体育祭
「政ちゃん、ありがとう・・・。」
「まっ、正論を言ったまでだ。」
「・・・ごめんね。
私が転んだせいで2位になっちゃって・・・。」
「別にいいよ。
その言葉、クラスのみんなにも言えよ。
みんな、学食狙ってたみたいだから。」
「う、うん!!」
「んで、あんたらは
いつまで聞き耳立ててる気なんだ?」
「「ギクッ!!」」
「いい加減出て来い。」
「「・・・・。」」
「枯小坂君に稔!!」
壁の陰から出てきたのは、七緒と稔だった。
「盗聴とはいい趣味してるじゃねぇか。」
「どうもぉ~。」
「よかった、香奈が無事で・・・。」
「うん(笑)
ごめんね。
私のせいで1位になれなかった・・・。」
「そんな事どうでもいいわよ!!」
「えっ?」
「俺も♪
学食や順位なんてどうでもいいし、
気にしてないよ(笑)」
「まっ、俺もそういう事だから気にすんな。
んじゃ。」