2人の生活
「いやぁ、いいお湯だった。」
「なっ!!
お、お前、服着ろ!!」
「えっ?」
七緒は上半身裸で、パンツ一丁である。
首にはタオルがかかっている。
「あぁ~、髪から雫垂れてるし!!
まったく、だらしない・・・。」
政は七緒に近づいて、
首にかかっているタオルで髪を拭いてあげた。
「ありがとう、政・・・。」
「お、おぉ。」
「お腹空いた・・・。」
「はいはい。
服着たらご飯にするから。」
「うぃ~。」
七緒はテレビ横の二段になっているタンスの上の段から、
スウェットを取り出し、着た。
「んじゃ、いただきまぁす。」
「・・・いただきます。」
「うっ、うっまぁい!!
政の料理、美味しくていいよ(笑)」
「どうも。」
「黒磯のより全然美味い(笑)」
「誰、黒磯って。」
「執事。」
「・・・はぁ?」
「執事の黒磯。」