2人の生活
「うん、そうだよ。」
「ふぅ~ん・・・。」
「一回でもいいから聞いてみなよ。
きっと気にいるよ♪」
「おぅ、考えとく。
・・・思っていたんだけどさ、初めてあった時とお前全然違くね?」
「ん?何が?」
「なんか・・もっと無愛想で小生意気だったぞ。」
「うーん・・・そう?
時差ボケで不機嫌ではあったけど。」
「はぁ?時差ボケ?」
「俺、フランスに住んでたから。
入学式の前夜に日本に来たから眠くて。
もう慣れてきたから本調子!
これが本来の俺です!」
「へぇ~・・・
騒がしいから前の方がいい。」
「えぇ~ひーどーいー。
そして、ご馳走様!!」
「ご、ごちそうさま・・・
食器洗うの手伝え。」
「えぇ~・・・。」
「えぇ~じゃねぇんだよ。
家事の1つや3つ出来ねぇでどうするよ。
お父さんに報告する時に叱られるぞ。」
「それもそうだねぇ~。
俺、頑張る。」
「おぅ、頑張れ。」
2人は台所の流しに立ち、
政が洗い、七緒が流して食器を立てていった。
途中、3枚という犠牲を払いながらも・・・。
「お前なぁ・・・何で皿三枚も割るかなぁ~・・・。」
「何か・・・滑る。」
「そこを踏ん張って落とさない様にしなきゃダメだろ。」
「無理・・・。」
「無理だと思うからいけねぇんだ。
次は1枚も割らない様に頑張ろうな。」
「うん!!」
すべてを洗い終わると、2人はソファーに座って、テレビを見始める。