出会い
「聞こえないけどちゃんと言ってる事はわかるよ。」
「はぁ?」
「君の唇の動きや表情でわかる。
昨日は悪かった。」
「あ、あぁ・・・。」
「・・・何で木刀ぶら下げてんの?」
政の左腰には木刀がぶら下がっている。
「親父の形見だ。」
「へぇ~、かっこいいね。」
「どうも。」
ガラガラガラ
「ほらぁ、席つけぇ。」
教室に白髪頭に後ろで1つにゆわいた、
白衣姿の男性が入ってきた。
これが担任の狛村 雪久(コマムラ ユキヒサ)である。
自己紹介をすると、
学校等の説明と注意事項を言った。
全てが終わり、政は1人学校から出て行き、道を歩いている。
学校から出て5分ほどで歩いて着いた場所は、
綺麗な大きいマンションだった。
このマンションは蓉華学校の寮である。
政はさっき述べた通り特待生である。
そのため、寮生活にすると生活費等がタダになるのだ。