先輩の私と後輩の君
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「その顔…私が振られた所見てたでしょ」
「そりゃもうばっちりと」
「…趣味悪。…まぁどうでも良いけど」
はぁ、と大袈裟に溜め息を吐いて踵を返す。
おーい先輩〜!?と後ろから声が聞こえたが無視し、振り返る事なく帰路についた。
「…で?なんで私の家まで着いてくるの」
「まーまー!失恋は酒飲んで忘れるのが一番!っつー訳で飲もうぜ」
「正直私もう、振られたのどうでも良いんだけど…」
「まーまー!もう酒買って来てるし良いじゃん」
「はぁ…」
「邪魔するぞ、と」
半ば強引にレノが部屋に押し入る。
玄関を抜けリビングまでさっさと歩くとソファへ適当にスーツを掛け、正面のローテーブルへ次々と酒や肴を広げていく。
彼のペースなのが癪に障るが来てしまったものは仕方ない。
同じようにソファにスーツを掛け床に座るレノの隣に座る。
「じゃ、先輩の失恋にかんぱーい」
「…アホらし…」
ヘラヘラ笑う彼に釣られて私も笑いながら乾杯した。