次の日

「ーーーーという訳で本当に申し訳ないんですけど、あとこれだけ入力お願いします！」
「うん、大丈夫だよ！名前ちゃんちゃん、初出張頑張ってね！レノ先輩もちゃんと後進の指導お願いしますねっ」
「…了解だぞ、と」

ドサッとイリーナの机に書類を置いて軽く引き継ぎを終わらせ、レノと名前ちゃんはウータイへ向けてオフィスを後にした。

「先輩、今日はよろしくお願いします！」
朝から目を輝かせて張り切る名前ちゃんの頭を、返事代わりに軽くぽんぽんするとレノは足早にヘリに乗り込む。
その後を小走りで追いかけ名前ちゃんも乗り込むと、ヘリはウータイへ向けて出発した。








ーーーーウータイ。
ミッドガルから遥か東に位置するため、到着する頃には日が傾いていた。
今回の指令は名前ちゃんに合わせた簡単な内容で、【魔晄炉建設用地周辺の地質調査】のみで、それ自体はマニュアルに沿って進めれば数時間で終わる程度の仕事だった。

「終わったー！後は本部で報告書打てば終わりですねっ！先輩、お疲れ様でしたっ」

深々とレノに頭を下げ名前ちゃんは仕事を切り上げた。

「もー昨日遅くまで残業だったんでクタクタですよ〜…帰社は明日なんでもう今日は寝たいです私…」
「じゃあ予約取れた所案内するぞ、と」

二人は仕事を切り上げ、宿泊先へと向かった。