マジでなっていいんすか!?
この物語を振り回す者は……
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[ぐはぁ〜ホントかっけぇ〜…]
なんて女らしからぬ声を出したのは自分、むぎ!
女性にゃさせちゃいかんだろっていう感じのブラックな力仕事を終えて家へと帰りながらスマホで刀剣乱舞をやっている。
[いや、でもマジホント審神者やりたいぃ〜!!
リアル充実してる奴らはゲームの話だとか馬鹿にするけどな!充実してない奴はそう言う物に縋りたいんだよ!!]
なんであろうと幸せな人生を夢見て何が悪い!!
と近所迷惑にならない程度の声量で言いながら家への最後の一本道へ差し掛かる。
一応人気無い上り道だから安心してくださいよ?皆さん←
[全く、審神者希望者の気持ちを少しは掬ってみたらどうなんだってね…ん?]
家に到着した自分がポストを開けてみると普通の郵便物とは違った見慣れない色の手紙を見つけて手に取る
[なんだこり…!?]
宛先を見てみれば自分宛になっていて誰からかと裏返してみてビックリ仰天!
そこに書かれていたのは
"時の政府 審神者育成管轄課"
[待て待て待て!!時のせいっ、はぁ!?]
さっきまでぼやいてたとうらぶ関連の内容に当てはまる単語が書かれていたのを見て思わず人語を失うw
[え、え?これマジで自分とこに来ちゃった系?まじ…?]
これ以上声を上げて迷惑になるわけにもいかないのでそそくさと玄関へ入り、靴を適当に放ってベッドに座りながら恐る恐る開封する…
[よく触ってみれば紙の質も今まで感じた事ない感覚がするし、ほんとに2205年から送ってきてたりすんの?]
封を開け、入っていた紙の内容を見た自分は・・・
バンッ!!
母「むぎっ!家の前で叫んだでしょ?結構聞こえてて恥ずかしいからやめなさい!!」
[あ、ごめん…。それより母さんこれ見て!]
母「何よこれ?」
親と妹のいる二階へ続くドアが開き、怒りながらやってきた母さんに謝った後手に取っていた手紙を見せる
[うちと妹がしている刀剣乱舞のゲームに出てくる時の政府って言うトコからの手紙!これ母さんが仕組んだとかないよね?]
母「しないよそんな事、刀剣乱舞なんて興味ないから知らないし」
[っ!じゃあこれ本物の可能性高くなったって事で確定だぁ!!]
喜びに身体を震わせる私に理解できず首を傾げる母さんに説明しようとした時だった!!
ピンポーン♪
とインターホンが鳴る
一体誰かとディスプレイのついた画面にて応じる為に向かってみると黒いスーツを着た男性が何人か映っているのを見て…
母「何々!!?」
[え、マジできたーーー!!]
ディスプレイを覗くや驚きと同時にその明らかに怪しい人達を怪しむ母さんとは逆に、私は流れが進んだ事にテンションを上げる
母「え?むぎの知り合い?」
[だからさっき言った刀剣乱舞の時の政府の人達だよきっと!]
母「だからそれはゲームの世界で…」
[現実にも存在したから来たんでしょ?]
私が“OK"したから!
と駆け出す勢いで玄関へ向かう私に「まって!それってどう言う事!?」と問いかける声が聞こえるけど見て知ってもらおうと思ってさっき自分が帰ってきた玄関のドアを開けた
するとディスプレイに映っていた男性達以外に高そうなリムジンが止まっていた
本当に黒光りしてんだねリムジンってw
「音声認証をいたします。自分の名前を名乗りください」
ドキドキしながらも恐る恐る名前を名乗るとポーン♪と軽快な高めの音が鳴った
「…本人と確認ができました。では」
貴女を"備後国"審神者として仮承認します
と男性の放った言葉に身体中に鳥肌が立つのを感じた!
本当に自分が…審神者に・・!
[っ、仮承認ってことはまだ何かする必要があるってこと?]
「正式な即位式を決められた場で行う必要があるだけです。ご安心ください」
[なら良かった〜]
喜ばせておいて叩き落とす真似だけはしてほしくないのでそれを聞いてホッと一息ついた時「何も良くないでしょ!!?」と怒号に近い声が聞こえる
母「あんた達何者よ!?むぎをどうしようって言うの?」
[だから自分審神者になるんだって、今の職場より絶対いい人生送れる気しかしないから大賛成だよ♪]
母「怪しい手紙に怪しい人達…信じれるわけないでしょ!?」
[心配してくれるのはわかるけどね、母さん]
自分、本当にこの時を待ってたんだ
嘘か本当かは私の目で確かめるよ
と母さんに真剣な表情で言ってから私は政府に背を向ける
「どちらへ?」
[スマホとか必要最低限の物くらいは持っていかせてよ]
「かしこまりました」
母「・・・」
私が見えないところで何が起きてるのかわからないけど、母さんの怒鳴る声が消えたので私は少し落ち着いて必要物を手にかき集め外に出る
[これだけ大掛かりにしといて嘘だったらここへ戻らせてね?]
「…もし、真実であれば?」
[我が職は歴史修正主義者と対抗する審神者とす]
「了解しました」
ちょっとカッコつけて昔の人っぽく言ってみれば返ってきたのは返事だけでなく私に向かって深々と頭を下げる男性達
母さんが黙ったのはこれを見たからか…把握w
[とりま行ってくるよ、一時帰宅とかできるなら帰ってくるから♪]
母「・・・・」
(こりゃしばらく放心状態かな?w)
[私はどこから乗ればいい?]
「こちらへどうぞ」
ガチャと扉が開かれ、中を見た私は目を見開く
「遅かったね、彼女が抵抗したのかな?」
「いえ、本人ではなく親からの静止がありました」
「まぁ、気持ちはわかるけどね…ん?」
どうかしたかな?そんなにマジマジと見て
と一直線に見て動けずにいる私に微笑みかける見間違えるはずのない人物に動揺が隠せない…
[ち、ち、ち、ちょ…長義?]
長義「ああ、初めまして」
[・・・あの、すみません]
長義「何かな?」
まさか長義が乗っているとは思わなくて身体が硬直してしまったんで引っ張ってくれると嬉しいのですが…?
と私が言った文章通りの状態になっているのを見て
長義「くすっ、いいよ?手を引けばいいのかな?」
[!?//////]
くっっっっっっそ手がスベスベぇ〜〜!!
フッと微笑んだ笑顔も素敵だがスベスベなお肌に特上弓兵の矢が刺さりましたー!
と脳内で叫んでいる私を引き、車内へ入れただけでなく優雅にエスコートして近くの席へ座らせてくれた長義
[あ、ぁりがとうございます…]
長義「どういたしまして、じゃあ早速向かおうか」
「発車します」
運転席に座ったのかさっきの男性の声が聞こえると同時に私を乗せた車が動き出した
