっと、どうした?」
力抜けてその場に座り込んでしまったw
急な事で驚いて自分を見るけど様子を伺うとカラッと笑って
薬研「力抜けたか?」
[おん、生きてるって実感とかが一気にきたw
立てるから手貸して?]
薬研「おう」
スッと差し出してきた手を取り、起き上がる際の勢いのままに薬研を抱きしめる
こう来るとは思ってなかったのかビクッと反応したw
こうやって自分が言いたいことはただひとーつ!
[お帰り、薬研♪]
薬研「!ああ」
ただいま、大将♪
薬研「薬研藤四郎、修行から帰還したぜ」
陸奥守「おお、もんてきたか!」
歌仙「無事に戻ってきて何よりだよ」
[薬研の帰還を祝ってくれている所悪いけど、手が空いてる人たちで本丸中を捜索してきて欲しいんだ]
一緒に帰ってきた薬研を暖かく迎えてくれた歌仙達に申し訳ないながらもお願いする
歌仙「構わないけどどうかしたのかい?」
[すぐそこの森に遡行軍がいたから]
「「「なにっ!?」」」
歌仙「遡行軍が!?」
薬研「運良く俺が気付けたが他にもいる可能性がないことはないからな」
山姥切「!怪我をしてるな…」
おぉ、君が気づいたのかまんばちゃん
ちょっとばかり意外だぜ…w
[遡行軍から逃げてた時に転んだだけだよ]
薬研「このくらいすぐ治るだろうが、手当てするぞ?」
[うん、だからお願いね?]
歌仙「了解したよ」
んで見回って貰った結果他に敵はおらず
問題ないと報告を受けて治療を終えた自分はこんちゃん付き添いの元、霊力を注ぐ場所にいた
なんだかんだ言ってここが一番神聖たる場所だと思うのよ、めっちゃ景色が神々しい意味で綺麗だし
[…っと、これくらいでいいかね?」
こんのすけ「十分だと思います。ですが今回の件は全くの謎に包まれてます」
[だよねぇ、一体どこから迷い込んだんだろ?]
2回目にして慣れた感覚で注ぎ終えると自分はこの神聖な場所を後にした
燭台切「配給は終わったんだね?」
[終わったよ?お!スイカだ!」
燭台切「今切ったばかりだから冷たいよ?」
広間にやってくるとみっちゃん、一期、伯仲ツインズがいてテーブルの上には綺麗に切られたスイカが皿に乗ってる
見た目でも十分に美味しそうに見えるそれを一切れとって早速頬張る
[ん〜っ!すっごい甘っ!]
燭台切「夏場には塩分が大事だからね」
一期「弟達は一足先に受け取るや何処かへ行ってしまいました」
[多分"スイカの種誰が一番遠くへ飛ばせるか"ってやつやってるんだろうねw]
長義「君の弟達は皆無邪気だからな」
ほのぼのしく感じる光景を思い浮かべてほっこりしてる私に同意するように言葉を付け加えていった長義
[そういえば源氏兄弟と大典太は?]
燭台切「彼らなら鶴さんと巡察に行ってるよ」
[ん?また?一回やればいいよって言ったよね?]
山姥切「主に危ない目に合わせたのが許せないらしくてな」
一期「徹底的に偵察へ行くと意気込んで行きました」
[・・・はぁ〜]
一期達の言葉を聞いて息を吐きながらテーブルに伏せ
[愛されてるなぁ自分〜…]
一期「当然です」
燭台切「僕らは基本主に従うのみだけど、好き嫌いの感情は流石に存在するからね」
[…つまり?]
長義「君はいい主だから本心から守ってやりたいと思ってるという事だ」
良かったね主♪
と長義は自分の口元を拭きながらフと微笑む
ここ暫く見てなかったからスゲェ衝撃が自分の体に走ったんですが…?
[…自分としては皆も優しすぎる気がするんだけど?]
燭台切「君のようないい主には尽くしてあげたいという想いがあるからね。そこは諦めてよ」
山姥切「あんたはまだ貧欲すぎる方だ。もっと俺達に指示を出してくれても構わない」
[う〜ん・・・]
まんばちゃんの言葉を聞いて少し考えたあとその場に立ち上がり、私は一期に近寄る
近づいてきた自分を不思議がる一期
一期「主?」
[一期、起立]
学校の先生の如く言うと不思議そうな顔をしながらも応じた一期の肩に手を置き
[・・・・]
一期「?」
グイッと軽く下に押すとそれに応じるようにその場にしゃがむ
この光景に他の皆も不思議そうにしてる
[・・一期、もう一回]
一期「主、これは一体?」
[後で答えるよ、今度は少ししゃがまないように力入れてみて?]
そう言って同じ力で押す
今度はびくともしない一期の身体…
[これなんだよねぇ〜…]
山姥切「さっきから何をやってるんだ?」
[ちょっとね?これで自分が改めて思ったのは"皆は本当に自分に優しいなぁ"って事]
不思議がりながらも自分の動きに合わせてくれるでしょ?
っていうと自分が思ってる事を理解してくれたらしく皆大きく頷いて
長義「なるほど」
燭台切「自分が僕らに甘やかされてる事が疑問だったんだね?」
[疑問ってわけじゃないけど、ただどことな〜く申し訳ないなって思いかけてただけだよ]
一期「ならば、この会話で解決致しましたな?」
[うん♪]
自分は大きく頷いて
[今までありがとう!これからもよろしくね?]
と笑みを浮かべていうと皆もいい笑顔で返してくれた
嗚呼…護りたい、この笑顔…
