検非違使出現!
この物語を振り回す者は……
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[これ、刃こぼれしそうなんだけど大丈夫?]
こんのすけ「大丈夫です、審神者様の刀であれば霊力で修復可能ですので」
手入れ部屋に近い部屋で綺麗な布を敷いた上に座っていざ手入れ!
結構ベキベキになっている長義の本体をみて心配になるけど、こんからの言葉を聞いて少し安心する
[でも霊力ってどうやって注げば?]
こんのすけ「そこばかりは感覚で掴むしかありませんが、いくら大量に注いだとしても何かしら異変が起こることはありません」
彼らは付喪神なので貴女がどれだけ強かろうと霊力が劣ることはないです
[そっか、ならこんは今回皆が重傷になった原因を追求してきてくれる?]
こんのすけ「わかりました!」
頷いたこんのすけが姿を消し
それを見て私はせっせと手入れをする
凄いよこれ、本当に刀身にスーッと布を通すだけで傷がみるみる内に消えていってるよ〜
霊力万歳!
[……長義、よく無事に帰ってきてくれたね?]
今回、長義達が戦ったものの正体は何となくわかる
でもそれが出現してると分からずして出陣させてしまったのもその場で対処できなかったのも自分の責任だと思う…だからこそ
[無事に帰ってきてくれたの、嬉しかったんだよ?]
さっきも言ったけど自分が主命として出した分責任持ってたから、折らしたくないし折れる事もあって欲しくないんだ
[だから・・「大丈夫」Σ!?]
刀から出てきた長義が額同士をくっ付ける
手入れが少しは進んだのか足はちゃんと二つになってた
長義「君の望みは叶えてあげたい…その気持ちは主命だって同じ事だ」
[長義…]
長義「今回、無事に帰ってこれたのは君が俺たちにプレゼントしてくれた御守りのおかげ」
それを聞いて私はハッとなる
長義「君に怒られるかもしれないがあのお守りがあるからいざという時には多少無理しても構わないと思っていた」
[・・・・]
長義「結果、お守りを犠牲にして帰還することができた」
だが、君に悲しい顔をさせようと思ってした事じゃない
それは分かってほしい
長義「俺は、これからもっと強くなる…それこそ、御守りが必要なくなるほどに…」
[うん]
長義「だからこれからも見ていて欲しい…」
[うん、大丈夫]
私は刀を置いて長義の後頭部に手を回して優しく撫でながらゆっくりと口を開く
[私は長義を…皆を信じてるよ?]
[じゃあ、自分が予想した通り…]
こんのすけ「はい、検非違使の可能性が高いと思います」
長義を本体へ戻さないまま手入れを再開しているとこんのすけがやってきて調査報告を伝えてくれた
長義「検非違使とは、どちらにも属さない中立の存在だったか?」
[けど、その場から出現する時間遡行軍よりは明らかに強い]
長義「確かに、アイツらの強さは戦っていたものとは段違いだった」
それに俺たちは撤退を…
と声が聞こえていくのに気づいて長義を見てみると顔をしかめて悔しそうにする彼の姿が
[こんのすけ]
こんのすけ「はい、何でしょう?」
[小1時間後に同じ時代、同じ場所へ部隊を送るから彼らのサポートをお願い]
「「なっ!?」」
こんのすけ「何を仰るのです?また再び彼らを同じ目に合わせると言うのですか!?」
貴方様だって傷付いた彼らを見るのも辛かったでしょう!?
ってこんが私に詰め寄る
確かに足がなくなってた長義とかは見ててすごく苦しいし、もう見たくないとも思ったけど…
[でも、彼らの存在はこちらが伏せようと思っても居続けるものに変わりはないはず]
こんのすけ「それはそうですが…」
[それに…]
仲間がやられて黙ってる人なんてこの本丸には存在しないと思う…
自分がそうだしね!!?
よくも長義達をボコボコにしてくれたな!!?
一千万倍返しにして返してやるぜ!!!!!
こんのすけ「主様…」
[編成は今から考える]
長義「・・なら」
その再戦、是非俺にも出させて欲しい
自分の胸元に手を当てて自信を主張しながら長義が言った
こんのすけ「長義!貴方が一番ボロボロだったじゃないですか!?」
長義「だがまだ戦える…同じ結果を出すつもりはない」
長義はスッと自分を見て
長義「出陣の許可を、貰えるかな?」
[…自分らしくない無様な負け戦をしておいてその尻拭いを他の人にさせたくない。自分が汚した尻は自分で拭う…]
「「!!?」」
[長義はそう言う人だよね?]
大丈夫、出陣メンバーとして一番に考えてるよ♪
やめてって言っても絶対聞かなそうだしね〜
なんて思いながら言葉を返すと
長義「流石俺が認めた主、俺の性格をよくご存知だ」
そう映画で見たような口調で言って
スッ…
長義「理解した上での適切な配慮、心より感謝する」
と私に向かって綺麗に土下座した
待って!!
一礼だとしても自分が長義に土下座させるなんざ100万年早ぇんだが!?
しかも土下座も綺麗にするな〜、綺麗や汚いがあるかは知らんけどw
[無事に帰ってくることを第一に…これはちゃんと守ってね?]
長義「拝命した」
こんのすけ「ちょっと主様!?」
まだ何か反論したがってるこんのすけに私はニッコリと笑みを浮かべて
[ここは私が長を務める本丸。誰をどこへ出撃させるかは自分で決めるし、こんのすけが口出していいことじゃない]
こんのすけ「っ…」
笑顔だけど笑ってないことを察したのか黙り込んだこんのすけを視界から逸らした後
[願えばくるかな?]
長義「心配はいらない、必ずくる」
問いかけた内容を察して頷いてくれた長義に頷き返し、私は長義本体を再び床に置いて両手を合わせ念じた!
["膝丸"・"小夜左文字"・"石切丸"・"大典太光世"・"陸奥守吉行"この場へ来たれ!]
すると何処からか駆けてくる音が聞こえてきて
スパァン!
と勢いよく目の前の扉が開かれ…
膝丸「主の召集に応じ参じた」
石切丸「でも、僕らを呼んだ理由はわかってるよ?」
小夜「復讐だね?主」
私が呼んだ人達が綺麗に並んだ状態で現れる
はぁーーーーん!!くっそカッケェ!!
これが真剣な場でなかったら発狂してたわ!!
伊達に刀剣男士じゃないなお主ら!!
[そう、今回の戦で現れた検非違使。その殲滅へ向かってもらう]
陸奥守「燭台切らがやられてもうた奴らじゃな?これは全力で挑まなならんにゃあ」
[本人からの申し出もあり、ここにいる長義も出陣させる]
大典太「傷は平気なのか?」
長義「手入れは済んだ。問題ないよ」
それよりも俺を傷だらけにした奴らにお礼がしたいからね
と自分よりも笑ってない長義に皆も反論をすることなく小さく頷いた
[殲滅せよと言ったけど、自分の主命が第一に考えるように]
陸奥守「分かっちょる、任しとうせ」
石切丸「無事に帰ってくるよ」
大典太「アンタは安心して待っててくれ」
ポスと頭に手を置かれ不器用に撫でられながら言った大典太の言葉に萌えを感じつつも
[皆を信じてるよ!武運を祈る!]
私は頷いて、彼らの出陣を見送った
